猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

晩秋の三辻山遊山 むかご

「サツキも 染まり始めた」 昭和42年自然休養林に指定され広場として整備された杖塚に上がる。 ◆杖塚 ここはいつも空を観る処今日は大陸の高気圧の縁に入り風がぶつかり雲が広がりやすいが雲は薄く青空も見え雨はなさそうだ。 「やっぱり 零余子あったで!」…

晩秋の三辻山遊山 枯れ色

今日も静かな登り口。気温16℃はこの時期として少し高めだが汗ばむ事はないな。 「いい季節になったね」 ◆分け入る 「ここは 天人草が多いですね」 いやぁまたお会いしましたね。 ◆林道のこと 山道が周回する三辻山で時々すれ違う男性との会話はおたがい静か…

tochikoな山歩き ヤマガラ

道ばたのジンジソウ花期もそろそろ終わりかな ヒラヒラと頼りなく風に靡く花柄が少しづつ落ちはじめていました。 歩きはじめた時 枝の上で野鳥の囀りが聞こえましたが姿は見えません。 採石場に着き空が開けたところで いつも気にしていたアキグミが熟し赤く…

晩秋の三辻山遊山 秋の川

北日本を前線が通過し日本海側を中心に雨が降る。四国の太平洋側で日差し届くが高気圧の縁で雲が広がるかも。 ◆空を観るこの週末は寒気は北上するが週明けには強い寒気が南下し日本海側は雷や雹に要注意だ。 ◆北山に上がる 「海が光りゆで」 紅葉に移ろう風…

寒露の加持ヶ峰遊山 秋晴れ

「涼しゅうなったねぇ」 急な木段を登る山道は真名井の大岩の頭の一つにある昭和の頃に作られた東屋に上がる。 ◆大岩の天辺 東屋の周りに紅葉が見えた。日本の複雑な地形や樹種により紅葉する時期は異なるもので日本の紅葉狩りは長く楽しめる。 ◆渓へ下る to…

寒露の加持ヶ峰遊山 山の影

梶ヶ森を望む山麓にある定福寺の歴史は1300年溯る。その奥ノ院の宿坊「遍照院」でいつも軒下を借りて一休みする。 ◆大樹の元 「栃が紅葉したで」 樹によって落葉の時期が違い芽吹きは背の低いものから始まり落葉は背の高いものから始める。 ◆神の域 奥ノ院を…

寒露の加持ヶ峰遊山 栗の毬

山道は沢を持ち上げる大岩を登る。岩肌に張り美しく苔むした樹々の根は大雨でも流されない階段となってくれる。 ◆滝頭に上がる 龍王の滝の上流には渓の大岩などが堰き止め下るいくつかの滝が続いている。 その渓水が溜まる大小の釜で最も大きいものが滝頭の…

寒露の加持ヶ峰遊山 神の滝

「スイッチ入ったね」 この頃四国山地の紅葉は2000m付近から下り始めて1500m位まで達したようだ。 ◆山を観るY'sと落ち合った登り口。気温12℃は例年並みだがまだ日中の陽射しは強いからウエアは夏装備でも行けそうだ。 「防寒着も入れちゅうき」 しかし休憩時…

tochikoな山歩き 風処

秋の風に誘われて谷筋に入りました。 今日はここでのんびりしようか 外でのんびり食事が出来る気候もあと少し 大岩が突き上げたこの沢には吹き上げる風が心地よい 見上げれば緑に覆われていた木々の間から空が開き時々枯れ葉が落ちてきて 陽の光が水まで届き…

寒露の加持ヶ峰遊山 雲の海

高気圧の中心が日本の北東側へ離れこの後の湿った空気が流れ込みやすく西日本の天気は下り坂となりそうだ。 ◆空を観るこの前線による雨が通過した後大陸から移動性高気圧が張り出して秋のヒンヤリとした空気を運んでくるため前線通過前後で気温が大きく変わ…

十三夜の奥物部遊山 栗名月

動物は煙を嗅ぐと直ちに逃げる。それは山火事を回避する様継がれているから。 でも私達は焚き火を見ると安心を覚える。 ◆日暮れのこと 「秋の日はつるべ落とし」 西の山に陽が落ち闇が森に下る。 気温もぐっと下がったな。 「満天の星空やねぇ」 天気は上り…

十三夜の奥物部遊山 月夜茸

「上手に染まっちゅうで」 黄金色と称されるブナの黄葉。しかし私の経験で四国のブナたちが上手く染まる姿に会うことは希だった。 ◆秋の色合いそんな四国は植物も動物も本州のものより小型になってブナなども葉も小さく樹形も違い独特の性質を持つものは少な…

十三夜の奥物部遊山 秋の水

深く切れ落ちた渓を挟む山腹が迫る林道は終点に向かう。35年間この山域を通った私達はこの林道の変化もずっと見てきた。 ◆渓を渡る 古の峠道を辿る林道を別れ奥物部の森に分け入る山道に入り長笹谷に降り杣が架けた橋を渡る。 四国は隆起の最前線に位置し特…

