猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

冬至の加持ヶ峰遊山 冬の滝

「やっぱり雪ないわぁ」 そう言ってろくべえさんが笑った。真冬でも雨が降るのが四国の高山。 いったんリセットしましたね。 ◆雨上がり 標高約1000mの登り口の気温は4℃とこの時期では高いが北から風が吹き始め体感は下がる。 今日は防風が主ですね。 ろくべ…

冬至の加持ヶ峰遊山 寒の雨

冬型の気圧配置が続く。東や西日本も冬型の気圧配置が強まり太平洋側に大雪や大雨を降らせることが多い南岸低気圧が四国沖を通過するようだ。 ◆空を観る日本にも寒気をもたらす偏西風は今冬ベーリング海で大きく北に蛇行し日本の北方で行き場を失い発達する…

大雪のカヤハゲ遊山 湯気

折角持って来たきここで練習していこうか。 今日Y'sには昼食のためのテントを持って上がってもらった。 ◆経験する 雪山で人間は裸で一晩越せない。そして山で一番怖い「パニック」は経験と道具である程度回避できる。 行く山の気象に合わせた道具を選び正し…

大雪のカヤハゲ遊山 冬木

カヤハゲの登り返した山道は長笹谷を別れ支流ヌル谷に入り30年通った森のまほらに至る。 ◆森のまほらここヌル谷のナロは渓水が運んだ土砂が長年かけて滞積した森の平坦地。高山の南にあり雨が多い土佐の山にはこの様な平坦地が多く点在している。 「おぜんざ…

大雪のカヤハゲ遊山 雪道

白髪山山麓にある林道はしだいに両脇の山が迫り終点に近づき渓は深くなる。 ◆渓へ下る 古の峠道に入る終点手前で奥物部の森に続く山道に入る。ここからは渓が削り落とした急斜面の下りと登り返しがある。 ◆長笹谷 「アイゼン無しで大丈夫で」 渓へ下る道も新…

大雪のカヤハゲ遊山 新雪

標高約1000mの登り口の気温は0℃と思ったより高くやはり四国山地の南は暖かい。 ◆分け入る 「新雪は綺麗ですね」 風は平均2mで体感は2℃下がるが林道は風の通り道となり時折強く吹き今日は防寒より防風対策を考えた。 ◆雪を観る 林道は寒さで固くなった路面に5…

tochikoな山歩き 舞う

冬の奥物部は新雪の白さが眩しく風と雪が静かに舞っていました。 冬山で大雪に見舞われ苦労したことも思い出になるから不思議 そんな思い出を何年も辿りながら歩く道には 水が大きな形に変えてその存在を増していました。 Mothertreeの元に着く頃 空からの細…

大雪のカヤハゲ遊山 霜晴

週末今季一番の寒気が南下する。北や東日本の日本海側は大雪や暴風雪に。西日本も平地も積雪の可能性があるが太平洋側は日差しの届くところが多い。 ◆空を観る翌日になれば冬型は長くは続かず午前をピークに段々と緩む見込み。ただ寒気はしばらく居座るよう…

小春の三辻山遊山 落ち葉

嵐の前の静けさだろうか。小春日和とはこの様なものだろう。穏やかな陽射し注ぐ山頂を後にした。 ◆元に帰ること 「あとは下りだけで」 昭和の好景気で日本が湧いたレジャーブームが残した遺跡は今は山に呑み込まれつつある。 ◆森の中のもう一つの森 標高約11…

小春の三辻山遊山 冬の海

杖塚から一旦引き返し古の峠道に入り赤良木峠に下る。ここはかつて本山郷と城下を結び茶屋もあったと里人に聞いた。 ◆赤良木峠(標高約950m) 「石鎚が綺麗に見えるで!」「こちらはこんな形に見えるんや」 そう言えばろくべえさんは快晴の三辻は初めてです…

小春の三辻山遊山 枯れ草

私達だけの登り口は標高約850mで気温9℃。 ウエア誤ったかな(苦笑) ◆分け入る 装備を整え林道を歩きはじめた。この時雲の動きは殆どなく穏やかで気圧配置は予想どおりになった様子。 「思ったより暖かいですね」 はぁ 四国山地の南ですからねぇ。 ◆人工林 …

小春の三辻山遊山 冬の虹

本州付近は高気圧圏内で西日本も太平洋側を中心に穏やかな晴れ間が期待できる。 ◆空を観るその後低気圧や前線が北日本を通過。冬型の気圧配置となって寒気が流れ込み週明けは冬型の気圧配置が強まりそうだ。 ◆寒さ一休み 「気持ちいい空気ですね」 そんな寒…

tochikoな山歩き 冬晴

太平洋が美しく光っていました。 海の光を望む裏山歩きでは 車で向かえば遠い石鎚山系がとても近くに見える峠があります。 太平洋と石鎚山を眺められる土佐の山です。 いつかの春のある日 野鳥の囀りに囲まれた木を見上げると今は静かに 冬を待つ空を透かし…

