猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

処暑の剣山遊山 生命

「鹿がおる!!」 鯨偶蹄目シカ科に属する哺乳類の総称。ニホンジカ、トナカイ、ヘラジカなど約16属36種が世界中の森林に生息する。 ◆出会うこと 白紋の鹿が4頭ほどいる。これは母系のメスの群れでその群れで産まれたメスとその母親で構成される。 ◆森で生き…

tochikoな山歩き 暑さ止む

もうすぐ処暑暑さ止む季節がもうそこまで来ています。 山はいつも季節を先取り! ザックには防寒着も入っちゅうもね(^^)/ あまりに気持ちいい風に途中帽子を脱ぎました(笑) 森の中は近くで賑やかだった蝉の音も止み 遠くから夏休みの終わりを連想させるミ…

処暑の剣山遊山 秋風

朝の陽が昇り雲が次第に明るくなり時々青空が覗き始めた。 ◆分け入る 標高1420m見ノ越駐車場石段を上がった劔神社の境内から標高1955m剣山への山道が始まる。 不浄なものの侵入を禁ずる注連縄を潜り剣山の森に分け入る。 この森は信仰と共に生きてきた。 ◆落…

処暑の剣山遊山 流雲

低気圧や秋雨前線が通過し日本の広範囲で雨を降らる。また南から暖かく湿った空気が流れ込み局地的に雷雨になるところもある。 ◆天気による 今期は太平洋高気圧が弱く秋雨前線の影響で不安定な天気のため予定していた小猿の梼原を断念し山猫さんと剣山を訪れ…

台風一過の梶ヶ森遊山 風の域

権現大岩の門を潜りゴロゴロ八丁を登り終えれば双耳峰梶ヶ森の頂上部稜線に出る。 ◆稜線に立つ 「いい風吹くねぇ」 まだ台風の影響があるのか山麓から涼しい風が吹き上がる。 ◆命の森 2000m足らずの四国の稜線は影がないと身体に障るほど暑いがここはブナ達…

台風一過の梶ヶ森遊山 神の域

栃は虫が入った実を落とす。なぜそれが解るのかといつも思う。やはり植物には目の様なものがありいつも廻りも見ている様に感じる。 ◆腰を下ろす 信仰の山である梶ヶ森の9合目には定福寺奥の院があり私達はいつも軒下をお借りしている。 木々の間から覗く空は…

台風一過の梶ヶ森遊山 森の域

ヒキガエル科の大型の蛙で成体は肥えて四肢が太く短く動作が鈍重でのっそり歩く。主に蚊などの昆虫を捕食する。 ◆沢を溯る 龍王の滝からは山頂付近の水源を目指し山道はほぼ沢を溯る。 ◆葉の色合い ここも奥物部もそうだが今年の葉は緑色が薄く感じる。 今夏…

tochikoのかよう道 夏の後ろ

いつものかよう道は斜陽に変わり 見上げれば筋雲を背中に襲ってくるような入道雲 山の上はほぼ毎日夕立が降っています。 梼原町最深部の植物園「百一草園」のキレンゲショウマは 今では10万花が咲き林床は黄色いぼんぼりが灯るようでした。 あまり観に来てく…

台風一過の梶ヶ森遊山 水の域

ゴマノハグサ科の半寄生一年草。やや乾燥した林内に生える。二つの飯粒状の白い斑点のある紅紫色の筒状唇形花を穂状に開く。 ◆滝へ下る 轟々と水面を叩く音が響き深緑の中から落差20mを超す大蛇伝説継がれる滝が現れる。 ◆深山の白龍 「やっぱり水多いね」長…

台風一過の梶ヶ森遊山 人の域

高知市から約1時間半梶ヶ森6合目の龍王口に着く。この時雲は薄くなりはじめ天候は安定してきたと思われた。 ◆分け入る 登り始めは植林となる。大雨でまず被害を受けるのは根を浅く張る杉などの人工林だが今回の台風での被害は見えない。 今回台風の雲は南か…

台風一過の梶ヶ森遊山 ゆく道

明日は日差しが届いて夏らしい空と暑さになる。ただ山沿は午後にはニワカ雨の可能性がある。 ◆台風が残したもの 台風10号による降雨で奥物部に行く道が崩落で通行止め。一部の集落が孤立しているとのことで急遽行く先を梶ヶ森に変更した。 ◆川を遡る 高知道…

夏の終わりのヌル谷遊山 帰る道

「やっぱり違うわぁ!」 tochikoは新しいレンズを覗いている。 そりゃぁそうだよ。同じじゃつまらないよな。 ◆細やかなこと お昼には少し早い時間。もう一品作るつもりだったが持って上がった近所のおかず屋さんのお稲荷さんと卵焼きだけ頂いた。 私はtochik…

