猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

春分の三辻の森遊山 北風

「土佐水木咲き出した」 マンサク科の落葉低木の花。高知県の蛇紋岩地帯にのみに自生することからこの名がある。 ◆杖塚のこと 「雪雲やね」 次々と雲底の暗い雲が北西から流れ込んでいる。 やっぱりだまし晴れだな。 自然休養林の公園広場杖塚の広く開けた空…

春分の三辻の森遊山 三椏

この山域の南斜面にある工石山登り口の上空の雲は足早に北から南に流れていた。 ◆登り口のこと 「冬アンダーで丁度やね」 標高約900mの登り口の気温2℃は晩冬の気温に帰った。 防風着があれば万全だろうな。 さあ 行くか。 今日は低気圧が発達しながら東海上…

tochikoな山歩き 春の嵐

彼岸の中日は雀始巣(すずめはじめてすくう)繁殖期を迎えた雀が巣を作り始める候 忙しそうに飛んできたのはコゲラでした。 「ここはまだ穏やかやき 上から逃げて来たがやね」 峠から見る石鎚山系は雪煙に巻かれているようで霞んでいます。 空を舞ってヤマシ…

春分の三辻の森遊山 山桜

低気圧が発達しながら東日本を通過する。このため大気は不安定で西日本も雨雪の判断特に高山は雷や突風などにも注意が必要だろう。 ◆空を見る 上空5500m付近で−36℃以下のこの時期では強い寒気が四国付近まで覆いこの影響で西日本から東日本、東北にかけて広…

仲春の加持ヶ峰の遊山 春水

修験場であった事を伝える鎖場に架けられた階段を登り真名井の滝頭に上がった。 ◆修験場のこと 滝頭の二段の滝が見せる四季の風景を楽しみにしている。 今日は冬枯の陰影だ。これも一期一会の風景でいいな。 ◆滝頭のこと 「珈琲あるで」 いつも休憩する真名…

仲春の加持ヶ峰の遊山 枯木

歴史を1300年溯る定福寺。その奥ノ院は佐賀山谷川の支流湧き出す深い処にある。 ◆深山のお寺 「お茶が美味しい」 いつも軒下を借りて一休みする奥ノ院の宿坊だった「遍照院」 気温4℃はいい感じだ。 今日の偏西風が北に蛇行した異例の高温もほんの一瞬で寒気…

仲春の加持ヶ峰の遊山 春鳥

「秋の名残り」 コウヤボウキはキク科の落葉小低木。山野に自生し秋枝先に白色の頭状花を頂生。 いい佇まいだよなぁ。。。 ◆滝頭のこと山道は深山の滝を成す大岩の右岸岩盤を登り龍王の滝頭に上がる。 「今日は水の透明感」 龍王の滝頭には上部二段の滝が流れ込…

仲春の加持ヶ峰の遊山 飛沫

「穏やかやね」 偏西風の蛇行で西日本は太平洋高気圧が優勢となって風もなく気温は高くなった。 ◆登り口のこと 「ウエアばっちしや」 標高約900m静かな登り口気温8℃は小春日と言えるだろう。 今日は防風着はザックinやな。 さあ 行くか。 その日の空でウエア…

tochikoな山歩き 水の音色

かよう梶ヶ森は水の道 少し前の雨で水量を増した滝からはやや強い音で水が落ちていますが 滝壺に落ちた水はまた静かな優しい姿となって山郷を潤してくれます。 この時期そろそろミソサザイが賑やかに囀りはじめる頃 いました! 水の音と重なる忙しいミソサザ…

仲春の加持ヶ峰の遊山 春霞

西日本は高気圧圏内となり全国的に穏やかに晴れる見込み。 春の暖かさ越えるかもなぁ。 ◆空を見る当初暖冬と言われた今年の寒気は1月そこそこ2月は北上気味で暖かく3月になって短周期で南下傾向となり週明けは次々と寒冷渦が落ちて来た。 「自然はつじつまを…

啓蟄の奥物部の森遊山 吹雪

「珈琲あるで 休んで行くろう」 いい雪でここまで一気に来た。 風も穏やかやしな。 ◆森の中のもう一つの森 この東屋は三代目。かつてあった椅子やテーブルは15年位前には大地に還ったなぁ。 僕らも歳取るわけよw ◆山懐へ分け入る 一休みの後森の母に会いに…

啓蟄の奥物部の森遊山 冬川

林道の南北に聳える山が迫る古の峠にはいる終点に近づいてザックからストックを一本出した。 ◆渓へ下る 「これで三点支持やね」 それは渓へ下るための用心でなぜ一本なのかはカメラの固定は三脚であることを考えれば解ること。 「陽が射した!」 杣人も道と…

啓蟄の奥物部の森遊山 小雀

「鳥が来た!」 二十四節気は冬に土中で巣ごもりしていた虫たちが目ざめ活動を始める啓蟄に入る。 ◆囀ること 「コガラやね」 この小さな姿ほど美しく強い命が人にあるだろうか。 そろそろ繁殖期やな。 伝統脳で生きる命らは雌を想い遣る繁殖期があるが200万…

