猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

tochikoな山歩き 影絵

仕事の帰り道に日が短くなったと感じる時期になりました。 西陽が照らすひとやまふたやまの入道雲・・・襲われそうです(^0^;) 山に入ると花も昆虫も斜陽で影絵ができていていつもと違った姿に見えました。 花が終わった後は小さな草花火 夏の終わりのかよう…

処暑の三辻の森遊山 秋の川

高気圧の縁辺に沿うように南から暖かく湿った空気が流入。四国の太平洋側は大気が不安定で急な強雨や雷雨のおそれがある。 ◆空を観る 二十四節気は処暑に入り寒気がじわじわ降りてきて暖気とぶつかり荒天となるが日本の季節変わりは激しいもの。 四国に向か…

初秋の加持ヶ峰遊山 秋立つ

「真名井」とは神聖な井戸のこと。 古来日本人は清水湧き出すところを神聖な場所として大切に祀ってきた。 ◆真名井の滝 神力権化の岩壁を溶かし落ちる滝は風と共に激しく飛沫を上げていた。 ◆滝頭に上がる 祖先が真理を求めた大岩に架けられた鎖場を登り真の…

初秋の加持ヶ峰遊山 涼新た

歴史を1300年溯る定福寺。その奥ノ院は佐賀山谷川の支流湧き出す深い処にある。 ◆深山のお寺 「涼しいね」 この時の気温は22℃。その他の最高気温はホノルル29℃マニラ30℃ 高知32℃ 東京35℃ 地球上で気温が33℃を越えるのは室外機やアスファルトと都市計画など人…

初秋の加持ヶ峰遊山 鬼胡桃

「コウヤボウキが咲いた」 山野に自生するキク科の落葉小低木。秋に枝先に白色の頭状花を頂生する。茎を刈って箒とした。花言葉は働き者。 ◆滝の上 いい佇まいの花だなぁ。 この山の特徴でもある落差20mの滝を成す大岩の右岸を巻いて滝頭に上がる。 龍王の滝…

初秋の加持ヶ峰遊山 滝仰ぐ

高層雲が穏やかに流れる龍王口から仰ぎ見る山頂部の極まった緑に秋が見え始めた。 ◆分け入る 今日も静かだなぁ。 登り口の気温は24℃。この時期では平年並みで今日もいい汗を掻けそうだ。 「雨上がりで 気持ちがえいね」 さあ いってみるか。 ◆叢林 「日陰は…

tochikoな山歩き 緑水

かよう森は水の音と水蒸気に包まれていました。 今日は鳥が鳴かんね。 静かな森にゴウゴウと響く水の音 いつもは暗い谷にも陽が射してきました。 秋の花コウヤボウキが咲きました。 足下の栃の落実に見上げると 空が空き緑が透けてきたよう 流れを追う道 飛…

初秋の加持ヶ峰遊山 山百合

高気圧圏内となるものの勢力は弱く天気図に現れない低気圧や前線もある。太平洋の暖湿気が流入しやすい四国は昇気流が強まる条件次第で雷雨もある。 ◆空を観る今夏は台風進路も逆方向に曲げるほど偏西風の南北の蛇行が大きすぎる状態で台風の攪拌で海水温は…

立秋の三辻山遊山 栃の実

「団栗になっちゅうで」 虫が入ったものを栃が落としているのだが(摘果)それがなぜ解るのだろう。 ◆秋に向かう 実を結ぶもの 越冬芽を出すもの 森の暦は正確に移ろっている。 しかし海流の影響を受けやすい日本は気温なども毎年変動するのにどこで感じてい…

立秋の三辻山遊山 落ち葉

「これって 蜘蛛?」 僅かな木洩れ日を求める羽虫。 この森に生きるこの小さな命ほど堂々と生きたことがあるだろうか。 ◆稜に乗る 「みんみん蝉が 上手に鳴きだした」 北面の急登を終えた山道に笹床現れれば三辻の尾根は近い。 「稽古が足りたがや」 植林を…

立秋の三辻山遊山 糸蜻蛉

自然休養林の公園広場杖塚の広く開けた空でいつも雲と風向きで天気を見ている。 ◆杖塚の空 「やっぱり 森を抜けると暑いね」 台風一過は陽射しが強い。 空も見たし 降りようか。 土佐水木は実が多いなぁ。 マンサク科の落葉低木の花。高知県の蛇紋岩地帯にの…

立秋の三辻山遊山 草の実

まだ陽射しは夏のものだが深くなってきた空の色には秋の訪れを感じる様になった。 ◆登り口のこと 今日も静かな登り口気温は24℃と夏の気温だが湿気が下がったか風が気持ちいい。 「台風でアブも飛ばされた?」 「桧扇が咲いたね」 山野に自生するアヤメ科の多…

tochikoな山歩き 寒蝉鳴

少し寂しい音のひぐらしが鳴き寂寥感が漂う頃 かよう三辻山を訪れました。 よさこいの喧噪を少しずつほどいて行くような心地よい風に吹かれ歩くいつもの道には 小さな秋の花が咲き始め 登山口からは最終のミンミンゼミが背中を押してくれました。 草むらには…

