猿板

遊山黒子衆SARUの記録

梅雨空の三辻山遊山 鎮

シロモジが雨露を纏う。 クスノキ科の落葉低木。木全体に芳香があり葉は浅く3裂。種子および葉から灯油を採る。 ◆南に回る 「道が狭くなったね」 低木の葉が茂ったきね。雨降りはアブやブヨもいないから夏は雨の遊山もえいがねぇ(笑) ◆花むしろ 「これ凄い…

梅雨空の三辻山遊山 結

「頂上行かんでねぇ」 行っても真っ白だろう。今日の主役は梅雨雲の中やろうね。 ◆古の道 標高約1100mの三辻山は日本の山毛欅の南限の一つで特に樫山峠までの北斜面には原生の森が保たれている。 ◆石積がある道 四国山地の南に位置する土佐は雨に恵まれた山…

梅雨空の三辻山遊山 転

「花は終わったね」 自然には同じ木が3本並ばない。人が考える環境には多様性がないから自然を理解するには時間がいるのだろう。 ◆峠に下る 人が整備した杖塚を下り赤良木峠に向かう道に入る。峠は風が集まりぶつかるため再び雨が降りはじめた。 ◆峠道 海岸…

梅雨空の三辻山遊山 承

「空木も終わりやね」 幹が中空なための名。初夏に球形の朔花を結ぶユキノシタ科の落葉低木。 ◆雨を見る 「誰も・・ 居るわけないか」 雨もよしとすれば静かな山行が楽しめる。 私達は雨の日は天候のほか通い慣れた山の地形と風を見て「傘差し」て歩ける山を…

tochikoな山歩き 霧の中の影

濃い緑に包まれました。見上げると木々の葉がシルエットになって浮かび上がり 進む道は僅かに開いた木々の間から白く光が射しているようでした。 通う道ではお気に入りの場所が見つかるもの いつも気に入っている小さな道周りの明るさは森が若いから 北斜面…

梅雨空の三辻山遊山 起

梅雨前線が北上し西日本を中心に梅雨空が戻る。前線は弱まりながら東進し四国は強く降る様子はない。 ◆空を観る翌日も梅雨前線が停滞し西日本は梅雨空が続く。 どっちも同じだな。 ◆川を遡る そんな雨の週末はtochikoと通う三辻山を訪れた。雲から黒い尻尾が…

芒種の四国カルスト遊山 水を頂く

引き返して昼にしよう。 今回の遊山のもう一つの楽しみは石灰層から湧き出す超軟水と言われるケヤキ平の「白亜の水」を食すること。 ◆口福時 日本の水の殆どは硬度が低い金属イオン含有量が少ない軟水で食品素材の味を邪魔しない性質もある。 私は水の味の違…

芒種の四国カルスト遊山 空に咲く

「アサガラの落花やね」 エゴノキ科の落葉高木。西日本の山地に自生し春の末多数の白花を垂下する。アサギ。 ◆花むしろ 「蟻が引いていきゆう!」 奥物部の森でヒメネズミも食べているのを見かけた。 きっと甘いんだろうな。 ◆森のまほら 「ここからはケヤキ…

芒種の四国カルスト遊山 樹々の香

天狗ノ森を後にして私達がこの森のまほらと思う姫鶴平のケヤキ平へ向かった。 もう姫蛍が舞いゆうろうかね。 ◆時を溯る 平地を持たない地域先人の炭焼きやなだらかな場所を切り拓いた焼畑農業により度々発生した野火がカルスト台地の基を造りその火を免れた…

芒種の四国カルスト遊山 天狗ノ森

「これアワフキムシ」 カメムシ目アワフキムシ科の昆虫の総称。幼虫は草木の枝や葉に腹端から出す泡で唾液様の巣の中で植物の汁を吸い成長する。 ◆遊山日和 「たまには頂上踏もうかね」 今日の核心に入る前に四国カルスト最高地点となる標高1485m天狗ノ森を…

tochikoな山歩き 大樹

「太い木の下は なんちゃぁ生えんぞ」 お世話になった奥物部の杣人が言っていた 足元には秋に落とした実が冬を越し根を張り一年生に育っていました。 可愛いけれど木には育たない毎年沢山の一年生を見送ってきたもね。 人間の感情なんて関係ないところで森は…

芒種の四国カルスト遊山 梅雨晴間

前線に取り込まれた台風が沖を通過する四国は雲が広がりやすい。なるべく北に上がれば雨は避けられそう。 ◆空を観る この日は四国の入梅平均日で寒気を伴った偏西風の蛇行が続き今まで梅雨らしさは感じられなかった。やはり今年の入梅は走り梅雨だったと思う…

忘れられた道の遊山 かえり道

「景色いいですね」 ちょうどお昼だな。ここで昼飯にしょうや。 ◆口福時 今日も料理長はY'sさん。昭和の私が大好きな袋麺を彼女らしくアレンジしてくれた。 頂きます。 ◆想い切る さて 下りてみるか。 自然は完全に「中立」で人間のためにあるものでなく時に…

忘れられた道の遊山 道を探す

かつてこの古い峠道は高木と笹床の中を葛籠折れに標高を上げる美しい道だった。 ◆道を失う 「全く道が見えんね」 南北に延びる稜線の西にある山麓はまともに雲を受けるため雨量が多く樹々も育つが土砂も流れやすい。 ◆土を失う 「一般には無理やね」 tochiko…

忘れられた道の遊山 谷を溯る

姿の見えない鳥の囀りが響き緑色のシャワーが降り注ぐ林道はその終点に近づいてきた。 ◆森を見る 白髪山とカヤハゲを分ける長笹谷が削り落とした渓は深く対岸にカヤハゲの森が迫る。 芽吹きは稜線に達した。 「まだ高木は何ともないけどね」 ◆過去を見る 南…

