猿板

遊山黒子衆SARUの記録

晩秋の三辻山遊山 秋の色

                             

 直下にある赤良木園地から
標高1100mの山頂に上がった。

 この前は暑かったな。

◆頂のこと

 「気持ちいい風」

 家から2時間半で山頂に登る。
山頂から延びる山並の彼方には
秋の陽に輝く太平洋が広がっている。

 暑くも寒くもない
いい季節になったなぁ。

 さあ 森に帰ろうか。

◆赤色のこと
 三辻山の北斜面にある森は
自然に生えたブナと樫が並ぶ
暖温帯と冷温帯樹木の混生林で
紅葉も独特の風景を見せてくれる。

           

 「ここのシラキも早い」

トウダイグサ科の落葉高木。
材は白く、枝・葉柄に白乳を含む。
種子の油を灯用・塗料・髪油とした。

紅葉は山麓から望むもいいし
森から見上げるのもいいもので
特に植生が豊かな日本の紅葉は
赤や黄色でも色合いが樹により違う。

◆黄色のこと
 枯沢はダケカンバの黄色
槍沢はナナカマドの赤などと
地形により変わって楽しいものだ。

                       

四国の稜線はツツジの赤色。
森はブナ科の樹々の黄色など
温暖な土佐は樹種も色も様々だ。

「これからブナが染まるね」

◆紅葉への山道
 樹々が紅葉時期に入って
落葉すると幹が目立つ様になる。

                             

 この時期は特に
ヒメシャラが映えるな。

 紅葉は高木が早いことが多く
森歩きは中低木の紅葉も楽しめる。

 「いい趣味やね」

    ボクもそう思うよ。

                    木や草に何を残して秋の色  斯波園女