猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

山納めの白髪山遊山 冬木立

標高1400m白髪山登山口はこの時期としたは温かい気温0℃。これからの寒気予報どおりであればここに上がれるのは最後になるだろう。 ◆新しい雪 5cm弱の新雪の下は板氷。南向いた日当たりがいい駐車場は冬の雨でアイスルンクになっていたが冬靴で真下に加重す…

山納めの白髪山遊山 冬の雨

クリスマス寒波と共に移動性高気圧が東日本へ進みいったん冬型の気圧配置が緩み四国は穏やかに天気が回復する。 ◆空を見る 今回のクリスマス寒波は年末年始の年越し寒波をもたらす北半球最大の寒気塊の先端での出来事で言わばお試し寒波と言えるかもしれない…

冬至に入る奥物部遊山 降雪

「新雪気持ちいいです!」 雪崩のリスクが低い尾根筋も油断をすると魔が潜んでいる。雪山は別物と考えなければならない。 ◆引き返すこと 稜線に残った大岩が現れた。雪山での道しるべは自然物で私たちは特徴的な木や岩がどを地形を合わせ覚える様にしている…

冬至に入る奥物部遊山 雪山

長笹谷の支流ヌル谷が造った標高約1290m平坦地(ナロ)に上がる。ここは私たちが30年通う森の居場所。 ◆ヌル谷のナロ ナロの東屋でザックを下ろす。冬山は発汗を抑えるためこまめに休み身体が冷えないよう短い時間で終える。 ナロに来て積雪は10cmになる。…

冬至に入る奥物部遊山 新雪

かつて物部と祖谷を結んだ峠越えの道に続く韮生林道に南北の山が迫れば終点は近い。 ◆下ること その終点手前の道標で長笹谷に下る山道に折れ通う奥物部の森に分け入る。 渓も風のとおり道となり雪が吹き溜まる斜面を下るため滑り止めにアイゼンを履いた。 ◆…

冬至に入る奥物部遊山 凍る

いつもの林道口で車を降りる。ここはいつも静かだが冬になると車を置くものは殆どいなくなる。 だから自己責任は重いよ。 ◆分け入る 奥物部の高峰は雪雲の中にいて歩きはじめた林道は谷から風に乗って時折粉雪が舞い上がる始まりだった。 ◆雪のこと 気温-1℃…

tochikoな山歩き 行く道

今年最初の雪の道 少し前までは枯れ色の道だったから風が運ぶ雪はどんなだろう 山肌を削られた林道は雪の深さで風が見えます。 新雪は行き先が定まらず地形が生む風にまかされた旅をしています。 Mothertreeも冬装備になっていますが大きすぎて越冬芽には届…

冬至に入る奥物部遊山 雪雲

冬型の気圧配置が続く。北日本では大雪に警戒が必要だ。四国も少しは雪が上乗せになるだろう。 ◆今冬を観る 先回の寒波第1波は中心-42℃以下の寒気塊が北海道を通過し北日本北陸まで日計2m以上の積雪をもたらせた。 今冬の北極寒波の特徴はじわじわ日本の北…

河童の日々遊山 原画展「道具」

尾崎浅子さんによる消しゴム版画の カレンダーができあがりました。 その原画の数々を展示いたします。 ◆山に行かない休日 「いい作品と出会ってねぇ」 そんなお誘いを頂いた友人のギャラリーを訪れた。 ◆技の伝承 つくるために つくられたかたち 手になじみ…

ワイズさんの家から遊山 寒天

千両が杉林の影に色を添えていた。 暖地の林内に生えるセンリョウ科の常緑低木。夏枝先に黄緑色の小花が群がり咲いたものが冬に入り実が赤熟し緑の葉との対照が美しい。 ◆道端のこと 「ここは正月飾りが沢山あるよ」 日陰を好むウラジロなども沢山生えて毎年…

ワイズさんの家から遊山 花薄

「高知はいいなぁ」 土佐は南向きの山が海に迫り平野は乏しいが自然の恵みは豊かだ。 ◆高見を下る 高見山を下り鷲尾山を目指すこの眼下に私たちの街が迫る高度感が私は何となく好きだ。 ◆尾花の原 高見山と南嶺を結ぶ広くなだらかな稜線も江戸年号も刻まれた…

ワイズさんの家から遊山 寒雲

標高118m筆山頂上からは高知城を囲む高知市中心部を一望する。ここに眠る歴代藩主と家臣方々はずっと城下を見守ってきたのだろう。 ◆城下を臨む山 「来たみたいなね」 四国に真冬の訪れを告げる雲底の暗い雲が北山の上にいた。 寒気予想どおりやなぁ。 ◆庶…

tochikoな山歩き 街の山風

家から歩いて2時間でこの風景に会える お気に入りの場所に向かう道は東西に流れる鏡川が注ぐ浦戸湾に沿う道 左に湾を見下ろすから山の向こうに広がる海が想像できます。 今日の雲も良いねぇ いつもの場所のムサシアブミは茎を枯らして赤い実を落としていまし…

ワイズさんの家から遊山 寒晴

弱い冬型の気圧配置で日本海を低気圧が東進。太平洋側では晴れるが日本海側は雨や雪が降る。 ◆空を観る 週明けは強い冬型気圧配置となり上空には真冬並みの寒気が流れ込む。全国的に荒れた天気となり西日本でも雪に降る所がありそう。 ◆高知の裏山へ 冬本番…