啓蟄の奥物部の森遊山 小雪

フワフワ小雪舞い降りる静かな登り口には下の渓から穏やかな風が吹き上がっていた。 ◆登り口のこと 「春の雪やね」 標高約980mの登り口気温-2℃は平年以下だが軽い冬装備でいい感じだろう。 さあ 行こうか。 残雪がない5cm前後の新雪は冬靴ならソールエッジ…

tochikoな山歩き 雪笑う

奥物部の雪はいつも優しい 大雪に阻まれようやく下山した思い出も振り返ればもて遊ばれた優しい雪でした。 山また山の連なる懐に落ちる雪はとても軽く 谷筋から吹き上がる風がようやく芽吹いた小さな葉の上に雪を運んでいました。 空に映る白い稜線を追いか…

啓蟄の奥物部の森遊山 白梅

低気圧が東北付近を通過する。東北や北陸は雪や雨が降り強まり西日本太平洋側は晴れるだろうが山は風の収束には注意だろうな。 ◆空を見る 山で雨が降れば雪の目安上空1500m-6℃が四国を覆いウエアは風も加味して-5℃想定。足固めはエッジの効く靴だろうなぁ…

弥生に入る三辻山の遊山 雪見

北風吹き付ける山頂から樹々に護られた森へ下った。その森は「持続」などではなく種を永らえる「前進」を続けている。 ◆自然に帰る 高度経済成長頃の公園整備も忘れられ大地に還ろうとしているがこれも自然の中で命を繫ぐための大切な「前進」だと僕は思って…

弥生に入る三辻山の遊山 雪雲

「綺麗な雪やぁ」 東西に伸びる三辻の稜線は強い風の影響で高木でなく低木が根を張り大切な土壌を守っている。 ◆赤良木園地 今日の雪は軽いな。 山道は稜線をなだらかに下り忘れられた昭和の園地に降りる。 「頂上行くろう」 今日は行く価値あるな。 ◆山頂へ…

弥生に入る三辻山の遊山 淡雪

「雪のお花見やね」 公園広場に植えられた躑躅それぞれが雪を乗せていた。 これも早春の一期一会かな。 ◆杖塚に上がる 「土佐水木はまだやね」 自然休養林の公園施設南に向いて空が開ける杖塚でいつも空の様子を観ている。 ここまでの小雪は止んで澄んだ早春…

弥生に入る三辻山の遊山 春雪

登り口の風は穏やかで雪は降るではなく下方の渓から舞い上がると言った様だった。 ◆登り口 今日も静かな標高900mの登り口-2℃は平年以下だが装備は想定どおりで支障なく汗は掻かずに歩けそうだ。 さあ 行くか。 「今日の雪は軽いね」 これなら傘は要らんな。…

tochikoな山歩き 淡雪

淡雪 春先に降る うっすらと積もってすぐに融ける雪 雪は雲を旅立ち地上に降りてくるまでの環境で変化します。 静かに舞う雪は結晶が絡み合ってふわりと枝先に降りていました。 淡雪に染められた山からいつもの太平洋を眺めると 煙る雪の向こうに光る海が微…

弥生に入る三辻山の遊山 三月

冬の気圧配置で強い寒気が南下。日本海側を中心に広く雪が降り太平洋側は晴れるところが多いが冬に戻り四国の高山も雪が降るかも。 ◆空を見る 夜には西日本太平洋側から移動性高気圧が接近するため太平洋側を中心に日差しが届き寒さは和らぎ春に帰りそうだ。…

早春の加持ヶ峰遊山 冬の川

「階段凍ってちゅうで」 稜線を成す岩盤に架かる鎖場の階段を登り滝頭に上がる。 低温下の金属には要注意。 ◆滝頭のこと 真名井の滝の上の滝。この渓谷が小さくまとまった箱庭のような風景が僕は好きだ。 今日は水墨の掛け軸だな。 「珈琲タイムしょうや」 …

早春の加持ヶ峰遊山 吹雪く

梶ヶ森を望む山麓にある歴史を1300年溯る定福寺。その奥ノ院の宿坊 遍照院でいつも腰を下ろし休憩する。 ◆深山のお寺 「珈琲持って来たで」 気温-2の軒下で飲んだコーヒーは美味しかったなぁ。 「小腹にナッツもあるで」 ありがとう。 寒いと発熱するのでお…

早春の加持ヶ峰遊山 降る雪

落差20mの滝を成す大岩の右岸岩盤を登り山道は滝頭に上がる。 ◆滝頭のこと 龍王の滝頭には上部二段の滝が流れ込む大きな釜があり四季折々変わる風景を見せてくれる。 大岩が渓水を堰き止めた滝頭の大釜へ静かに降りる春の雪。 なんて美しい風景なんだろう。 …

早春の加持ヶ峰遊山 冬の滝

「ぼた雪 春の雪やね」 雨上がりの風景を期待したがこの標高で雪は考えてなかった。 装備は大丈夫だな。 ◆登り口のこと 「誰もいないね」 標高約900m静かな登り口気温は1℃は平年並みと言える。 天気予報だけ観ればねぇ。。。 さあ 行こうか。 この雪じゃカメラ…