猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

tochikoな山歩き 会う旅

令和元年の小屋開けから初ヒュッテ泊はのろやまさん親子と一緒でした。 「本格的な山歩きは初めてです」 「今日は頂上ヒュッテでお泊まりやき、ゆっくり行こうね!」 山歩きを始めて自然と出会い人に出会いました。 いつの頃からかヒュッテで迎えてくださる…

小満の剣山遊山 空に出る

四国屈指の広大な自然林。ここは樹齢100年を越す樹木が数多く生きている神々の森。 ◆感じること 亜寒帯の森のブナ達は笹と共に生きてきたが鹿の活動の変化により徐々に笹床を失いつつある。 標高1500mを越えもうすぐブナ林を抜ける。 若葉の香りを感じるここ…

小満の剣山遊山 森に入る

剣山への登りは劔神社への石段から始まる。今日は下界の天気予想と違い山の風は涼しいものだった。 ◆神々の山へ パンッ パンッ二礼二拍手一礼し遊山の安全を祈念した。 不浄なものの侵入を禁ずる注連縄を潜り剣山の森に分け入る。この森は信仰と共に生きてき…

小満の剣山遊山 向かう時

四国は高気圧圏内となり晴れて気温は高く夏のような暑さ。ただ上空は寒気の影響を受けるかなぁ。 ◆約束の日 登山リフトは4月20日から運行開始。27日に小屋開きした剣山頂上ヒュッテへ今期初の一泊遊山にのろさん親子と訪れた。 ◆四国三郎を渡る R32に沿って…

立夏の梶ヶ森遊山 結

梶ヶ森の中腹(標高1100m)に定福寺の奥の院がある。かつて梶ヶ森は「加持ヶ峰」と呼ばれ若い弘法大師が修行したと伝えられる。 ◆山寺に座す 奥の院の前に遍照院がありかつてユースホステルとして賑わい和宏さんの山登りの原点でもある。 繁殖期を迎えた山の…

立夏の梶ヶ森遊山 転

龍王の滝を巻く急な山道を登り滝頭に出る。ここからは沢を溯る道となる。 ◆谷間の道 四国山地のほぼ中央部標高1400mの独立峰梶ヶ森は駆け上る雲が多くの雨水をもたらせ様々な植生が生きている。 ◆新緑の道 幾つか沢を渡る山道は新緑のトンネルだった。 錦色…

tochikoな日常 里の灯

「咲き出したで-」 半日陰を好むベニバナヤマシャクヤク。 故郷のおんちゃんから連絡をいただいてから数日が経ち ちょうどこの機会に山猫さんとお母さまをご案内することができました。 半日陰を好む山野草 一定の間隔で切り開かれた杉林にトチやホウノキが…

立夏の梶ヶ森遊山 承

この日梶ヶ森の人工林は木材の切り出しが行われ比較的手入れされている。 ◆人工の森 人が作った林でもきちんと手を入れ続ければ林床にはそれなりの植生が育つ。 それは鹿などの食料ともなり人と棲み分ける境となってきた。 ◆自然の林 人工林を過ぎ自然林に入…

立夏の梶ヶ森遊山 起

四国は梅雨前線や高気圧の縁に沿って流れ込む湿った空気の影響を受けて曇りや雨となり等圧線の間隔が狭いため広範囲で強風にも注意が必要だろう。 ◆臨機応変 午後荒れそうな天気を回避し和宏さんと四国山地の中にある梶ヶ森へ新緑を期待して訪れた。 「今年…

それ行け子猿!!新緑の森 かえり道

星の王子さまの著者サン・テグジュペリは言った。 「自然は万巻の書より多くを教える」 科学、物理学の発見の殆どは自然現象の観察だと言っていいと思う。 「山の水だよ こうやって吞むんだよ」 だから好奇心のアンテナを広げて自然の中で遊んで自分で考える…

それ行け子猿!!新緑の森 口福の時

焚き木は私が組んだが火熾しはルイがやると言う。焚火経験5年の成果を見せてくれ。 ◆見つめること それをじっと見つめるケイシ。この好奇心をいつまでも持って欲しい。 いつか主役になろうな (^_^) ◆火を操ること 植物のご飯は二酸化炭素だけ土から取る鉄、…

それ行け子猿!!新緑の森 まほろば

土石流が繰り返し発生し幾度か架け替えられた橋を渡る。この橋も里人が作ってくれたんだ。 ◆最後の登り 谷水が削り造った谷底からカヤハゲに向かって登り返す。ここも笹などの下草を失い足場は決して良いものではない。 ◆若葉の森 ルイはケイシが「きりん」…

tochikoな日常 立夏の彩り

立夏後の週末はTomiさんやいよちゃんの家族と一緒に新緑の中を歩きました。 対岸を見ると春の緑が下から駆け上がっているのがよくわかります。 いっせいに順番を待っているように見える稜線近くの木にも順番があるようで 木々同士が相談しているように思えて…

