猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

tochikoな山歩き 雪の結晶

雨が雪に変わりました。 登山口は重い雪でしたが標高を上げるにつれて軽くなり 水量の多い沢の風にふわふわと舞っていました。 雪は雲の氷から地上に旅をする水蒸気が多いと針のような形になるという 水滴氷についた針のような氷は降っているその時しか会え…

早春の加持ヶ峰遊山 春の雪

前線が南下し北に偏った冬型に。寒気も南下することが予想されて関東南部でも雪の混じる可能性があり四国の高山も雪が降るかもしれない。 ◆空を観る 北極における冬の寒気蓄積と寒気放出のサイクルの末期になって日本への寒気の南下が顕著になる気配。ちなみ…

雨水に入る讃岐の遊山 鎮

僕は登山を「遊山」と言いろくべえさんは「歩禅」と言う。 どちらも日本人ならではの自然を見据える心だと思う。 ◆下山のこと 「蝋梅が咲いちゅうね」 お日様を纏う春告花。 「見納めですね。 いい香りがします」 「ここは桜もいいんですが 誰も来ませんよ」…

雨水に入る讃岐の遊山 結 

山道は室山から北にある稲荷山へ延びる稜線を進む。室山と稲荷山を紫雲山と呼ぶ。 また いい道ですねぇ ◆稲荷山(標高166m) 「栗林公園です」 稲荷山山頂の手前にある西に視野が開ける処で街を観る。 梅が見頃の様ですね。 「この山があってこその 景勝だと…

雨水に入る讃岐の遊山 転

結構急ですね。 紫雲山山群の山道は室山への葛籠折れから始まる。 「色んな道がありますよ」 ◆登り始める 二十四節気「雨水」は雪やあられが雨に変わり氷や霜が融けはじめる頃。高山は雪仕舞いに入る。 ◆常緑樹の森 「大きい木やね」 この山域は椎や樫などの…

雨水に入る讃岐の遊山 承

「お久しぶりです!!」 いつも僕らの遊山はハグから始めている。 去年4月の焚火以来ですか。 ◆始まること 「最初のうどんです」 讃岐と言えばうどんですよね! そんな僕のリクエストから今回の遊山ははじまった。 ◆古奈や 手打ち、打ちたてに拘る製麺所が営…

tochikoな山歩き 島めぐり

ろくべえさんかおさんのかよう里山は 朝陽射す明るい落葉樹から始まりました。 足元でよく見かけた大きなドングリは 調べてみると温かい土地を好むアベマキでした。 他にはアラカシやウバメガシどれも穏やかで温暖な瀬戸内の実りでした。 山深い四国山地では…

雨水に入る讃岐の遊山 起

移動性高気圧が東海上へ抜けて日本は晴れるところが多いものの四国は湿った空気が流れ込みやすく太平洋側は天気崩れる事がありそう。 ◆空を観る 北極では周期的に寒気蓄積期と寒気放出期が繰り返されるけど今回は4日間程で-42℃以下の寒気が急速に蓄積。これ…

立春の三辻山遊山 春光

「伐採は お昼休みやろうか」 祠のあった大岩もスッキリしてきたな。 ◆まほらのこと 杣道はこの森のまほらに向かう。 この古の道は国有林にあったので今回の伐採を免れてよかったなぁ。 僕が感じる森の中のもう一つの森。 南の杉林が伐られたため陽が射して…

立春の三辻山遊山 春日

葛籠折れの急登を終えた山道の端に笹床が現れれば工石山から延びる主稜線は近い。 ◆稜に乗る ほぼ東西に伸びる尾根の三辻の稜線は強い風の影響で高木でなく低木らは根を張り大切な土壌を守っている。 ◆忘れられた園地 緩やかに下りはじめた山道は昭和の頃整…

立春の三辻山遊山 東風

自然休養林の公園施設南に向いて空が開ける杖塚でいつも空の様子を観ている。 今日は予報どおりやな。 ◆空を観る処 「鳥が増えたね」 その姿を捕らえようとカメラを構えていたが・・・ 小さいし すばしっこいし。。。 「おもとが 実をつけちゅうで」 ぽつんと生…

立春の三辻山遊山 春雲

「気持ちいい雲やね」 立春は暦の上で一年の始め春の始めとされ暖かくなりはじめる。 春の雲になってきたなぁ。 ◆登り口のこと 「がらがら」 今日も静かな登り口。気温は5度で平年並みかな。 汗掻かず歩けそうやな。 今日は手袋忘れたけどこの気温なら大丈夫…

tochikoな山歩き 躑躅

鶯の朗らかな鳴き声が山里に春の訪れを知らせる頃になりました。 ここは躑躅のトンネルになるところ 今は谷を挟んだ向かい側の斜面も見えますが 葉が茂れば緑で覆われます。 このような土佐の里山の風景が好きです。 葉が残るのがヤマツツジ 落葉するのがオ…

