猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 雪影

雪の影は風の姿 細く伸びた木の影はそこに生きる姿 衣食住を皆で背負いながら踏ん張って直登した先は 西に張リだした尾根の南に位置する緩やかな場所 今日はここにしよう ひと息ついて居場所を作る木が長く影を引いてきました。 西熊山の稜線に沈む夕陽が夕…

カヤガゲ十三夜の遊山 寒の入

冬型の気圧配置は西から緩み日本は高気圧に覆われ穏やかに晴れる。翌日は日本海から前線を伴った低気圧が接近し週明けからは再び冬型の気圧配置に戻りそう。 ◆空を観るただ翌日の気圧配置を見れば寒気を引き込む低気圧は発生するが西日本は午前中までは高気…

小寒の奥物部遊山 鎮

雪を纏った低木帯を抜けて空が開ける白髪分岐に出れば目線を静かに雲が流れていた。 ◆もう一つの頂 標高1540mの白髪分岐に立つ。次の頂カヤハゲの上を雲が流れ三嶺の頂は雲に隠されていた。 これは山と山の間で風がぶつかり発生した小規模な収束帯による雲で…

小寒の奥物部遊山 結

鞍部までは行ってもうや。 私が今回確かめたかったのはこの先標高1700mの積雪だった。 ◆北へ下る 剣山を西に発した主稜線は白髪分かれで南北二つに分かれその南向かって延びる稜線に乗って私たちは白髪山の北面を下った。 北面は雪が多く日照も短いため地が…

小寒の奥物部遊山 転

森の最前線樅帯を抜け雲一つない冬青空に入った。吹き上がる風はこの時期としてそよ風と言っていいものだった。 ◆空に出る 南には大海に下る山並に等圧線の蛇行による収束帯が生む雲が穏やかに流れている。 一本しょうか。 「石立が格好いい」 山雲が迫る独…

小寒の奥物部遊山 承

誰もいない白髪山登り口標高約1400mの気温は-4℃でこの時期としては暖かいかな。 ◆分け入る 登り始めは冷温帯の森。登り口にも100年は越すだろう山毛欅の大木が根を張っている。 ◆白髪山の森 笹に覆われた白髪山南斜面はいま笹床を失った奥物部の森のかつての…

tochikoな山歩き 峰歩

「行ってみてからやね」場所はそれから 積雪の覚悟を背負いながら河童天気予報のライブと共に向かった朝でした。 剣山が見え始めて 南には沸いた雲が石立山にかかりオレンジ色に光る太平洋が見えてきた! 頂上からは石鎚山系もくっきりと・・・まぁまぁ白い…

小寒の奥物部遊山 起

冬型の気圧配置が緩み高気圧が通過し寒気が北上する西日本や東日本は高気圧圏内となる。 ◆空を観る 翌日は低気圧が東に離れてゆき北日本中心の冬型の気圧配置になる。南岸低気圧は陸地から離れ通過し四国は雲が多いが降雪はなさそうだ。 その後短い周期で寒…

仲冬の奥物部遊山 冬景色

急登を終え一休み。 急な雪面は靴のつま先を突き刺すイメージの「キックステップ」で登り下りは逆に踵を真下に突き刺し降りる。 ◆稜に乗る カヤハゲは東西に稜線を張り北から流れ来る雪を受け止めるが真北の西熊山側の渓に深く切れ落ち雪が渓を巻き再び稜線…

仲冬の奥物部遊山 冬木立

ナロを後にカヤハゲを登る。標高1200mを越えて雪が変わり踏むたびに雪はキュッと鳴く。 今日の雪質は最高だな。 ◆母なる樹 ヌル谷が出流処に根を張るtochikoの森の母栃の老木は落葉した枝を縁取るように新雪を纏い彼女を見下ろしていた。 気持ちよさそうに座…

仲冬の奥物部遊山 冬の川

北西から来る雲は寒気の訪れを告げているが風は無く森は穏やかだった。 ◆森に入る 林道が沿って歩く渓は稜線に登りはじめて山が迫りその終点手前から森に分け入る。 ◆長笹谷 「アイゼンいらんで」 風が強い谷筋は地が凍りやすいが今日の雪の量と質はいい感じ…

仲冬の奥物部遊山 たぬき

標高約1000mの登り口は気温2℃この時期としては平年並みではあるが私は耐寒訓練でグローブなしで行こうかな。 ◆分け入る 歩き始めは無風と言ってよい寒気と寒気の合間の穏やかな日和。雪質も良くアイゼンは要らないだろう。 「西熊が綺麗やね」 奥物部の主稜…

tochikoな山歩き 空と白

カヤハゲに向かう尾根から北を見ると 西熊山を覆っていた雲を冷たい季節風が南へ運び 空の青が見えました。 ゆっくりと進む寒気のショーはグレーの幕を開け冬の空を見せてくれました。 いい雪質やったね。 雪質はそれまでの物語を映してくれる ここに根を下…

仲冬の奥物部遊山 冬の雲

前線を伴った低気圧が日本海を北東に進み北日本は雪や雨が降る。西日本は太平洋側を中心に日差しが届くが高気圧縁辺の湿った風で雨が降るかも。 ◆空を観る翌日再び西高東低冬型となって日本海側を中心に雪や雨が降り年末は再び強い寒気が入る予想だ。 令和三…

冬至の加持ヶ峰遊山 山眠る

梶ヶ森の山頂部を成す東西に横たわる大岩の上にある東屋で私達はいつも休憩している。 ◆大岩の天辺この真名井の大岩が堰き止めた岩清水が運んだ土砂の河原に下る。ここから先がこの山の聖域だろう。 ◆まほらへ 「どこでも泊まれますね!」 標高1400mの山頂部…