忘れられた道の遊山 木陰の道

「葉の色が随分濃くなったね」 登り口の気温は17度。いつもの林道の影も色を増し吹き抜ける風も気持ちよかった。 ◆分け入る 「ルリが鳴きゆうで」 はぐれ雲も穏やかに流れ今日は絶好の登山日和となり稜線は賑やかになるだろうな。 ◆花のこと 「二人静初めて…

tochikoな山歩き 辿る

古い峠道は大きな岩屋から始まる 山師か釣り人か?残された唐津の焼き物や鍋が落ち葉に埋もれていました。 ここから先は記憶を頼りに辿る道 ここがよく休憩していた場所 思い出=2007年6月= 冬に見たときの乾いた倒木を緑が包んでいるように見えました。 所…

忘れられた道の遊山 初夏の山

上空に寒気を伴った低気圧が北日本に近づく。北や東日本日本海側を中心に雨が降り四国は晴れるがやや不安定なか。 ◆空を見る この時期として珍しい寒気が下る。日本には昔から「走り梅雨」がある。最近先人の美しい言葉「夕立」を「ゲリラ豪雨」と呼ぶなどど…

河童の日々遊山 初夏から盛夏へ

今年も高知の夏に 活躍してくれそうなアイテムがそろいます。 ◆山に行かない休日 楽しそうなDMに誘われてtochikoと友人のギャラリーを訪れた。 「あら! 今日は天気がえいき 山に行っちゅうかと思いよったぁ」 ◆ババグーリさんの提案 さらりとcottonlinenの…

小満の奥物部遊山 結

先週の三辻山の山桜と同じくtochikoが追うもう一つの深山の花森の母の開花に会いに分け入る。 ◆森のことこの森は人口増加に追われた鹿が集まり姿を変えてしまったが森の母は昔と何も変わっていない。 「また土が流れたね」 でも 土は毎年積もって日本の平均…

小満の奥物部遊山 転

谷を囲む山が迫り日照が短い樹々も今年の葉を出し終えて緑が濃くなり林道は終点に近づき空気が変わる。 ◆渓へ下る 古の峠道に続く林道を別れ長笹谷へ下る山道にはいった。昨日の雨で水量を増した谷からゴウゴウと水が下る音か聞こえる。 ◆長笹谷 私達が通っ…

小満の奥物部遊山 承

「誰もおらんねぇ」 いつものことやけどね。 春の花は終わりとなり束の間山は静かになる。 ◆分け入る 気温13℃でよい感じ。林道を覆う樹々が若葉を吹けば風は柔らかくなり気温も落ち着く気持ちいいはじまりだった。 ◆初夏の色合い 「ウワバミソウが咲いた」 …

tochikoな山歩き 水の音

行く道が緑で覆われてきました。 今日はいつもより沢の音が響いてきます。 歩き始めた頃はよく見えていた栃の木を探す・・・あった! 見えづらくなったなぁ。 周りの木々が成長したね。 そしてMothertreeも 実感はないけれど毎年大きくなっているのだと思う…

小満の奥物部遊山 起

日本海の低気圧や前線の影響で東日本や北日本で雨が降るものの四国は高気圧圏内で回復に向かう。 ◆空を見る 天気予報だけでなくニュースでも「早すぎた梅雨の大雨」と伝えられているが本来日本の梅雨は東アジアのモンスーンの一部で偏西風や海水温に影響され…

入梅の三辻遊山 石楠花

「石楠花が咲いた」 ツツジ科の常緑低木。日本は4種自生し晩春から初夏枝先に鐘形の花が集まって咲く。 ◆深山に咲く 「咲いたばっかりやね」 この山域の稜線は大岩が多く石楠花も根を張り今年の花芽は少なく感じたが結構咲いたね。 ◆変化のとき 高木に止まっ…

入梅の三辻遊山 散る桜

「咲いちゅうで!!」 tochikoがずっと待っていた深山の山桜が花を散らしていた。 三度目の正直やな。 ◆山桜 風が吹くたび舞い降りるこの山桜は長く生きて大木となり下から仰いでも花を見ることは難しい。 「ここから見えるで」 今年も満開に会えて良かった…

入梅の三辻遊山 山躑躅

「今年は凄いね」 自然休養林の広場として整備されその際植えられた山躑躅は満開だった。 ◆杖塚 ツツジ科の落葉低木。各地の山地に自生し高さ約3m。若枝には褐色の剛毛があり葉は楕円形。5~6月頃枝頂に2~3個ずつ朱や紅色の花を開く 静かに降りてくる雲の中…

入梅の三辻遊山 卯の花

「これはコガクウツギ」 ユキノシタ科の落葉低木。山野に自生し幹が中空なための名。初夏に鐘状の白色五弁花をつける。 ◆卯の花咲く 卯の花の匂う垣根に 時鳥早も来鳴きて 忍音もらす夏は来ぬ 「まだホトトギス聞かんねぇ」 ◆杉の林 三辻山への山道がはじま…

tochikoな山歩き 花舞う

赤木園地に下る道から遙か上方に淡く白い花が見えました。 「ようやく咲いたね」 あらためて振り返ってみると昨年もこの頃でした。 僅かな風で静かに緑の葉に停まる花弁 蜘蛛が待っているものではないね 笑 見たかった風景でした。 自由に腰を下ろしているよ…

入梅の三辻遊山 柚の花

梅雨前線は北上を続けこの影響で西から雨が広がり前線付近や前線の南側では強まる雨に注意が必要だろう。 ◆梅雨に入る 梅雨前線が四国に迫る週末tochikoと通う三辻山を訪れた。 雲底はまだ高く明るい 午前中は大丈夫だろうな。 ◆川を遡る 鏡川を溯り源流の森…