夏の終わりのヌル谷遊山 樹の下

「ツルアジサイ」は蔓性の紫陽花。木や岩に気根と呼ばれる根を張り成長する。まわりの木が葉を出す前に花を咲かせるので撒きつかれた木に花が咲いたように見える。 ◆沢の源流へ 物部川水系上韮生川の支流ヌル谷はカヤハゲの山麓より出流。かつてこの谷はその…

tochikoの夏 海風山風

8月8日は立秋暦の上では秋ですが南国土佐の夏はこれから 9日の前夜祭で始まるよさこい祭りから始まります。 今年も遠くから帰ってきてくれた友人家族 今年も沢山の笑顔に元気をいただきました! さて、海風になびく衣装とよさこいの狂騒をお土産にお墓参りと…

夏の終わりのヌル谷遊山 森の道

急登を登り終え道がなだらかになれば私達の居場所が見えてくる。 ◆山のまほろば本来の呼び名は「ヌル谷のナロ」大地の隆起により出来た落盤帯に流れ込んだ沢が永い時をかけて土砂を運び造った森の広い平坦地。 私達はここに30年近く通い続け様々な変化を体験…

夏の終わりのヌル谷遊山 渓の道

白髪山山麓の林道から上韮生川支流「長笹谷」を渡り対面に見えるカヤハゲの麓に入る。 ◆奥物部の森へ ヌル谷のナロを示す分岐道標から長笹谷に下ると林道とは違う植生が現れる。 ここから始まる森を私は奥物部の森と呼んでいる。 ◆長笹谷 やがて見える長笹谷…

みなさまに御礼申し上げます

南国土佐「第66回よさこい祭り」でとらっくよさこいbyちふれの踊り子たちが見事大賞に輝いてくれました。ご声援頂いた皆様に感謝申し上げます。 乾坤一擲 いざ勝負! 虎と龍とのつばぜり合い 相交えて 咲くのは火花 折り紙付きの つばぜり合い 切羽詰まろう…

とらっくよさこいbyちふれ2019

とらよさ饅頭販売中!土佐菓子の老舗の都まんがとらよさの衣装を纏いました。 6月から始まった練習を終え8月9日に完成した「御喜楽交々」 昨日の前夜祭で皆さんにお披露目し沢山ご声援を頂きました。 さあさあとらっくよさこい踊り子衆一生ものの思い出を作…

tochikoな山歩き 母樹

一本の樹に逢いに行く遊山。 河童のよさこい練習も終盤涼と静けさを求め私は密かに新しいレンズ試しに 笑 mothertreeに逢いに出掛けました。 そこに吹く風も樹のすべてが同じ姿ではなく 変わらないのはここで生きて行くと決めた場所だけ。 栃の老木は固い鱗…

夏の終わりのヌル谷遊山 夏の花

奥物部の森を走る市道西熊別府線に入り道路は緑のトンネルとなる。 ◆分け入る いつもの登山口に車を置く。外気温23度は運動するにはほどよい気温だろう。 ◆緑の道 この林道も鹿の活動により相当数の植物が姿を消したが今年も花を咲かせた草木がいる。 春の鮮…

夏の終わりのヌル谷遊山 ゆく道

太平洋高気圧圏内で広く晴れ酷暑が続き山沿いを中心にニワカ雨や雷雨の可能性が高く南海上の台風にも注意が必要だろう。 ◆夏祭りに向かう 「台風大丈夫やろうか?」 よさこい祭りの準備が進む高知市祭りが終わるまで直撃は勘弁して欲しい。 ◆秋に向かって 夏…

大暑の堂床谷遊山 涼風吹く

お昼には少し早く沢のせせらぎが聞こえる堂床河原まで下ることとした。 ◆癒やしを求める特に気象遭難が多いこの時期四国の稜線は暑いし虫も多いし頂には拘らないことにしている。 難行苦行は求めていないから(笑) ◆生き物として 個体差はあるが私達が裸で…

大暑の堂床谷遊山 空の模様

綱附森へ続く山道は集落跡の谷から尾根を越える。ここもかつて一面笹に覆われていた。 ◆変わること それは人の活動に追われここに逃げてきた鹿によるものでこの尾根の斜面も笹を失い土壌が流れはじめている。 「まだ笹の残骸が残ちゅうね」 ◆渓に降りる 尾根…

大暑の堂床遊山谷 山の懐へ

涼風流れる渓を離れ沢の音はしだいに遠くなる綱附森の懐を登り返す。 ◆森に入る ここから放置され障害物となった木段が始まる。これも手入れ出来なければ撤去した方がいいのではないか? 旧堂床小屋跡地を過ぎ分岐から綱附森への道に入る。 ◆人の跡 急登を終…

tochikoな山歩き 堂床谷

旧堂床避難小屋跡の少し上にある綱付山への登山口が堂床谷へ出会う道。 杉林の中には埋もれかけた石積みが残り その先の赤松林からもかつて人が関わった山であることがうかがえます。 綱附森にはこの沢を詰めるように登っていきますが 大きな岩屋を回り込む…