猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧

剣山小屋閉めの遊山 越冬芽

標高1400m見ノ越から約15分。1,750mにある西島リフト駅に上がり駅員さんとお久しぶりの挨拶を交わし山頂に登る西島尾根を登り始めた。 ◆西島リフト駅 「また高知に行くけんな」 待ってますからね~! 山神様もですよ。 「連れて行ってもらうわな」 ◆西島尾根…

tochikoな山歩き 白い朝

恒例の小屋締めのご挨拶今年は始めと終わりだけになってしまいましたが 二代目山神さまと剣山の玄関口で待ち合わせ 共に歩くことができました。 山麓の紅葉も終わり 冬支度を始めた楓の木が越冬芽の赤さを際立たせています。 温かな頂上ヒュッテで寛ぐ幸せな…

剣山小屋閉めの遊山 焼き芋

山神様と打ち合わせた標高約1400mの登り口。気温8度は少し高いかな。 「ウエアは良い感じで」 ◆登り口のこと 「ただいま帰りました」 「お帰りなさい」 登り口にも居場所がある。これも通ってこそのご縁だろう。 「自家製やけど食べて下さい」 「地物の山菜…

剣山小屋閉めの遊山 冬の桜

関東に冷たい雨をもたらした低気圧が発達しながら東の海上に離れた日本付近は冬型気圧配置になり日本海側で雨が降り北海道では内陸を中心に雪へと変わる。 ◆空を観るその後日本を低気圧や高気圧が交互に通過。週末からは西高東低の冬型の気圧配置となり再び…

初冬の三辻山遊山 黄葉

「綺麗ですねぇ」 高木は落葉していたが中低木が秋色の染まっていた。 二層になるのがこの森の特徴。 ◆三辻の森 ここは炭焼や薪取りなど永く祖先が関わって来たから林床にも陽が届き中低木が育ち層を成し調和する森が保たれた。 「赤色はカエデ 黄色が白文字…

初冬の三辻山遊山 山霧

工石山から続く主稜線に上がる。稜線は風が強く土壌が乏しいので根生菌と共生する草木が根を張る。 「棲み分けしているんですね」 ◆忘れられた園地 今日は頂上やな。 山道は稜線から下りはじめ昭和の頃整備された園地に至る。 「海が見えたらえいね」 「これ…

初冬の三辻山遊山 冬芽

「これはトサミズキ」 土佐固有のマンサク科の落葉低木。枝先の越冬芽が雨粒を纏っている。 雨上がりのいい風景だなぁ。 ◆杖塚に上がる 「懐かしいです!」 自然休養林公園施設の杖塚でいつも開けた南の空の様子を観ている。 「まだhikaは幼稚園やったね」 …

tochikoな山歩き 雫

かよう三辻山の森は前夜降った霧雨で雫が覆っていました。 お天気ならずいぶん明るい道ですが曇り空の下では薄暗く見えます。 そのような中に射すツツジのオレンジが灯りのようでした。 見上げると暗い杉林を背景に広葉樹も黄色を射しています。 開けた園地…

初冬の三辻山遊山 残花

「雨降ってないね」 登り口の空の雲の流れはまだ遅いく雲底は明るいけど雲のぶつかり合い次第だろうなぁ。 ◆登り口のこと そんな微妙な天候だった標高約900m登り口の気温15℃は半ズボン河童にとってBestだな。 「寒くないですか?」 空気を感じたいから。。。 さ…

初冬の三辻山遊山 冬雲

北日本は高気圧圏内で広く晴れる。一方西日本には前線が接近するため太平洋側や山は曇りや雨の所が多くなる。 ◆空を観る週明けは西高東低の冬型気圧配置となり強い寒気が南下し北海道や東北でも平野部や山間部は雪になる処がある。気温も低下し寒暖差がある…

立冬の加持ヶ峰遊山 冬立つ

修験場であった事を伝える鎖場に架けられた階段を登り真名井の滝の頭に上がった。 ◆修験の滝 滝頭の二段の滝が見せる四季の風景も楽しみにしている。 渓の落葉は増えてきたが紅葉の盛りには早かったな。 ◆滝頭のこと いつも休憩している真名井の大岩の頭にあ…

立冬の加持ヶ峰遊山 渓紅葉

歴史を1300年溯る定福寺。その奥ノ院は佐賀山谷川の支流湧き出す深い処にある。 ◆深山のお寺 「涼しくなったね」 梶ヶ森八合目にある奥ノ院の遍照院の軒下でいつも最初の休憩を頂く。 空も冬色になったきね。 軒下の気温7℃は冬のもの。気温が低下し山は静か…