立春の三辻山遊山 白梅

北日本を通過する低気圧からのびる天気図には描かれない前線が北陸を通過。北では一時的な強い雪や雨の可能性があるが西日本は日差しの届く所が多い見込み。 ◆空を観るこの冬型気圧配置ののち気温が上昇。春の陽気になって高温傾向が続きそうだが偏西風の北…

節分の出雲国遊山 結

「おはようございます」 今日も名ガイドのジョンさん。出雲大社はホテルのすぐ傍だがお参りの作法など聞きたかったから。 ◆出雲大社 ジョンさんが教えて下さった参道で福豆持ち邪気を祓い福を招いて清々しく立春を迎える僕らの節分祭が始まった。 ◆ご縁のこ…

節分の出雲国遊山 転

遊山の舞台は出雲に移り出雲と言えば「割子蕎麦」色の濃いそばを割子という三段重ね朱の丸い器に盛る。 ◆落ち合うこと 「長旅お疲れさまでした!」 出雲大社の傍にあるホテルに車を置いたからここでお酒が始まった。 僕も地酒を頂こうかな。 このお店で呼ん…

節分の出雲国遊山 承

「気持ちいい風景やね」 土佐を発ち二つの山地を越え島根半島南側にある宍道湖に着く。 ◆景勝の地 「広いねぇ」 汽水湖の宍道湖は最大深度6m。面積79平方km。 シジミが楽しみやなぁ ◆記念館のこと Tommyさんご夫婦と合流。私が最も尊敬す日本人の一人小泉八…

節分の出雲国遊山 起

前線が本州の南海上に停滞。この影響で西日本を中心に雨が降り本降りとなるところもある。 ◆空を観る日本付近は晩冬と春先の偏西風が収束して南岸に前線や低気圧が発生しやすい状態。日本の西では北半球最大最強の寒冷渦がと南下中。これらの位置関係で日本…

tochikoな日常 節分詣り

節分立春の前日、季節の分かれ目に豆まきをして邪気を祓う日 人生の節目に感謝して青空の出雲大社を訪れました。 以前訪れたのは2010年月日の経つのは本当に早いものです。 13年前のあの日のおみくじが私の人生の心の支えになっていて ようやく御礼詣りがで…

河童の道具箱 遭難に想う

山に行かない休日。私たちの山道具屋さん高知岩と雪を訪れた。 ◆昨年のこと 長野県内で2023年に発生した山岳遭難は302件332人に上り件数・人数ともに過去最多だった。 = 信濃毎日新聞より = 登山が「観光」の延長のようになり「中高年」がとか「単独行」が…

冬終る奥物部の森遊山 新雪

尾根を巻いた山道はなだらかにヌル谷に添い僕らは奥物部のまほらに帰る。 ◆ヌル谷のナロ この深山の広い平坦地は一面を覆う真新しい雪の下にも僕らの40年の思い出が詰まった森のまほら 森の中のもう一つの森。 「いい雪やね」 新しい雪は白さが違う。特に四…

冬終る奥物部の森遊山 冬日

林道に両側の山が迫り古の峠に上がる終点に近づき時々渓から風が吹き上がる。 ◆渓へ下る 古の杣道に続く林道を別れ道標から渓へ下る山道に入り奥物部の森に分け入った。 凍りに気をつけよ! 山麓から風が吹き上がる渓は風の通り道となって共に吹き込んだ雪が…

冬終る奥物部の森遊山 冬空

冬木立の中に残る葉の色。これは枯れ色であるけれど雪景色の中では温かく感じる。 ◆色合いのこと 祖先が四季を見据え至った美意識は色彩でなく色合いだと思う。九谷焼などに用いられる鮮やかな色使いも雪景色に合う色合いだろう。 ◆陰影のこと 「えい風景や…

冬終る奥物部の森遊山 氷柱

登り口は晴天下にあった。 予想天気図のとおり等圧線が開き始め今日は穏やかだろう。 ◆登り口のこと 「装備予想も的中やね」 標高約950mの登り口軽い雪の層は5cmくらい-1℃の山歩きは快適だな。 ◆林道のこと 「車が入っちゅう」 先達は車1台と3名方々。 「鹿…

tochikoな山歩き 水沢腹堅

水沢腹堅 さわみずこおりつめる沢の水に厚い氷が張り強い寒気が訪れる頃とされる 久しぶりに奥物部の雪が見たいね そんな始まりでした。 雪はそこそこ降ったような様子でしたがゆっくりと締まっていて 落ちるところに落ちているそんな様子で締まっていました…