初冬の三辻山遊山 冬の鳥

「この前のゲラの穴や」 立ち枯れた木に棲む白蟻は熊も養う山の貴重な食糧となる。今年は動物との出会いが多かったなぁ。 ◆生命の源 植物から始まる食物連鎖は二酸化炭素の炭素を食料とした循環でCO2がなくなれば生物は地球に棲めない。そんな事も環境省は解…

初冬の三辻山遊山 冬木中

三辻山の北側には石鎚山系が一望出来る。 「平家平から笹ヶ峰やね」 ◆山を見る そう笹ヶ峰やね。かつて手伝いしてた山小屋がある愛媛県と高知県の県境1800m峰。あの夢のような日々は帰って来ない。 さあ 核心に下ろうかね! ◆枯れ山 「東屋が見える 季節に…

初冬の三辻山遊山 冬の海

いつもの杖塚で一本立てた。この「一本立てる」は昔の山屋の言葉でリュックの下に杖を立て「休憩する」の意。 ◆峠に下る 杖塚で休憩した後三辻と工石山の鞍部になる赤良木峠に下る山道に入った。 ◆赤良木峠 かつて人の往来があった標高標高951m赤良木峠に出…

初冬の三辻山遊山 冬の日

工石山登山口に車を置く。今日も静かな遊山が楽しめそうだ。 「師走はみんなぁ忙しいがよ」 そりゃ そうだ (^_^) ◆分け入る 登り口の気温は7℃とこの時期としては暖かく今期の冬用アンダーの発汗テストにはちょうどよい。 「杖塚上がるろう」 その方が楽しい…

tochikoのかよう道 空と光

季節は本格的な冬に入りました。 空気中の水蒸気が少なくなって四国らしい山並みの向こうに霊峰石鎚山がくっきり浮かんで見えました。 平家平からちち山、笹ヶ峰に続く稜線も 標高1,000m程の山からでも北は四国山地から南は輝く太平洋まで見渡せ いつも家か…

初冬の三辻山遊山 冬の苺

日本付近は弱い冬型の気圧配置。日本海側は所々雨や雪の降るが四国の太平洋側では概ね晴れるだろう。 ◆空を観る北極寒気はまだ四国に下りず順調に貯まっているのだろうが小出しにでもしてくれないとこれからが年末が心配だなぁ。 ◆朝の月 山でしか会えない人…

小雪の五山所道遊山 神の頂

御在所山山頂に鎮座する韮生山祇神社の祭神は大山祇命。また壇ノ浦で敗れこの地に逃れた安徳天皇と平教盛とも言われる。 ◆山上の御神 その歴史は宝暦年間(1751〜64)山伏利仙院が御神体を山頂に上げ五山所大権現と呼んだのが御在所山の起源と伝わっている。 ◆…

小雪の五山所道遊山 祈る道

かつての村境の峠にある韮生山祇神社の鳥居から頂上神社への参道がはじまる。 ◆神の域へ 「さあ核心やねぇ」 山頂までの約標高差400mをほぼ真っ直ぐ石段が積まれ山頂直下は斜度45度はあるだろう。 両側に聳えるスギの巨樹は参道として護られたのあろう枝を伸…

小雪の五山所道遊山 麓の道

山茶花の原種が咲いている。 ツバキ科の日本特産種の常緑小高木。四国・九州・沖縄に自生種があり椿のように花が落ちず花弁が散る。 ◆時を溯る 最深人家の裏に建つ明治年号が刻まれた石灯籠から古の信仰の道がはじまる。 ◆恵みの山 独立峰である御在所山は石…

小雪の五山所道遊山 落葉道

標高400m大屋敷は気温9℃登り口がある木馬茶屋はかつて炭などを馬で運ぶ人夫たちが休む場所であったと里人に聞いた。 ◆歩きはじめる 御在所山の名は各地にありこの山は安徳帝を奉じて落ち延びた平教盛がこの地の大屋敷に居を構えたことに由来するとも言われ…

tochikoのかよう道 小雪の風

月の入りの遅い頃は北西に月を眺めながらのかよう道 山々が朝霧に包まれた冷たい朝は幻想的な風景で一日が始まります。 小雪に入ると風が一段と冷たく感じます。 先週訪れた御在所山の鳥居は風が銀杏の葉をさらっていました。 土が温かそうやね。 小雪は本格…

小雪の五山所道遊山 ゆく道

低気圧が東の海上へ大陸からは高気圧が張り出して西高東低の気圧配置となり土佐の太平洋側は晴れて日差しが届くだろう。 ◆空を観る冬の寒気は一進一退を繰り返し確実に日本に下りはじめている。条件によるが四国は高山で雪となる1500mに0℃の寒気が達するだろ…

小屋閉めの剣山遊山 帰り道

消灯前に降り出した霧雨は朝には上がったが雲は去ることなく御来光は山を覆う雲の中にあった。 ◆変化のとき さあ今日は小屋閉め。早起きして朝食頂いて帰り仕度を急ごうか。 いただきます。 ◆行ってきます 山神様はまた来てなとワイズさんに小屋の歴史を丁寧…