立秋の三辻山遊山 盆休み

台風7号は北上を続け四国は日差しが届くものの昼間は厳しい暑さになり午後はにわか雨の可能性がある。 ◆空を見る 台風が通過した海水面は攪拌され水温が下がっていて海から吹く風は涼しくなる。 まだ朝の薄雲が残っているが考えていた山域の午前は大丈夫だ…

夏終わる加持ヶ峰遊山 俄か雨

真名井の滝の滝頭にあがる。 権化とは神仏が衆生済度のため姿をかえてこの世に現れることを言い清水出流大岩は権現様だったと思う。 ◆権現の頭に上がる 「雨が来た」 真名井の大岩の滝頭には昭和の頃の東屋が建っている。 雨宿りしていくか。 「えいタイミン…

夏終わる加持ヶ峰遊山 山清水

歴史を1300年溯る定福寺。その奥ノ院は佐賀山谷川の枝沢湧き出す深い処にある。 ◆腰を下ろす いつも最初の休憩を取る奥ノ院の宿坊だった「遍照院」ここもよい風が吹き気温は22℃。掻いた汗だけ水と塩を補給する。 「台風はどうやろうね」 自力で動けない台風…

夏終わる加持ヶ峰遊山 万緑林

「栃葉人参が赤くなった」 山中の陰地に自生するウコギ科の多年草。夏に淡緑色の小五弁花を散形花序に多数開き秋は赤い核果を結び根茎を解熱剤などとする。 ◆滝頭のこと 山道は頂上付近より湧きだし巨大な岩を削り落差20mを下る。龍王の滝を成す大岩の滝頭に…

夏終わる加持ヶ峰遊山 夏木立

登り口から見上げる標高1400mの山頂部までの森は緑の盛り「万緑」を迎えていた。 ◆森を観る 「大きいアブが出た」 標高1000m静かな登り口の気温は24度といい汗掻けそうだが今日も街は30度を越える暑さだろう。 アブは噛まれてもすぐに痒さがひくからな。 さ…

夏終わる加持ヶ峰遊山 稲の花

台風6号はゆっくり東に進み再び沖縄本島に近づきつつある。台風が運ぶ暖湿流で四国太平洋側は急な荒天になる可能性がありそうだ。 ◆空を観る その日になって台風6号の予報円は大きいが進路予想が変わる。自ら動くことが出来ない台風の進路は地軸の傾きの計…

三辻山晩夏の遊山 杉花

山の最も深い処に近づいて吹き上がる風は木洩れ日を揺らし涼しげな蟬時雨と囀りが流れてきた。 ◆格別なところ 「はい おしまい」 この稜線の窪地にある「まほら」森の中のもう一つの森に辿り着く。 今日も賑やかだな。 以前の北面周回の帰路は今は伐採で出来…

三辻山晩夏の遊山 油蝉

「これ何キノコ?」 よく見かけるけどなんだろう。 茸狩りは行く山の食用菌だけ覚えて他に手を出さない事が長生きの秘訣。 ◆赤良木園地 山道は主稜線に乗って程なく忘れられた昭和の頃の園地に至り蟬時雨と鳥の囀りに囲まれた。 鶯が本調子になったな。 「こ…

三辻山晩夏の遊山 夏雲

「ヤブツバキの実 もっと大きくなるけど」 ツバキ科の常緑高木の花。藪椿は元々日本に自生していた種。 ◆杖塚に上がる 昭和42年に指定された自然休養林の広場に上がりいつも空と風の様子を観ている。 「カラスウリ咲いちゅうで」 夕方レースの様な花を開き花…

三辻山晩夏の遊山 水引

登り口から観る山雲は熱い陽射しに溶けはじめて青い夏空が優勢になっていた。 ◆登り口のこと 今日も静かな登り口。陽射しは強いが気温は24℃日陰での運動にはいい気温だ。 さて 入ってみるか。 ◆林道のこと 山道は廃坑に続く林道から始まる。 今夏太平洋高気…

tochikoな山歩き 雲

今時期らしいくるくると変わりやすいお天気が続いています。 毎日の通勤時特に帰り道の雲の変化が面白い 田舎は夕立が降っているだろうなぁ さて週末は市内の北山にも雲がかかり雲の間を縫うような県道を走りました。 「今日は雲の中やろうかね」 「いやそう…

三辻山晩夏の遊山 百合

太平洋高気圧に覆われる夏空。高気圧の縁を湿った空気が流れ込み四国の太平洋側は雲が広がりやすく午後は急な雨や雷雨に注意が必要だ。 ◆空を観る今年は海水面を攪拌する台風が日本本土に上陸していないため日本近海は海水温が高いままでしばらく厳しい暑さ…

大暑に入る加持ヶ峰遊山 山霊

真名井の滝頭の風景は梶ヶ森の自然を詰めた箱庭。この日は私たちを滴るような万緑の佇まいで迎えてくれた。 ◆滝頭のこと いつもよい風が吹く大岩の頭の一つに建てられた東屋でいつも一休みしている。 いい汗掻いたな。 風に吹かれて気持ちよくこの山の最も深…