猿板

遊山黒子衆SARUの記録

春雨の奥物部の森 起

四国は北西から前線が南下西から低気圧の影響を受け始める。前線の通過でやや冷たい空気が南下するが前週末の様な春の嵐にはならないだろう。 ◆雨の休日 この頃の雨は森には恵みで木々の芽吹きや開花がすすむ。そんな変化の風景を期待してtochikoと奥物部の…

tochikoな山歩き 花と滴

目や肌で感じられないほど細い霧雨が降っていました。 林道脇に咲いていた山桜の葉の上を転がるように滴が流れ 粒になって落ちる 想像どおりの見たかった風景が待ってくれていました。 これも晴天では出会えない風景 行く先の少しおどろおどろしい暗さも今日…

春分の三ツ辻山遊山 鳥帰る

山桜はまだ早かった。 山地に自生するバラ科の高木。葉は卵形で若葉は赤褐色。4月頃新葉とともに白花を開く。 ◆山桜 三辻山の自然林は北斜面にあり気温は低い。ここの花見は4月中頃かな。 ◆極相林 この森はアカガシとブナ暖温帯と冷温帯樹木の混生林で冬も葉…

春分の三ツ辻山遊山 風光る

薄暗い杉の植林を抜け山道は明るい雑木林に入る。 「風が変わるね」 空気も変わった様に感じる。 ◆赤良木園地 山道が下りはじめれば忘れられた赤良木園地の錆びた東屋の屋根が現れる。 ◆頂の風 「頂上行くろう?」 この天気で行かない手はないね。山頂は10分…

春分の三ツ辻山遊山 春の日

トサミズキも満開だ。 マンサク科の落葉低木の花。高知県の蛇紋岩地帯にのみ自生することからこの名がある。 ◆杖を立てる 自然休養林広場として整備された杖塚にあがり春の陽射しの中に出る。風も穏やかで気温も程よく汗も掻かない。 「気持ちえいね」 ほん…

春分の三ツ辻山遊山 木の芽

この頃はキブシが目立つ。 山地に生ずるキブシ科の落葉小高木。春に葉に先立ち多数の黄色花を穂状に垂らす。果実を黒色染料とし、材は杖・柄・楊枝などとする。 ◆静かなこと 私達だけの登り口の気温が11℃。家を発つとき空を覆っていた雲は開き眩しい春の陽が…

tochikoな山歩き 花陽

この道もかよう道になったね。 昨年見つけた県道脇の桜 今年も間に合いました。 朝陽を受ける桜の木の向こうには里人の暮らしがあります。 そして次のお気に入りの場所でもうっすらと芽吹く木々の間に山桜が咲き始めていました。 午前中の短い山歩きですが足…

春分の三ツ辻山遊山 桜狩り

広く高気圧圏内となり各地で穏やかな空が広がる。ただ高気圧は段々と東へ遠ざかり西からはゆっくり低気圧や前線が接近。 ◆陽春の候 春の嵐の前の静けさか。穏やかな晴天が約束された休日通う三辻山をtochikoと訪れた。 ◆咲くら 鏡川を溯る県道は今見頃の桜に…

春分の奥物部遊山 春の鳥

「バイケイソウ出ちゅうで」 高山湿地に群生するユリ科の大形多年草初夏に梅に似た花が咲くのが名の由来。根茎は劇毒で乾燥させ殺虫に用いられた。 ◆目覚めのこと 高木に囲まれたヌル谷のナロの春は大地の草たちからはじまり特にバイケイソウは早く若葉を出…

春分の奥物部遊山 山清水

林道は終点に近づく。この道は三嶺への登山口をさおりが原に設けるために使われようとしたことがある。 ◆森に入る 終点手前に渓へ下る道標があり山道はいったん深い長笹谷へ下る。私達はここからを奥物部の森と呼ぶ。 ◆長笹谷 この渓は白髪山とカヤハゲの間…

春分の奥物部遊山 花曇り

「やっとスミレを 見つけたで」 森の春は大地から始まり林道に若葉と花が見え始めた。 ◆春の目覚め 「今日は花曇りやき 花の撮影にいい感じやね」 花曇りとは桜の咲くころの曇り空。花と一体になった白い空がどこまでも続く。 ◆冬を耐えた命 凍りつく渓風が…

春分の奥物部遊山 弥生雲

西熊林道の三椏も満開だった。 ジンチョウゲ科の落葉低木。樹の靱皮繊維を和紙の原料とする。春三叉の枝先に総状の筒形小花が咲く。 ◆分け入る 林道登り口の気温は11℃曇り空のせいか少し寒く感じたが広大な奥物部の森を覆う雲は薄く植物の撮影に丁度いい光量…

tochikoな山歩き 春のうた

昨日の雨のせいか遙か下を流れる上韮生川の水音がいつもより近くに感じました。 これも春の音雨ごとに春が近づいてきます。 順番が決まっているかのように少しずつ芽吹きが始まり 野鳥の囀りが戻ってきました。 ヤマガラも巣の候補を探しているようです。 拡…

春分の奥物部遊山 里の花

前線を伴った低気圧が接近し西から天気が崩れ早朝九州から雨が降る。四国は午後には雨雲が到達するだろう。 明日は早駆けだろうな。 ◆川を遡る 今回前線の発達は大雨や雷の発生も予想されている。そんな春の嵐が来る休日はtochikoと奥物部の森を訪れた。 日…

河童の日々遊山 生活道具店

山に入らなかった休日。友人が営むギャラリーの展示会へtochikoと共に訪れた。 智子さんとは8年ぶりだね。 ◆選ばれたもの 奥能登の山の中にある 「ぬりもの」工房のおかみさんとして 家族とともにくらしの中心で軽やかに 笑顔ですごしている赤木智子さん。 …