冬至の加持ヶ峰遊山 山清水

奥ノ院から修験場に続くいくつかの道が分かれていて今日も渓を追う山道に入った。 ◆信仰の域へ 「この道は初めてです」 佐賀山川の源流に溯る道はこの山の特徴である石英を含む大岩をほぼ直登する道となる。 ◆渓を登る 山道は一旦佐賀山川谷に下り谷を渡って…

冬至の加持ヶ峰遊山 冬の水

山道は落差20mの滝を成す大岩の右岸を上がった滝頭にある渓水を塞き止めた河原にあがる。 ◆滝頭に上がる 滝の上は幾つかの段が続き先回の風景を覆った雪景色はなく苔むす岩と冬枯た樹々を配した寂びた佇まいで迎えてくれた。 ◆渓を溯る 山道は頂上付近より出…

新年あけましておめでとうございます。

まだ燻るこの騒動に打ち勝ちみんなに会いたいと願う2022年。 また土佐にお帰り下さい。 土佐に来て嬉しきものは 言葉に、魚に、人のあし音 司馬遼太郎

冬至の加持ヶ峰遊山 冬の滝

「やっぱり雪ないわぁ」 そう言ってろくべえさんが笑った。真冬でも雨が降るのが四国の高山。 いったんリセットしましたね。 ◆雨上がり 標高約1000mの登り口の気温は4℃とこの時期では高いが北から風が吹き始め体感は下がる。 今日は防風が主ですね。 ろくべ…

冬至の加持ヶ峰遊山 寒の雨

冬型の気圧配置が続く。東や西日本も冬型の気圧配置が強まり太平洋側に大雪や大雨を降らせることが多い南岸低気圧が四国沖を通過するようだ。 ◆空を観る日本にも寒気をもたらす偏西風は今冬ベーリング海で大きく北に蛇行し日本の北方で行き場を失い発達する…

大雪のカヤハゲ遊山 湯気

折角持って来たきここで練習していこうか。 今日Y'sには昼食のためのテントを持って上がってもらった。 ◆経験する 雪山で人間は裸で一晩越せない。そして山で一番怖い「パニック」は経験と道具である程度回避できる。 行く山の気象に合わせた道具を選び正し…

大雪のカヤハゲ遊山 冬木

カヤハゲの登り返した山道は長笹谷を別れ支流ヌル谷に入り30年通った森のまほらに至る。 ◆森のまほらここヌル谷のナロは渓水が運んだ土砂が長年かけて滞積した森の平坦地。高山の南にあり雨が多い土佐の山にはこの様な平坦地が多く点在している。 「おぜんざ…

大雪のカヤハゲ遊山 雪道

白髪山山麓にある林道はしだいに両脇の山が迫り終点に近づき渓は深くなる。 ◆渓へ下る 古の峠道に入る終点手前で奥物部の森に続く山道に入る。ここからは渓が削り落とした急斜面の下りと登り返しがある。 ◆長笹谷 「アイゼン無しで大丈夫で」 渓へ下る道も新…

大雪のカヤハゲ遊山 新雪

標高約1000mの登り口の気温は0℃と思ったより高くやはり四国山地の南は暖かい。 ◆分け入る 「新雪は綺麗ですね」 風は平均2mで体感は2℃下がるが林道は風の通り道となり時折強く吹き今日は防寒より防風対策を考えた。 ◆雪を観る 林道は寒さで固くなった路面に5…

tochikoな山歩き 舞う

冬の奥物部は新雪の白さが眩しく風と雪が静かに舞っていました。 冬山で大雪に見舞われ苦労したことも思い出になるから不思議 そんな思い出を何年も辿りながら歩く道には 水が大きな形に変えてその存在を増していました。 Mothertreeの元に着く頃 空からの細…

大雪のカヤハゲ遊山 霜晴

週末今季一番の寒気が南下する。北や東日本の日本海側は大雪や暴風雪に。西日本も平地も積雪の可能性があるが太平洋側は日差しの届くところが多い。 ◆空を観る翌日になれば冬型は長くは続かず午前をピークに段々と緩む見込み。ただ寒気はしばらく居座るよう…

小春の三辻山遊山 落ち葉

嵐の前の静けさだろうか。小春日和とはこの様なものだろう。穏やかな陽射し注ぐ山頂を後にした。 ◆元に帰ること 「あとは下りだけで」 昭和の好景気で日本が湧いたレジャーブームが残した遺跡は今は山に呑み込まれつつある。 ◆森の中のもう一つの森 標高約11…

小春の三辻山遊山 冬の海

杖塚から一旦引き返し古の峠道に入り赤良木峠に下る。ここはかつて本山郷と城下を結び茶屋もあったと里人に聞いた。 ◆赤良木峠(標高約950m) 「石鎚が綺麗に見えるで!」「こちらはこんな形に見えるんや」 そう言えばろくべえさんは快晴の三辻は初めてです…

小春の三辻山遊山 枯れ草

私達だけの登り口は標高約850mで気温9℃。 ウエア誤ったかな(苦笑) ◆分け入る 装備を整え林道を歩きはじめた。この時雲の動きは殆どなく穏やかで気圧配置は予想どおりになった様子。 「思ったより暖かいですね」 はぁ 四国山地の南ですからねぇ。 ◆人工林 …

小春の三辻山遊山 冬の虹

本州付近は高気圧圏内で西日本も太平洋側を中心に穏やかな晴れ間が期待できる。 ◆空を観るその後低気圧や前線が北日本を通過。冬型の気圧配置となって寒気が流れ込み週明けは冬型の気圧配置が強まりそうだ。 ◆寒さ一休み 「気持ちいい空気ですね」 そんな寒…