猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

冬の五山所道遊山 結

五山所道と呼ばれた古の山道。 その先にある御在所山の頂で 風景はいっぺんに変わります。 ◆祈りの山 そしてこの遊山は 今年一年の登山の安全と 仲間達みんなの平安を 祈るためのものでもありました。 韮生山祇神社の祭神は大山祇命。 そして壇ノ浦で敗れこ…

冬の五山所道遊山 転

山道は土俵と鳥居がある 開けた広場に出会います。 ここは韮生山祗神社の境内で 対面の集落に下る峠でもあります。 ◆祭りの跡 一昔前は神祭の折に この峠に山麓の力自慢が集まり 盛んに奉納相撲が行われ 賑やかであったと聞きます。 ◆長い石段 鳥居を潜れば…

冬の五山所道遊山 承

この奥は大久保言うて 昔はよおけ人が住んじょった。 学校に行く子供が列になって 登り降りしよったもんよ。 ◆記憶の中 木馬茶屋を管理する男性が語る 御在所山山麓に残る集落跡は ここを去る時に植えられたであろう 杉が林立する森になっています。 ◆石を積…

河童居ぬ間の一輪挿し 幸福を招く

福寿草(元日草・朔日草) キンポウゲ科の多年草 花言葉:幸福を招く・長寿 花期は初春。黄色い花を咲かせる 典型的なスプリング・エフェメラル。 花弁を使って日光を花の中心に集め その熱で虫を誘引し受粉する。 根はゴボウのようなまっすぐで 太いものを…

冬の五山所道遊山 起

冬は里山日溜まりハイク。 この週末は高知市内からも 乳房の様な優しい山容が見える 香美市の御在所山を訪れました。 ◆茶屋からはじまる 土佐の信仰の山への登りは 大屋敷と呼ばれる集落跡にある 小さな茶屋から始まります。 ◆人の関わりのこと 冬の日差しを…

河童の出張遊山 小さな喫茶店

仕事で訪れた南国市で 昼食に店を探すと市役所の近くに 「ブランカ」という喫茶店があった。 店の男性は「ブランカ」の意味は 「白い」という意味だと言う。 ブランカは歳を召されたご夫婦と 息子さんと思われる その男性で営まれていた。 メニューはない。 …

ろくべえさんと大寒の遊山 結

珍しく夜更かしした朝 シュラフの中で霊峰を眺めていた。 もう夜が明けかけている・・・。 いかん! 急がなければ(苦笑) ◆Morgenrot 天候の変化を告げる雲が 朝日に染まりはじめている。 これは良いかもしれない。 ◆神々の目覚め モルゲンロートに染まる権…

ろくべえさんと大寒の遊山 転

大寒の前夜は半月さまが 流雲に見え隠れしていました。 この様に森に生きるもの達も 月を見上げているのだろうか? ◆乾杯すること 共に荷を背追い 共に辿り着いた友と 酒を酌み交わすこと。 これが一番の肴だと思います。 ◆月光の元で 互いに持ち寄った食材…

ろくべえさんと大寒の遊山 承

白猪谷を遡る道は いったん植林の中に入り 単調な風景が続きます。 ◆人が関わる森 やがて林道の終点に上がり 伐採跡の開けた風景の向こうに 私たちが目指す稜線が現れました。 ◆白猪谷の奥 白猪谷は静かに伏流し 道は自然に還って行く。 稜線は風を吹き上げ …

ろくべえさんと大寒の遊山 起

「去年から通っている 白猪谷へ行きませんか?」 そんなろくべえさんとの遊山は この上ない天気が迎えてくれそうです。 ◆大瀧の氷瀑 R194から県道40号線へ入る。 今回私たちが遡上する白猪谷が 吉野川に流れる場所近くにある大瀧は 真白の氷瀑と化していまし…

河童の日々遊山 sense of wonder

毎朝、味噌汁を頂き 山にも持ち込む輪島漆の椀も 次第に色も風合いも変化し 良い感じになってきました。 ◆日本人の道 陶器や漆器を長く使い 変化する過程を愛でる事を 先人は「器を育てる」と言った。 それは日本人らしい感性だと思う。 ◆私の歩む道 私が20…

のべの山と四国遊山 宴

和宏さんも駆けつけて SARUの隠れ家「きたじ」で のべさん初三嶺遊山の反省会。 ◆土佐のおきゃく 土佐は貧乏で何ちゃあないけんど 自然の恵みは売るばぁあるき 遠慮せんとこじゃんと食べてや! きたじの魚は漁船直送。 野菜も地物しか使わん 「いごっそ」の…

のべの山と四国遊山 結

シュラフを忘れても BEERだけは忘れない。 でもこれさえ我慢すれば ぐっと荷は軽くなりますよね(笑) ◆河童の炊爨 儀式の様に米を炊く。 と、よく人に言われますが それは山で最も緊張する特であり また心が静まる一時でもあります。 ◆至福の時 この日の夕…

のべの山と四国遊山 転

剣山系最深部にある三嶺は どのルートをとっても最後は きつい登りが待っています。 ◆守護神 天狗岩を前衛に据え 青空に堂々と聳える女神。 私たちはこの姿に魅せられ 何度この山を訪れたことか。 ◆お帰りなさい 3人の息が合い 大地のリズムが心に響き 天か…

