2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧
林道から人工林へ小雨降る三辻山へ続く山道に入る。常緑樹はある程度雨を防いでくれる。 ◆人が育てた森 植林を「自然破壊」と仰る方もいるが先人も原生を拓いて里や街を作り生きて来て私はそれも含めて全てが自然だと思っている。 ◆雑木の森 単調な風景の人…
日本の南の海上で低気圧が発生発達しながら北東進し天気が崩れ太平洋側は雨風が強まる恐れがるが西日本は次第に天候回復に向かう。 ◆空を観る この後気温が上昇し年越し寒波も終了するが再び月末に強い寒波が予測されており今までの積雪が根雪や氷の層となり…
登山口で様子を見る 止みそうで止まない雨でした。 「歩いてみようや」 レインウェアを着る程でもない雨で撥水性の高い厳冬期用のウェアを身に着け歩き始めました。 冬の雨は冷たいですが自然を受け入れられるのは装備を整えていればこそ 小さな冬芽から枝に…
西、東日本付近の前線が停滞四国も広く雨が降りザッと強まったり沿岸部や山も強風に注意が必要となり。夜遅くには気温が下がってくるだろう。 ◆空を観る 自然に人間の都合は関係なく私たちは雨であっても降り方を見て山に入りかどうかを決めているがこの週末…
四方を高峰が護るこの森はいくつもの沢が生まれ水が豊富でかつては動植物の宝庫だった。 ◆まほらであること また南になだらかに下る地形はこの場所のように風を防ぐナロが多く私達は30年通い幾つもの居場所があり他の山域にない聖地の様に感じている。 さあ …
私達が冬に黒を着るのは黒色は日光を吸収して暖かく雪による濡れの乾きも早いため。 ◆陽が射すこと お天道様は有り難いねぇ。空気の澄んだ冬は紫外線が強く景色を覆う雪も紫外線を反射し女性は紫外線対策が肝心だろうね。 ◆山に囲まれること 尾根越しに見え…
奥物部の森にある韮生越えはかつて韮生郷と祖谷郷を結んだ古の峠道であったと杣人に聞いた。 ◆杣の道 いつもの分岐を谷へ下らず終点に向かう林道を歩き続けた。両側の谷が迫り日照時間が短く標高が1200mを越え雪質が変わる。 ◆古の道に入る 長笹谷支流の橋を…
木々が昨夜の雨粒を纏う。四国の高山は冬でも雨が降りこの雨が雪に層を形成する。 ◆雨上がること 登り口の気温は6℃。かつて山のお母さんが5℃でも雪が降り-5℃でも雨が降ると言っていたなぁ。 「雨粒が綺麗なねぁ」 ◆雪のこと いつもの林道沿いの雪は冬の雨で…
いつもの林道の先はヌル谷と韮生越に分かれ 上韮生川に降りる道の脇に樹高25mはあろうハリギリの木があります。 三嶺に向かう尾根への近道としてよく歩いていた峠道の韮生越えにも =2011年= わたしたちがかよう時いつも目印にしていたハリギリの大木があ…
低気圧が発達しながら北日本を通過し日本海側の各地は雪や雨が降り風も強まり荒れた天気。太平洋側も天気が変わりやすい。 ◆空を観る 偏西風を挟み暖気と寒気が押し合いこの日気温が上昇しても山は雨か雪翌日晴れても山は強風と気温急降下する。その後の気温…
「あの岩に着いた」 この日積雪平均50cmのカヤハゲ冬道の目印になる尾根に残った大岩に至る。 ◆尾根を見る尾根の北側は積雪が少なくこれが今冬のこの山域の特徴で日本に下る北極寒波の間隔が短く北斜面の雪は居場所を定めていない。 「あれが白髪山」 避難小…
「一本立てる」とは歩荷が休憩時重荷を下ろすと背負い直すときが大変で荷の下に杖を立てて休んだ事に由来する。 ◆雪のこと ナロで標高1200mを越え雪が増えこの時の積雪は平均で靴高を上回り刃で浮いたアイゼンも安定してくる。 「軽アイゼンより楽です」 ヌ…
古の峠道に続く林道から長笹谷へ下る山道に降りる。谷は雪を運び雪質が変わる。 ◆渓へ下る 雪歩きは「慣れ」が大切で雪が乗った斜面の横切りなど怖がって山側に身体を寄せると足を取られ滑落の原因となる。 ◆渓が運ぶ 深く切れ落ちた渓へ下り岩に乗った雪の…