仲春の丸山の遊山 笑ふ

この時期ここから上は残雪が固まり相応の装備を要し今日は風が強く登っても楽しくない。 ここで引き返してお昼にしよう。 ◆丸山 丸山荘の名の由来になった小屋の裏山丸山に上がることとした。ここは地形がなだらかで風も穏やかまた笹ヶ峰の絶好のビューポイ…

仲春の丸山の遊山 霧氷

ブナの極相に近い森を抜け山道がやや南に巻きはじめると中低木の森に入り笹ヶ峰が現れる。 ◆笹ヶ峰 「北は着いちゅうね」 霧氷を纏った笹ヶ峰が現れる。 やっぱり雪じゃないね。 ◆丸山荘 お父さんと手入れしていた最後の木段がある道を登り私達の思い出の小…

仲春の丸山の遊山 出流

山道は杉の植林から始まり登山口から急な葛籠折れとなり何カ所か崩れて危険な箇所もあった。 ◆谷を溯る 山道は笹ヶ峰より湧き出る水量豊かな鴨川支流吉居川に沿い鋭角に削り込まれた深い渓谷は大雨による崩壊を繰り返してきた。 山道は急登を終え雑木に囲ま…

tochikoな山歩き 春光

登りはじめに射す光今頃はこんなふうだったなぁ 草木の匂いを感じると思ったら 同じ山を歩くと感じるようになってくる 近くで鳥のさえずりが聞こえ姿を探すとようやく見つけることができました。 丸山荘に陽が射すのはこれから それでも頂上付近の霧氷は太陽…

仲春の丸山の遊山 山桜

低気圧が発達しながら通過。北日本を中心に強い雨が降るが四国は高気圧が張り出し晴天域へ。 ただ高山は風が残るかなぁ。 ◆咲くらと共に 春雷が過ぎた晴天の日ワイズさんの山仲間と共に思い出の山を再訪した。 ◆川を遡る 初春に引き続く仲春は啓蟄と春分の節…

啓蟄の三辻山遊山 蕗の薹

三辻山の北を巻いた山道は南を巻いてきた道と交わる。ここからは北にある本山郷と城下を結んだ古の峠道となる。 ◆切り立つ尾根 「今日は黒滝峰行こうや」 tochikoが二人に見せたい風景がある稜線に立つ大岩に続くヤセ尾根に入った。 風が強く吹き付ける尾根…

啓蟄の三辻山遊山 姫沙羅

風が吹き上がる山頂を後にふたたび森に入り峠道を追った。ここから北斜面の山道となり南に巻くまで自然林となる。 ◆山桜の森ここは昭和に園地として整備されたが今はこの地を訪れる人は少なくなり静かな森の散歩を楽しむ事が出来る。 またここには山桜が多く…

啓蟄の三辻山遊山 春の雲

杖塚から少し引き返し赤良木峠に続く道に入る。ここから峠を越えるまで自然休養林を離れ歩く。 ◆峠に立つ 峠に続く雑木林を抜けると昭和の頃廃坑となった赤良木鉱山のドロマイト採石場跡がある峠に出る。 赤良木峠は南北に視野が開け今日の空は高曇りで北の…

啓蟄の三辻山遊山 芽吹き

全国初の「自然休養林」に指定された工石山は登山道や園地などが整備されこの日いつも静かな登り口の駐車場はトレランイベントのため満車に近かった。 ◆賑わうこと 最近「流行」のトレールランニングは登山者とトラブルになっていると聞くが私は「お互い様」…

tochikoな山歩き 暦

ちょうど一年になるがやね。 2020年3月7日この山を歩いてからまた春が巡ってきました。 すれ違った人も居なかった静かな静かな出会いでした。 今日はお気に入りの山に仲間を案内している。 この山道に咲いていた花がもうすぐ見える ここから見えている景色は…

啓蟄の三辻山遊山 咲くら

高気圧が北日本方面へ進み四国は日差しの届くが雲優勢の空山沿いはニワカ雨の可能性がある。北寄りの風で体感は少し下がりそう。 ◆空を観る 四国山地は春の雨が幾度か降り高山は固い残雪と湿った土しかなく花冷は来るだろうがもう雪は思い切りこれから山の目…

河童の日々遊山 日常もの

山に入らなかった休日は行きつけの家具雑貨屋さんへtochikoとともに訪れた。 ◆生活の衣替え 季節は春に移ろい注文した椅子の入荷も決まりこの機に家も春の装いしようや。 ◆暮らすもの 元々「密」は好きではないから私が求める山も人が少ない事が多いし街でも…

春寒の三辻山遊山 結

風も穏やかになった三辻山の山頂を下って山麓のブナ林を歩きはじめた。 ◆雪を見る この日とりあえずアイゼンは持ってソールが固くない夏靴で登って来たが雪をよく噛んでその必要がなかったのは靴を作った職人の魂もあると感じていた。 ◆森を見る 四方を海に…

春寒の三辻山遊山 転

赤良木峠から近道に入る。ここは一年前初めて歩いたとき見定めるに難儀した踏み跡だった。 ◆踏み跡 「すっかり河童道になったね」 元々廃れた植林の作業道だったようで私達だけでも数回歩いただけで確りした。この様に人の往来で出来る山道もある。 ◆三辻山…

春寒の三辻山遊山 承

登り始めの揺れる杉林を抜け雑木林に出て風の巻込みに入り北西から吹き込んでいる事を知る。 ◆枯れ山 若い木々は芽吹きが早いが流石に3月ではまだ先だが枯れた風情ある佇まいを見せる。 春は大地からはじまり寒気と暖気が押し合うこの時期寒さも耐えて芽吹…