立冬の加持ヶ峰遊山 うす繭

「クリケムシの繭」 CO2から炭素を取り出せる植物を食するものの繁殖は捕食者が調整し調和を保つ。 ◆滝頭のこと 山道は深山の滝を成した大岩右岸の急な登りを終えて永い年月堰き止められた渓の土砂が堆積したナロ地に上がる。 滝頭にある渓水が堰き止められ…

tochikoな山歩き 山粧う

もみじや楓などの木々が色づき野山が美しく染まるころ これから錦色へと変化する木の葉を朝陽が照らしていました。 歩き始める時間はほとんど変わらないから陽の傾きがよくわかります。 これが一期一会 水源地近くの沢に降りると 取り囲んでいた木の葉がはら…

立冬の加持ヶ峰遊山 冬青空

稜線は風雨で散ったかなぁ。 登り口から見上げる山頂部の樹々は落葉している様に見えた。 「稜線は風が強いきね」 ◆登り口のこと 標高約1000mの登り口。気温8℃はこの時期なみで僕の半ズボンは終わった。 「当たり前やき!」 秋のお祭りに 入ってもうか。 ◆植…

立冬の加持ヶ峰遊山 柚子玉

移動性高気圧の中心が通過し日本は高気圧囲内で広く晴れるが西日本沿岸では寒冷前線の蛇行で一部で曇りや雨が降る可能性もある。 ◆空を観る 翌日高気圧は東海上へ抜け西から天気は下り坂へ向かう。北海道もサハリンから接近する低気圧の影響を受けそうだな。…

冬に入る讃岐遊山 秋空高く

こんな処に柿がいる。 鳥が運んだか人が運んだか。僕らの山道では見掛けない。 「自生ってあるろうか」 ◆人の関わり この赤松も人の関わりの証で荒れ地に強いが根の競争に弱いため人が薪取りなどしないと枯れてしまう。 「松茸よっけ採れよりました」 天然自…

冬に入る讃岐遊山 雨上がり

「山まで20分ぐらいですから」 二日酔いもなくスッキリ目覚めた翌朝はろくべえさんお勧めの里山へ。 昨夜はご馳走様でした。 ◆朝うどんのこと 「6時からやっとるんです」 朝うどんは「こがね製麺所」。コンビニは競争相手じゃないと言う。 今朝は 一軒だけで…

冬に入る讃岐遊山 葛飾北斎

「高松市立美術館の 浮世絵師展へ行きましょう」 Kaoさんツアー第二弾は「浮世絵」 北斎先生 大好きなんです! ◆五大浮世絵師展 女性を優麗に描いた喜多川歌麿 劇的な役者絵で人気を博した東洲斎写楽 名所絵を中心に浮世絵に新風を吹き込んだ歌川広重 風景・…

tochikoな山歩き 柿色

石どころ讃岐の山は 歩きやすい里山の道の脇に様々な歴史を感じます。 案内していただいたのは城山 登山口から山頂まで古い石積みなどがあり山や人の歴史に触れることができました。 「落ち葉は柿ですね。」足下の落ち葉や竹林が人との関わりを感じさせてく…

冬に入る讃岐遊山 栗林公園

「雨よっけ降りそうですから 山は明日にしませんか」 ろくべえさんの空読みで今日の遊山が決まったようだ。 ◆空を観る 今回はKaoさんが練ってくれた二つの計画のうち「雨の遊山」を四人で歩き始めることとした。 「雨もまた良しやもね」 ◆香川県ホームページ…

冬に入る讃岐遊山 雨の遊山

秋雨前線が北上し台風21号だった温帯低気圧が前線に取り込まれ東に進み低気圧がもたらす暖気で前線が活発化。西日本では季節外れの大雨のおそれがある。 ◆空を観る 翌日 前線は東海上へ抜け全国的に天気は回復へ向かう。大陸の高気圧の中心は北にあり秋の深…

霜降の三辻山遊山 秋の雲

「風の音が聞こえる」 道標の様に開いたシダに導かれこの森の最も深い処に入ってゆく。 鞍部は風を集めるきね。 ◆大海を観る 稜線に立つ祠のあった大岩は周りの潅木が葉を落としはじめてどっしり座った姿を現しはじめた。 「海が見えるで」 視野の開ける峠を…

霜降の三辻山遊山 秋の色

「リンドウ 開きかけ」 竜胆は開花後に温度や光に反応し花びらを開いたり閉じたりを繰り返す。 雨上がりだからなぁ。 ◆稜に乗る 三辻山山頂に続く稜線は風雨が強く土壌が乏しいため菌根で微生物と共生できる躑躅やリョウブなどが根を張って守る。 「秋が見え…

霜降の三辻山遊山 赤い実

「ハンショウヅルも 実を付けゆう」 秋になると綿毛に被われた球状に着ける果実が楽しみだな。 ◆杖塚のこと 南に視野が開ける広場杖塚で空の様子を見ている。 この時の雲は更に明るくなり北からの流れに変わっていた。 「河童予想はどう?」 今日は昼前後に…