今回ワイズさんが履いた山道具の12本爪クランポンは積雪下層の圧雪や凍結対応のためで今より深くなるとスノーシューを履く。 ◆分け入る 誰もいない登り口気温-6℃。四国の標高1000mでは平年並みで私達にとってはちょうどよい気温。積雪は20cmでアイゼンがよ…
連休明け高知市から見る北山にも雪が積もりました。 東の山方は霞んでいます。 前の週から故郷にも二年ぶりに雪が多く降り積もりましたが 里人は朝早くから交通整理や除雪作業に出られていました。 南国土佐の豪雪地帯 私が子供の頃も近所の方や両親が朝早く…
空気は冷たいほど重くなり年越し寒波後に日本に流れた寒波がシベリアに集結した高気圧の気圧はなんと観測史上2番目となる1084hPa!! この猛烈な寒波で南国土佐も雪が舞い北では記録的な大雪になったのみならず多くの尊い命が奪われてしまった。 ◆空を観る 猛…
雪が次第に深くなってきた。山麓から風が吹き上がる尾根は風が渦を巻き雪が溜まりやすく雪崩を誘発する雪庇がその形だ。 ◆風を見るその雪崩回避のために山腹を横断する夏道を離れ尾根筋を辿る冬道に上がる。 ◆尾根を見る 「ここからは自由で」 カヤハゲのな…
「前歯に変えましょう」 ここまでの6本爪軽アイゼンを前歯と呼ぶつま先に爪が突き出した10~12本爪のアイゼンに変更した。 ◆雪を見る それはヌル谷の積雪が今までより深くなったためで冬山は雪の量や質を見定めて道具を選ぶことが大切だ。 特に雪質は雪崩対…
古の峠道に至る林道から渓へ下る山道に別れ森に入りここから奥物部の森の懐になる。 ◆長笹谷山道は岩清水が長い年月をかけ山を削り落とした長笹谷へ降り水墨画の風景が迎えてくれた。 天から降りたか風が運んだか静かに舞う雪が黒い水に落ちてゆく。 なんて…
冬に入ると奥物部の森は訪れる人が少なく静かになり登り口は私たちだけだった。 ◆分け入る気温-1℃はこの時期として暖かく雪雲が流れる晴天が迎えてくれた。 気持ちいいスタートですね。 「久しぶりに 西熊が丸まったね」 奥物部の森の主峰西熊山は真新しい…
暮れはいつも暖かな風を送ってくれる太平洋にご挨拶 小さな里山から北山を眺め おかげさまでいつもと変わらない穏やかな新年を迎えることができました。 特に冬山はそれぞれの地球の皺を感じます。 風が生む雪の塊や浮かび上がる木々の影すべてが自然が作っ…
西高東低の冬型の気圧配置が続き西日本の太平洋側では日差しが届いて穏やかな冬晴れとなりそうだが瀬戸内はにわか雨や雪の可能性がある。 ◆空を観る 今冬寒波の間隔が短くなりつつあり次回第5波が四国に下るのは1週間空けず今回の積雪にさらなる雪が加わると…
白髪山頂上部の稜線に乗る。この山道は剣山地高峰を結び三嶺へは最も近い縦走路となる。 ◆稜に上がる 穏やかな小春日の中剣山地の南端に立つ山頂へ雪の感触を確かめながら向かう。 「いい感じですね」 風が雪を吹き上る稜線は新雪が膝を越える所もあり時々落…
四国の高山の殆どは山頂部に広い笹原を持ち森を抜けると空に飛び出す。 ◆白い世界まだ居場所が定まらない雪は笹原全てを覆ってはいないが眩しい冬の風景で迎えてくれた。 天に突き出した山頂部の積雪は山道など吹溜り30cmで久しぶりに膝を腰まで上げるラッセ…
「おかえりなさ~ぃ」 令和2年の年末はTommyさんご夫妻がお越しになった。おもてなしは土佐老舗の皿鉢料理だ。 ◆土佐はおきゃく 「豪快な料理ですね!!」 土佐の高知の はりまや橋で 坊さんかんざし買うを見た ハアヨサコイヨサコイ ◆家から遊山へ おもてな…
コロナに始まりコロナに暮れた2020年。 一日も早くこの騒動に打ち勝ちみんなに会いたいと願う2021年。 また土佐にお帰り下さい。 土佐に来て嬉しきものは 言葉に、魚に、人のあし音 司馬遼太郎