猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

小屋閉めの剣山遊山 冬の川

明日は北日本中心の冬型の気圧配置。一方大陸から前線が接近し西日本では九州や中四国では雨の降り出す所がある。 ◆空を観る 翌日は前線上に発生した低気圧が西日本の南岸を通過し雨域が東へ拡大。低気圧や前線近くは強雨や雷に注意だ。 ◆川を溯る 「山神様 …

冬の家から遊山 冬海

高知市南部に東西に尾根を張る南嶺山塊の主稜線にある鷲尾山はかつて土佐藩の薪を賄ったお留め山。 ◆藩の森 この杉林は戦後木材需要期に植えられたものだと思うが裏山は人の暮らしと共に姿を変える。私はそれを自然破壊とは思わない。 ◆稜に乗る 単調な植林…

冬の家から遊山 秋草

山頂で他の登山者と挨拶を交わした高見山を後に草原状になった鞍部に下った。 ◆高見を下る 「この高度感もいいね」 足下に私の住む街が広がる下り道。 僕もこの風景が気持ちいいと思うな。 山高きが故貴からず かな。 ◆自然というもの ずいぶん茂ったなぁ。…

冬の家から遊山 山芋

標高118m筆山頂上からは高知城を囲む高知市中心部を一望する。ここに眠る歴代藩主と家臣方々はずっと城下を見守ってきたのだろう。 ◆志鵬台 「高知」の地名の由来は川に挟まれた「河内」だったが水害が多く「高知」に改められた。山にも挟まれるから城主は…

冬の家から遊山 冬苺

南西諸島から九州の南に前線が居座る。奄美から九州南部では雲が広がり雨が降る地域もありそうだが四国は広く晴れ間が広がる。 ◆空を観る 一方北海道に接近する低気圧は上空に大陸の寒気を伴っていてこの後も寒暖繰り返して冬に入る。 ◆家から歩く 「もう2年…

tochikoな山歩き 海と雲

気づいたら一年と10ヶ月振りの家から遊山は =2022年4月 遠く三辻山から望む太平洋と南嶺= 高知市中心部を守るように連なる愛すべき里山南嶺へ 自宅付近を見下ろす山から南に続く100mほどの山頂からでも 奥物部の山を望むことができます。 近いなぁ かよう…

河童の日々遊山 愛着

欠けたお気に入りの皿と水漏れ起こした花器の相談に友人陶芸家の工房を訪れた。 ◆通うこと 「もっと来てくれなきゃ」 小坂さんの工房に通ううちにウチに招待して食事を共にしたり親しいお付き合いとなってきた。 ◆自然であること「婦人画報」など度々掲載さ…

冬に入る三辻山遊山 露の世

落葉して祠がある岩が見えてきた。日本の祖先もアフリカを発した人類。その過程にあった大岩や大木などが移動や狩りの道標となったのではないか。 ◆杣の道 この杣道の所々にある石積は古くから人間の関わりがあった証で私はこの様な先人を感じる道が好きだ。…

冬に入る三辻山遊山 秋の雲

家を発って2時間余りで標高約1100m三辻山頂に上がる。山並の果てにある高知市は晴れだが山近いほど雲が多いことが見て取れた。 ◆頂に立つ 「また お会いしましたね」 山猿な私は人混みは苦手だがこの様な登山者とは話が弾む。 第二の人生もこうありたいな。 …

冬に入る三辻山遊山 黒文字

「空が開いた」 自然公園として整備されたこの山域は人が植えた木が多くこの道で紅葉の主役はサツキ。 ◆拓いたところ 山の広場に開いた空には暖かさを知らせる低層雲がゆっくり北西に流れていた。 「まだブヨがおるで!」 この日の日本は秋と冬に別れ特に四…

冬に入る三辻山遊山 草の実

山の紅葉は終盤になり今日も静かな登り口の気温は15℃と平年並みではあるが少し湿度がある様に感じた。 ◆登り口 低層雲の動きは穏やかだ。等圧線の僅かな蛇行や高山で風がぶつかり雲が発生する。この雲はその現れだろう。 ◆分け入る 三辻山への山道は旧鉱山へ…

冬に入る三辻山遊山 冬霞み

高気圧の中心が東に離れ前線を伴った低気圧が日本海に進む。全国的に晴れるところが多いものの四国の山は湿った空気が流れ込みそう。 ◆空を観る翌日前線や低気圧が日本を通過し本土の広範囲で雨が降る見込みでその後寒気が下り気温が下がる予想。 「霞んじゅ…

秋送る加持ヶ峰遊山 行く秋

古の修験場真名井の滝の左岸の岩に架かる鎖場を登る。ここからは上は修験場はなく先人も入る事は希だったろう。 ◆真名井の滝頭 真名井の滝頭にはこの山で好きなもう一つの滝釜があり今年も箱庭の様な控えめな紅葉纏う風景を見せてくれた。 山道は真名井の滝…