河童の日々遊山 ふゆ日日

一年の締めくくりに 今年も作家さんたちより暮らしに 嬉しい素敵なあれこれが集まります。 「今年もありがとう」「来年もまたよろしく」 プレゼント、自分へのご褒美 お家時間のお供にそれぞれの冬 それぞれの12 月の楽しみ方を 冬の日日で見つけてください…

初冬の加持ヶ峰遊山 雪新た

「行者さんは滝で身を清めて この鎖を登ったがやろうね」 徒歩か馬しか移動手段のない時代ここまで通ったわけではないだろうな。 ◆滝に上がる私は真名井の滝頭の風景が好きだ。四季折々の風景を見せる狭い空間。この狭いところに自然を押し込めた梶ヶ森その…

初冬の加持ヶ峰遊山 冬の水

定福寺は聖武天皇の神亀元年(724年)に五台山竹林寺、佐古の大日寺、 平田の延光寺西豊永の豊楽寺と共に高僧行基によって開山された。 『土佐名家系譜』による ◆定福寺奥の院 加持ヶ峰(梶ヶ森)1,400mその8合目にある定福寺遍照院は古くは信仰心厚い修験者…

初冬の加持ヶ峰遊山 冬の滝

滝の下流部にある佐賀山集落の一軒の家にある夜美しい娘が一夜の宿を請い家の主人は快諾した。娘は「私が休んだら体に水を掛けて下さい」と願った。 ◆滝の大蛇伝説 不審に思った主人は娘が就寝した頃座敷を覗くと大蛇がとぐろを巻いていた。翌朝娘は宿の礼を…

初冬の加持ヶ峰遊山 あられ

「真っ白ですね!」 標高1400m梶ヶ森山頂部北面にある森の樹々は白かった。 どうも霧氷だけじゃないな。 ◆雪を見る 標高1000m今日も静かな龍王の滝登り口の気温は1℃。2週間前から8℃下がっているがまだグローブ無しでも大丈夫だろう。 「アラレやね」 雪の結…

tochikoな山歩き 雪降り

日陰の駐車場から見上げる早朝の梶ヶ森は白く雪と霧氷に覆われていました。 細い枝や枯れ葉の上に乗っているのは穏やかな雪の証 谷を上がってくる風の音も聞こえない静かな朝でした。 大岩に取り付けられた階段を上ると森から抜け鳥の目線が広がる この日風…

初冬の加持ヶ峰遊山 みぞれ

西高東低の冬型の気圧配置となり日本海側は雨や雪が降りやすくなる。特に北陸付近は雷や突風、霰にも要注意。一方太平洋側は晴天となる見込み。 ◆空を観る 南下した偏西風の底が広く長く日本に居座った第一波の寒気はこの週末にピークを迎えて終わる。 山間…

小雪の三辻山遊山 玉霰

「やっぱりアラレや」 雪の結晶に水滴が付いて凍り白い不透明の氷の塊になって地上に降るもの。玉霰は霰の美称。 ◆静かな音 北の寒波が作る雪の結晶を南の湿った空気が丸めた玉が枯葉に落ちてサーッと奏でる音も雪が積もる前の一期一会だ。 「蜘蛛の巣が受け…

小雪の三辻山遊山 落葉

「頂上行くでねえ」 稜線の山道は緩やかに下り頂上直下の忘れられた園地に至る。 今日も行く価値ありやな。 ◆頂から望む 「冬将軍がやって来た」 家から2時間で立つ山頂は北から吹く強い風の中にあった。 そうやね やっと来たな。 「北は雪でも高知は晴れ」 …

小雪の三辻山遊山 冬雲

「杖塚寄るろう」 雑木林でも雲は見えるが空が開いた広場に上がれば今の風を見ることが出来る。 ◆風のこと 「やっぱり霰やね」 登山口から冷たいものが時々頬に当たっていたな。 風も寒気のものになっていた。 ◆赤良木峠 杖塚から引き返し古の杣道に入り峠に…

小雪の三辻山遊山 初冬

標高約1000mの登り口。北から流れる雲が寒気の訪れを告げ気温は5度でいい感じになってきた。 ◆変化のとき 冬山で最も大切なことは寒い位のウエアで登り始めること。私はこの時期はグローブをせずtochikoは夏用の薄いものを着ける。 ◆分け入る かつての鉱山に…

tochikoな山歩き 雪虫

小雪に入り北風が冷たく感じるようになりました。 里では雪虫が飛んでいてふわふわと飛ぶ姿に話題は専ら今年の雪占い 南国土佐の植物も秋を終え 常緑樹が目立つほど落葉もなおいっそう進んでいました。 霙が降ってきた!北斜面に差し掛かったとき北西の風と…

小雪の三辻山遊山 寒雲

西高東低の気圧配置。寒気も南下し北から西日本の日本海側は雨や雪が降るが太平洋側は晴れる所が多い。 ◆空を観る この日が寒気のピークで日曜日は冬型は緩むものの次の寒気を伴う低気圧が南下し来週末に向かい寒さは厳しくなる。 ◆川を遡る 再び寒波が四国…