猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2025-03-01から1ヶ月間の記事一覧

春分の加持ヶ峰遊山 春雪

修験場であった事を伝える鎖場に架けられた階段を登り真名井の滝の滝頭に上がった。 ◆修験の滝 「柔らかい積もり方」 滝頭の二段の滝が見せる四季の風景も楽しみにしている。 和紙の風合いを感じるな。 ◆滝頭のこと いつも休憩している真名井の大岩の頭にあ…

春分の加持ヶ峰遊山 氷柱

歴史を1300年溯る定福寺。その奥ノ院は佐賀山谷川の支流出流深い渓の果てにある。 ◆深山のお寺 「暑うなりよった!」 梶ヶ森八合目にある奥ノ院の遍照院の軒下でいつも最初の休憩を取る。 この時期-2℃は低いけれども高く登り始めた陽で温かくなった。 「ツ…

春分の加持ヶ峰遊山 雪虫

「ミソサザイが付いてきゆう」 山道は落差20mの滝を成す大岩右岸の急な岩盤を登って自然森が広がる滝頭に上がる。 ◆滝頭のこと 龍王の滝の滝頭には二段の滝が流れ込む滝壺があり四季折々の風景を見せてくれる。 渓水が澄んじゅうな。 水温が低く微生物が少な…

tochikoな山歩き 春分の候

春告げる日のかよう道は丸まった雪と眩しい光が交差する 静かな朝からはじまりました。 春らしい重めの雪は岩を丸く覆い 沢水は春の空を映していました。 地面の植物が雪解けを待っているように 少しずつ融けていて樹木の陰を伸ばしていました。 春の雪に出…

春分の加持ヶ峰遊山 凍滝

「新しい雪やね!」 登り口から見る山頂部北面は白かった。 降ったんだなぁ。 ◆登り口のこと やっぱ誰もいない。 標高約1000mの登り口気温0度も予想より低かった。 「年度末やし」 気温が低いのは放射冷却で風が弱いは予想していたが無風とは思わなかったな…

春分の加持ヶ峰遊山 朝霜

関東東海上を東進する低気圧は上空に強い寒気を伴っているため関東では強い雨や雪などを降らせ四国も寒気の影響に注意が必要だ。 ◆空を観る春分の日は西から高気圧が張り出し東、西日本の広範囲で晴天になるが北日本は日本海から流れ込む寒気で一部で雪の降…

仲春の三辻山の遊山 春休

さあ 森に帰ろうか。 自然に入る人は経験で得た知識が大切で自然相手の農業や漁業などもそうだと思う。 あやと夏休みも一緒に山に入ろうな。 ◆共に生きること 三辻山山頂部の森は山毛欅やアカガシが立ち並ぶ亜寒帯と温暖帯樹が共生する日本で珍しい植生が生…

仲春の三辻山の遊山 春陰

登山道は稜線にあがって再び古の杣人の道に入った。 「ここからが三辻の森で」 ◆稜線のこと 稜線は風雪が強く吹き土壌が乏しいから根生菌と共生出来るリョウブらが護っているんだよ。 「そうなんですね」 ◆忘れられた園地 あれが赤良木園地の東屋。 杣人の道…

仲春の三辻山の遊山 残雪

雲の動き全くなしかぁ。。。 自然休養林の公園施設杖塚の南方に開いた空でいつも空の様子を観ている。 ◆杖塚のこと 「ここ来たことある!」 「思い出したぁ?」 あの時一緒に登ったのは今日と違う工石山だったな。 帰って辿っててみたら2011年3月であやとは5歳 …

tochikoな山歩き 思い出

春休みに帰省したあやとと向かう山への道は 明るい菜の花が迎えてくれました。 山道に入ると一緒に歩いた頃の事をあやとの言葉で思い出す。 あの頃はもっと緑が多くて暖かかったね。 同じ道でも季節が違えば違う場所のように思えるのも四季のある日本だから…

仲春の三辻山の遊山 双葉

三辻山への登り口の空は動きがない明るい雲に覆われ低気圧の発達は感じられない。 崩れは遅れるようだな。 ◆登り口のこと 「穏やかやねぇ」 標高約900mの静かな登り口気温7℃は暖かく寒気は感じない。 そう 風が無いんだよなぁ。。。 今日は前線を伴う低気圧の読…

仲春の三辻山の遊山 花菜

前線を伴った低気圧が発達し本州南岸付近を東進するために西日本中心に雨が降りはじめる。 ◆空を観る 翌日は広い範囲で雨や風が強まり北日本の山沿いでは湿った大雪のおそれも。全国的に気温が下がり冬の寒さが戻る見込み。 山は荒れ始めるかなぁ。。。 週末は…

啓蟄の三辻の森遊山 霙る

「降りゆうで! ふわふわ降ってきゆ! これって雪?みぞれ?」 シャーベット状のみぞれで良いかと。。。 ◆降りてくるもの その日その時の温度や風で姿を変える水に会う道は何度通っても飽きることがない深い懐があるように感じている。 ◆共に生きる森 三辻山山…

啓蟄の三辻の森遊山 冬木

急な傾斜を葛籠折れに登る植林の仕事道を終えた山道は北から登っていた登山道に乗る。 暑うなったクルーダウンしょうや。 ◆山登る道 登山道は工石山から続く東西に連なる主稜線に向かい葛籠折れ緩かに登りはじめる。 「クロモジの芽が 膨らみゆうと思わん?…