秋送る加持ヶ峰遊山 もみぢ

「さらし柿って何ですか」 焼酎やぬるい湯につけるなど渋柿の渋を抜いて甘くしたもの。 どうしてこんなに甘くなるのか。 ◆深山のお寺 歴史は1300年溯る定福寺。その奥ノ院の宿坊「遍照院」でいつも軒下を借りて一休みする。 「風景が乾いてきたね」 地形だろ…

秋送る加持ヶ峰遊山 紅葉晴

「ヌメリスギタケモドキ」 モエギタケ科スギタケ属の茸主に秋頃広葉樹の枯れ木上に束生する。出汁がよく佃煮、汁物、麺類などで食す。 ◆滝頭に上がる 山道は沢を持ち上げる大岩を登る。岩盤を掴むように延びた樹々の根は雨で流れる雨水や土砂を堰き止めて地…

秋送る加持ヶ峰遊山 秋の滝

紅葉時期なのに静かな登り口。気温11℃は汗を掻かない気温だが登り始めは防風着を羽織ろうか。 「稜線は散っちゅうね」 ◆分け入る Y'sと落ち合い装備を整える。紅葉は山頂から始まり山麓に下る。その今年の一期一会の色合いを分け入って見定めようかね。 ◆立…

tochikoな山歩き 風

秋の進行とともに風の吹き方も変化してきて 2週間で随分変わりました。 青い空を映した落ち葉の水面の上を 見上げると空を透かした葉木々の葉がはらはらと落ちてきます。 芽吹きの頃は木々の葉と風が呼吸し合っているようですが 秋深くなりつつある今は風が…

秋送る加持ヶ峰遊山 稲刈る

東北北部付近を低気圧と前線が通過。北日本では雨が降り高山は雪になるが西日本は大陸の高気圧が張り出し晴天。この日の日本列島は晩秋と冬に別れる。 ◆空を観る この寒冷前線が通過した後には大陸の寒気本体が日本に降りてくるがまだ寒暖の押し合いは続くの…

霜降に入る奥物部の森 大木

「元気で大きい葉っぱ」 山地に自生するトチノキ科の落葉高木。5月頃白色に紅のかかった花を多数つける。種子は栃餅などに材は板や刳物に用いる。 ◆Mother tree 「やっぱり早いね」 ヌル谷が出流ところにtochikoの森の母がいる。 樹齢300年と言われる老木は…

霜降に入る奥物部の森 晩秋

昭和の頃に森の平坦地を森林公園として整備されたベンチとテーブルは朽ちたがこの東屋は何度か改修された。 ◆森の中のもう一つの森 標高約1200mにある樹々はちょうど紅葉が始まったところで緑から移ろう色合いを見せてくれた。 「陽が射してきたね」 木洩れ…

霜降に入る奥物部の森 秋水

古の峠道に至る林道を別れ渓に下る山道で奥物部の森に入りここから森は自然の域になる。 ◆長笹谷 山間にあり日照時間が短い渓は風も強く葉が大きい木は生えづらく渓に沿う樹の紅葉は淡い色になる。 「えい色やね」 これも渓の風景だろう。 今日も紅葉を映す…

霜降に入る奥物部の森 秋晴

登り口から観る雲の流れは早い。今回の台風22号は日本本土への上陸はまずないと言ってよいが遮るもののない高山は注意を要する。 ◆雲と風のこと 「風が強いろうね」 北の寒気に押され流れが早い雲の中から西熊山が姿を現した。 雲頭が毛羽立ってるな。 登り…

霜降に入る奥物部の森 寒雲

北海道付近の低気圧が東進し天気図上に描かれない前線が南下。北日本や東日本は雨が降るが西日本は広く晴れる見込みだ。 ◆空を観る先週平野の竜巻や高山の初雪をもたらせた強い寒気は本体から切り離されて偏西風の底に降りた寒冷渦で冬はこれから南下する。 …

tochikoな山歩き 渡り鳥

山が静かになったね 北西斜面の林道から見る西熊山は冬への準備をしている装いで 足元にはサクサクと音を奏でる葉が積もり風に舞っていました。 Mothertreeの下に着くと秋の栃色一色の絨毯 老木は周りの木より芽吹きは遅く落葉が早いのは陽射しを譲っている…

晩秋の三辻山遊山 秋の日

稜線北斜面にある山道が鞍部に近づき陽が射し始めた。 「落葉はじまったね」 今年の台風も影響したろうね。 ◆陽が射す 紅葉には斜陽がいい。眠りに入る薄葉が陽を透かす。森から見上げる風景は格別だ。 ◆森の中のもう一つの森 この山のまほらを護る様に稜線…

晩秋の三辻山遊山 秋の色

直下にある赤良木園地から標高1100mの山頂に上がった。 この前は暑かったな。 ◆頂のこと 「気持ちいい風」 家から2時間半で山頂に登る。山頂から延びる山並の彼方には秋の陽に輝く太平洋が広がっている。 暑くも寒くもないいい季節になったなぁ。 さあ 森に…