十三夜の奥物部遊山 秋の雲

車を降りて見上げる空に高層雲が足早に東に流れている。 前線は思ったより動きが早いか? ◆登り口 今日も私達だけの登り口の気温14℃で暦どおりに下がって来た。 半ズボンは終わりかな。 さあ 入ってもうか。 ◆林道を観る 「稜線は スイッチが入った?」 西の…

tochikoな山歩き アケボノソウと栗名月

秋風吹く季節の狭間にアケボノソウが咲いていました。 アケボノソウは二年草 この花は一昨年の種が発芽したもの アケボノソウの花には2個ずつ蜜の出る腺があり蟻はちゃんと知っているから不思議 そして今夜は旧暦の十三日昔の人は満月ではない少し欠けた月を…

十三夜の奥物部遊山 柚の実

三連休初日は前線が東の海上に進み冬型気圧配置になるも北日本は雲が広がる。四国は太平洋側を中心に陽射しが届きそう。 ◆空を読む2日目は北日本中心高気圧に覆われるが四国の太平洋側は湿った空気の影響で雲が広がりやすく雨の降る所がありそう。 午前の下…

秋分の三辻遊山 あけび

秋に移ろう樹々の葉色がさらに鮮やかになる処がある。「パワースポット」と呼ばれる場所も人が自然と絡合していた証かもしれない。 ◆森の中のもう一つの森 それは滝であったり大樹だったり私は山中で水が造った地形で感じていずれも多様な生き物も集まって命…

秋分の三辻遊山 いが栗

いったん峠に下った山道は三辻山の稜線に向かって登り返す。元々この近道は植林の作業道で不明瞭な急登で一般的ではない。 ◆稜に乗る 急な登り終えた山道は三辻山頂へ続く稜線に乗り人工林から自然林に入る。 なだらかになった山道は忘れられた昭和の園地に…

秋分の三辻遊山 秋の雲

2019年12月に始まった騒動で行動範囲が制限されはじめてから私達の最も身近にあった三辻山に気付いたことは不幸中の幸いだった。 ◆杖塚のこと 「涼しくなったねぇ」 昭和42年広場整備された杖塚にはタイムカプセルがあり当時の子供達は未来にどんな夢を描い…

秋分の三辻遊山 秋日和

登り口に群生する釣り舟草。先の大型台風の強風にも耐え健気に花を揺らす小さな命に ほんと励まされるよなぁ。 ◆静かなはじまり 車を停めた登り口から国境の峠を南斜面に向かって流れ落ちる滝雲が見て取れた。 「ついに10℃台」 そんな登り口の気温は18℃。 汗…

tochikoな山歩き 斜陽

道ばたで出会ったナミアゲハ市街地から山までよく見かけるアゲハチョウ 私達の行動と同じやね成虫を見かけるのは10月までだそうでもうすぐお別れかな。 道沿いのテンニンソウはハマキムシの仕業か卵を抱えた葉がぐるぐる巻き 山に来ると陽の傾きを感じます …

秋分の三辻遊山 彼岸明

台風18号は次第に離れて四国は高気圧の圏内で広く晴天。気温が高めで昼間は暑く感じられる。 ◆空を観る 週末ごとに訪れた台風から日本を護ってくれた南海の高気圧は大陸の高気圧に押され次第に南下するがまだ寒気の暖気の押し合いは続くだろう。 ◆穏やかな朝…

河童の日々遊山 巡り会う

山に行かない休日に友人が営むギャラリーの常設展示に会いに出かけた。 ◆一期一会 「今日オーナーは お休みです」 私は友人との会話も楽しみなんだが仕方なし。 ◆残り物には福がある? 失礼な言い方かもしれないが私は「残りもの」に興味がある。それは「値…

秋分に入る伊予国遊山 霧中

湿原畔のベンチでお昼にした。 ここは高地下水位地下構造で水が湧き竜神平のみならず皿ヶ嶺全体に恩恵を与え有枝川の源流で山麓にも恵みを与えている。 ◆お昼時 「芋炊きにうどんを投入します!」 今回口福長Y'sが構えたのは伊予の郷土鍋料理「いもたき」だ…

秋分に入る伊予国遊山 山燕

「これはツリバナ」 ニシキギ科の落葉低木。山地に自生。6月ごろ長い花柄の先に帯紫色の小花を下垂花後球形の朔課を結び紅葉が美しく種子は赤い。 ◆自然の森 山道は雲の中に入ってゆく。 四国沖を通過するが外側を巻く雲による風雨は避けられないがこの時四…

秋分に入る伊予国遊山 雲海

皿ヶ峰に行こうか。 「それやったら1時間です!」 自己責任を言う通行止めだろうが日本人はやってはいけない事はしない。 ◆臨機応変 雨は殆ど止んでいたが南の台風に備えた北の登りでも山は複雑な地形で予測を超えた気象現象を起こす事が多いもの。 愛媛県東…