啓蟄の三辻の森遊山 冬芽

「芽鱗が落ちちゅうで」 芽の内部で花や葉が日々成長しじっと待つ耐える姿は美しく感じる。 芽吹きのスイッチが入ったな。 ◆杖塚のこと 自然休養林の公園施設杖塚の南方に開いた空でいつも空の様子を観ている。 「雲で真っ白けっけ」 雲がぶつかり合ってきた…

tochikoな山歩き 名残り

かよう道の山間にある梅の花が咲きました。 冬の名残を過ぎたね。 そろそろネコノメソウの葉が大きくなる頃 春を急いだ小さな葉が寒さにやられたか少し黒ずんでいました。 道の周りも2~3日前に降っただろう雪が融けずに残っていますが どこか春の景色になっ…

啓蟄の三辻の森遊山 氷柱

登り口から見上げる空には雲底の暗い雲が広がり始めていた。 山間の複雑な地形に入った風がぶつかり合えば雲が出来る。 ◆登り口のこと 「誰もいないね」 標高約900mの静かな登り口気温は2℃はこの頃並だと思う。 今日の空は微妙だからなぁ。。。 風が一定に流れる…

啓蟄の三辻の森遊山 白梅

関東付近で等圧線が低圧側から高圧側に凸状に曲がる部分ができる。この部分は低気圧の卵の状態なので周囲から風が集まり雲が発生する。 ◆空を観る週明け以降本州南海上の前線の影響で東、西日本は雨の降る処が多くなるが厳しい寒さの日が続いたが週明け以降…

初春終わる加持ヶ峰遊山 雪解

修験場であった事を伝える鎖場に架けられた階段を登り真名井の滝の頭に上がった。 ◆修験の滝 滝頭の二段の滝が見せる四季の風景も楽しみにしている。 渓谷の雪は風に磨かれてやわらかい風景になったなぁ。 ◆滝頭のこと いつも休憩している真名井の大岩の頭に…

初春終わる加持ヶ峰遊山 氷瀑

歴史を1300年溯る定福寺。その奥ノ院は佐賀山谷川の支流出流深い渓の涯にある。 ◆深山のお寺 「暑くなりよった」 梶ヶ森八合目にある奥ノ院の遍照院の軒下でいつも最初の休憩を取る。 この時期5℃は暑いわなぁ。。。 遍照院の軒からは屋根に積もった雪が解けた水…

初春終わる加持ヶ峰遊山 鷦鷯

「風が変わった」 山道は落差20mの滝を成す大岩右岸の急な岩盤を登って自然森が広がる滝頭に上がる。 ◆滝頭のこと 気圧が動いているからな。 龍王の滝の滝頭には二段の滝が流れ込む滝壺があり四季折々の風景を見せてくれる。 「渓水が澄んできた」 雪解け水…

tochikoな山歩き 残雪の候

かよう道は前日に降った雨の影響で 雪解けが進み小さな枝先の芽も存在感を増して見えました。 龍王の滝も融けた氷の姿が美しく 川下に流れる水も明るい空を映していました。 残雪は全体が重くなっていて 季節の変わり目の雪の感触を歩きながら確かめました。…

初春終わる加持ヶ峰遊山 三月

静かな登り口から見上げる標高約1400mの山頂部には林床に残る雪が見て取れた。 ◆登り口のこと 風も誰もいない静かな標高約1000mの登り口の気温6度はこの時期では高い。 「シェルは要らんね」 僕も寒くなれば羽織るよ。 さて 入ってみるか。 ◆植林のこと 囀り…

初春終わる加持ヶ峰遊山 雲海

高気圧に覆われ日差しが届き気温が上昇。暖かな陽気は季節の歩みを実感できそうだ。ただ西日本では西からのびる前線の影響で雲が広がり日本海側は雨の可能性がある。 ◆空を観る 翌日は前線に向かって高気圧縁辺の湿った空気が流れ込み西日本の日本海側や北陸…

雨水の三辻の森遊山 早春

三辻山山頂部を覆う自然林には冷温帯のブナと暖温帯の樫が並ぶ日本でも珍しい混生樹が根を張り共生しながら種を繫いできた。 ◆ともに生きる森 森の樹々は早春に入ると冬の間育てていた今年の芽を目覚めさせる様に感じている。 「早春」とは立春の後二月いっ…

雨水の三辻の森遊山 春風

「やっぱり脱ぐわ。。。」 北面とは言え急登を登り終え以前南から登った登山道に乗った。 大切なことだと思う。 ◆稜に乗る 登山道は工石山から続く東西に連なる主稜線に向かい緩かに登り始め陽が射してきた。 ◆杣道のこと 登山道は古の杣道に入る。 海に向かっ…

雨水の三辻の森遊山 山霞

「まだ穏やかやね」 空の色は寒気の強さを雲は風の向きと強さを知らせる。 雪は午後だろうな。 ◆杖塚のこと 自然休養林の公園施設杖塚の南方に開いた空でいつも空の様子を観る。 「土佐水木の芽が育ちゆう」 マンサク科の落葉低木の花。高知県の蛇紋岩地帯に…