それ行け子猿!!新緑の森 谷へ下る

林道歩きは終わりに近づき10年前に崩壊した難所に至る。 ケイシ ここも登るのかぁ。 ◆やる気満々 「よく頑張ったねぇ」 下りは助けてもらったが本人は満足したようだった。 下りはケイシにはまだ難しいよな ルイ。 ◆分け入る 林道終点前の標識から奥物部の森…

それ行け子猿!!新緑の森 ひらいた

この前まで最年少で母に手を引かれて歩いてたhikaがケイシの手を引いていた。 ◆無垢な心 子供たちに初対面はない。そして群で遊んでいるうちに年上のものの行動を見て学びきちんと心を繋いでいる。 ◆思い遣る心 ルイは歩きながらずっと樹を見ていた。 「ケイ…

それ行け子猿!!新緑の森 山に来た

高気圧に覆われ広く晴れるが四国の山間部は湿った空気の影響で午後は雲が広がりやすく雷が鳴るかもなぁ。 ◆快晴の朝 Tommyさん夫妻といよちゃんと子猿孫猿を連れて奥物部の森へ新緑を求め分け入ることとした。 ◆林道を走る 上韮生川の最深集落久保影も新緑が…

独り遊山「奥物部の森」  春の雷

最初は雨だったがテントに避難してすぐ雨音は激しくなりテントを叩く音が変わった。 ◆雹が降る 三つ数える間もなく頭の上で雷が大音響で鳴り続け表を見ると一面広い雹が敷かれていた。 稜線に張るのを見送った今回の判断は正解だっだ。 ◆安全策を取る 結局雨…

独り遊山「奥物部の森」 谷の奥

山道はカヤハゲの南斜面を葛籠折れに登りゆっくり標高を上げてゆく。 ◆分け入る 南側には白髪山からカヤハゲに続く稜線が見える。 そろそろ1300m越えたかな。 新芽を吹いたハリギリは山菜としても利用されるが食べ物が溢れる街に住む我々はお店で買うのが正…

tochikoのかよう道 緑さす

段々と緑を増してきて木々の微妙な色合いが楽しみでたまらない季節 仕事で訪れた四国カルストの麓標高の高いここでも田植えの準備が始まっていました。 さて、GW終盤は山菜を穫りに久しぶりの実家へ帰省 さわやかな風とあいまって清々しい気分になる風景です…

独り遊山「奥物部の森」 森の道

1時間ほど林道を歩き森に分け入る道しるべに至りここから奥物部の森に入る。 ◆長笹谷 物部川支流上韮生川に流れる長笹谷は白髪山分岐に源がありこの水域屈指の清い水が流れる。 幾度か掛け替えられた橋を渡りカヤハゲの森に入ってゆく。 雲行きが怪しいなぁ…

独り遊山「奥物部の森」  春の色

巻雲が曲がって伸びている。車を停め歩き出した林道は今日も私だけのようだった。 ◆夏に向かう 節は穀雨の終わりに近づき林道は3週間前と風景が一変し新緑のトンネルとなっていた。 ◆咲くもの 林道に咲く花達は晩春から初夏のものに変わり始めている。 ◆水飛…

独り遊山「奥物部の森」  春の雲

高気圧圏内に覆われ全国的に穏やかに晴れるがこの前線が寒気を引き込み朝夕は冷え込むだろう。 ◆物部川を溯る 大型連休の半ばにテントをザックに詰めて古巣奥物部の森に向かった。 美良布の棚田は今年も稲作が始まった。 ◆旧物部村 峠の峠を越え旧物部村に入…

平成最後の木曽遊山 かえり道

「いつもここで お昼なんだけどね」展望所は吹き上げが強かった。 あの窪地に引っ返そうや。 ◆引き返す 私たちは頂上に拘らない。その時その時の気持ちいい場所それが目指す場所だと思っている。 ◆口福時 「今日は私が 飲まないからどうぞ」 この稜線の窪地…

平成最後の木曽遊山 自然の森

陽だまりに蕗の薹が咲き春の訪れを告げていた。この様な人間の営みと共に生きている植物もある。 ◆日本人の知恵 人が開いたこの草刈り場や人里なども自然破壊と言えばそうだがその環境に適応した生態系が発生し日本人はそれと共に生きてきた。 ◆花の聖地 駒…

平成最後の木曽遊山 古の風景

アキレス腱が延びるねぇ。「そうなのよ このコースずっと直登なのよ」 ◆木曽の裏山 風越山は中央アルプス三沢岳の西方尾根上にある標高1,699mの山。こちらでは裏山低山でも四国では十分高山の標高だ。 ◆草刈りのこと「このワイヤーは 昔草刈りで使われたのよ…

平成最後の木曽遊山 風越の山

翌朝木曽駒ヶ岳が姿を現す。山の雪は残雪のように見えるが3000m付近は固く締まった氷でそこらのアイゼンでは歯が立たない。 ◆好転したこと 天気も回復したようだこの季節は里山歩きがいい。今日は駒ちゃんお勧めの上松の裏山に登ることとした。 ◆古い道のこ…