のべの山と四国遊山 承

「コースタイムで行けそうやね」 当初厳しい様なら三嶺の手前にある カヤハゲにビバーグの予定でしたが 今日は素直に登らせてくれそうです。 ◆SARUのかたち 山の機嫌を伺い行動する。 それが私たちSARUのスタイル。 如何なる時でも全力で向かい 目的を絞り装…

のべの山と四国遊山 起

dahanさんの日記で繋がった 奈良ののべさんが四国に来てくれた。 そんな今年初のおきゃく遊山の場は 三嶺の他に選択肢はありません。 ◆三嶺を望む 土佐と阿波の県境にある三嶺。 その幾つかあるルートの一つ 白髪山登山口に向かいました。 「どうやら雪は少…

tochikoの初詣遊山 満たされる

山の頂を守るように 行場の瀧に神座する石仏が 身に纏っていらっしゃる雪綿は 今日は温かそうに感じます。 ◆変化の時 そんな難所を過ぎ急登に架かれば 森はブナ達高木からリョウブなどの 中低木に変わり頂が近い事を感じます。 ◆光射す 雲が抜け森に光が射す…

tochikoの初詣遊山 山にかえる

「いつから山に入ってないろう?」 そうやねぇ八ヶ岳も登らんかったし 仕事も忙しかったし・・・・(苦笑) そんなtochikoのために 和宏さんが一肌脱いでくれました。 ◆日本の遺伝子 向かった山は大豊町の梶ヶ森。 その麓にある陽を求めた山間集落には 先人…

電脳秘書ちいの日記 新年おめでとうございます

あけましておめでとうございます。 ってもう10日になりますが…。 クリスマスから年明け4日まで 忙しくって、今年はあんまり お正月って感じがしませんでした。 初詣に家族で出かけたくらい…。 でどこへも行ってません。 あとは食べて飲んで…だらだら(笑) …

和宏さんの初詣2013 山神様

この日の温度は−10度。 風雪を防ぐシェルを着て歩くには 汗も掻かずちょうど良い気温ですが 留まってお昼にするにはちょっと厳しい・・。 ◆初詣 でも三が日は剣山の頂で 頂上ヒュッテが迎えてくれる。 それはとても有り難く頼もしい存在です。 ◆山神様の小屋…

八田さんの自家旅「土佐で初詣」 共に笑う

地下足袋を家に置いてきたと言う この日八ちゃんはサンダル履きでした。 でもこれがフルマラソンを下駄で完走する 八ちゃんスタイルの一つなのです(笑) ◆八田スタイル 八ちゃんみんなびっくりしているよ。 南国土佐とは言え1月の屋外で 遂に半パンとTシャ…

和宏さんの初詣2013 雪景色

風と共に流れる雲から 静かに降る雪は天の恵み この雪の中で森は眠ります。 ◆もり眠る 空気を多く含む雪は 一定の温度を保つ保温材。 人には凍えるように見える風景も 森にとっては欠かせないもの。 ◆雪や来む来 雪やこんこ 霰やこんこ 降つては降つては ず…

八田さんの自家旅「土佐で初詣」 共に登る

「いやぁ〜、いい眺めだねぇ♪」 土佐の城下を望む視野が開ける。 家から歩き始めて1時間足らずで至る 筆山の頂上からの眺望です。 ◆筆山から お城の真南にある筆山。 この標高118mの山麓から 南嶺へのミニ縦走が始まります。 照葉樹に覆われ鬱蒼としたこの…

和宏さんの初詣2013 雪化粧

平成25年1月3日夜明け前 日本列島に訪れた寒波と共に 剣山を目指し走る高知道にも 強い風雪が吹きはじめました。 ◆里の美しき 私たちが選んだ道は 北から剣山を目指すR492号。 峠道の国道沿にある美馬の集落は 美しい冬の風景の中にありました。 ◆神の山へ …

八田さんの自家旅「土佐で初詣」 共に歩む

八ちゃんお正月は土佐でどう? 天候不良のため九州遠征を諦め 「山に入っちゃだめだよ」と言ってくれた 八田さんを誘ってみました。 ◆嬉しいお正月 快く私たちのお正月に 付き合ってくれた八ちゃん。 去年もホントお世話になったね。 今年も一緒に遊山を宜し…

八ヶ岳遊山2012 学んだこと

「わいちゃん、沢山食べてよ!」 tochikoの号令がかかる大晦日の朝は 河童特製の「塩おじや」で 今年最後の遊山に突入しました。 ◆南へ向かう ひつじ丸さんと別れ 八ヶ岳南麓の町から南下る 晴天の麓から眺める八ヶ岳だけは 厚い雪雲に覆われていました。 ◆…

八ヶ岳遊山2012 山麓のこと

素朴な味わい朴葉味噌で頂く ねざめホテルでの朝食。 そんな木曽は朝から雨でした。 ◆雨の朝 霧の中に浮かび上がる 上松の町並を眺めていて 今回の遊山の形が見え始めました。 ◆集うこと 「伊那でこれほど雪を観るのは 初めてですよ!」 峠を越えて来た伊那…

八ヶ岳遊山2012 木曽のこと

「今年はホントやばいっす。」 わいちゃんとのやり取り。 「良い小屋があるんです。」 食うちゃんきぬさんの提案。 ◆今年の遊山のかたち 年末の予想天気図を観て 赤岳鉱泉をベースした場合 29日ワンチャンスと直感した。 まっ、とりあえず木曽に帰ろうか(苦…

電脳秘書ちいの日記 新しい年に

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。