猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

河童の日々遊山 布のゆくえ

世界の各地で出会った古い布たちを 手仕事でひとつひとつ丁寧に仕立てた かばんやエプロン・布小物などを展示いたします。 愛しむように長い時間をかけて 形を変えた「布のゆくえ」をぜひ覧ください。 ◆誘われて 初日と翌日だけ職人さんがいるという。山の予…

秋分の奥物部の森遊山 鎮

焚火にしっかり炭が出来て熾火で焚く飯盒炊爨が始まった。私は蒸らしを十分したい人だからその間にテント設営のレクチャーを。 ◆飯を炊く間に 雪山泊を目指す彼女にはテント張りが最も大切でどんな状況でも1人で張れる経験と技術が必要となる。 ◆山の宴 今…

秋分の奥物部の森遊山 結

今年の大栃の恵にはしゃいでられるのも今日の目的地が近いから。 ◆深く分け入る ここからは山毛欅など亜寒帯植生の領域となり秋の恵みが更に期待できる。 おったおった!! 担子菌類のきのこ。樹の幹につき橙赤色で鱒の切身に似て特に若いものは食用となる。…

秋分の奥物部の森遊山 転

秋風そよぐ林道は終わりに近づき谷へ下る別れ道に入る。 ◆森に入る かつてこの林道は物部と祖谷を結ぶ峠道で別れ道は古の杣の道へ入ると物部の杣に聞いたことがある。 ◆風のとおり道 山道は白髪分かれより出流上韮生川に下る長笹谷に降りて谷が運ぶ涼風の中…

秋分の奥物部の森遊山 承

「急に涼しくなったね」 登り口の気温は19℃。私は何と言っても吸血虫がいなくなったことが嬉しい。 ◆歩き出す 静かないつもの林道は樹々が痛んだ葉を落とし冬の眠りの準備を始めたか木洩れ日が多くなってきた。 「天気もいいし 稜線は人多いろうね」 ◆道端の…

tochikoな山歩き あけぼの

林道の途中でアケボノソウに出会いました。 花びらの点々を夜明けの星に見立てた名前花言葉は「今日も元気で」 ポジティブな花言葉はワイズさんとの山行にぴったり(^^)/ 林道脇にはそのほかにも秋の花が目立ち始め 小さな昆虫たちも蜜を集めることに懸命でし…

秋分の奥物部の森遊山 起

前線は東の海上へ抜け西日本は太平洋側を中心に晴れる所が多くなるだろう。 ◆空を観る上空の寒気は四国沖まで張り出し日本付近は秋の空気に覆われ彼岸に入り朝夕は気温が下がり山では防寒対策が大切になる。 ただ熱帯低気圧がやや北上する翌日は早めの行動が…

白露の国見の山遊山 帰る道

大岩に祀られる祠に至る。自然の恵みで生きてきた先人は他国のような天上の神様ではなく自然そのものが神だったのだろう。 ◆山頂のこと 霧が小雨になりはじめたが大岩は山頂の直下にあり雲は薄く落雷の心配もなく登頂してみることとした。 「真っ白やね」 こ…

白露の国見の山遊山 雲の道

標高1400m国見山頂上部の東西に張ったなだらかな稜線は南北からの風をまともに受けるためここならではの風景が観察できる。 ◆恵みの森 神として祀られたこの山は里人の厚い信仰心に守られたためか稜線は自生の広葉樹林に広く覆われ落葉は土壌となり多くの命…

白露の国見の山遊山 杉の道

「シモバシラ咲いちゅう」 シソ科の多年草。枯れた茎に霜柱(霜華)が冬に出来ることで知られる。 ◆分け入る 古くから里人が関わる信仰の山国見山への山道は若い二次林から始まる。 道はほどなく薄暗い杉檜林に入ってゆく。 ◆人工林のこと 地球上唯一人間は…

白露の国見の山遊山 ゆく道

瀬戸内海に秋雨前線が停滞し前線に暖かく湿った空気が流れ込み四国も局地的に激しい雨が降ったり雷や突風を伴う恐れがある。 ◆空を読む湿った空気は南西から入るから四国山地の北東側の午前中がよく四国山地を南北に風穴を開けた吉野川から東の山がいいだろ…

tochikoな山歩き 氷晶の粒

河童天気予報で選んだ国見山 雲はあるものの高曇りでどうにか持ちそうです。 林床には今まで気づかなかった野の花を見つけました。 ヤマジノホトトギス シモバシラ 「このあたりはすぐに雪が積もるき 氷の造形は見られんかもね」 標高を上げると雲の中に入り…

河童の日々遊山 日常もの

西日本に接近する台風10号は猛烈な勢力に発達し四国への影響も予想されていた。 ◆嵐の前の静けさ 特に買いたい物はないけど何となくオーナーの顔が見たくなり長い付き合いのギャラリーを訪れた。 ◆お気に入りのもの 1985年の開店から35年目にお店のあり方を…

台風の梶ヶ森遊山 鎮

登り口の雲の流れは上空と低空の雲は逆方向だったが昼近くなって揃って流れる様になった。 台風の雲が入りはじめたな。 ◆稜線の森 水源地はブナを中心とする広葉樹が達した極相林でその保水力により山里の水は絶えたことがないだろう。 リョウブの林を過ぎれ…

台風の梶ヶ森遊山 結

宿坊で一休みの後今日は台風の接近を考えて頂上を目指さない道に入った。 ◆修験の森へ 標高1100m奥の院から上がる谷には幾つかの修験場があり古く梶ヶ森は「加持ヶ峰」と呼ばれ若い弘法大師が修行したと伝えられる。 「これはサンヨウブシ」 関東以西の亜高…

台風の梶ヶ森遊山 転

山道は龍王の滝を巻き谷の源流に向かって自然林を登る。この独立峰の森の規模は大きくないが北斜面の複雑な地形の森は植生が豊かだ。 ◆谷を溯る 「いい山ですね」 ここは土佐の自然を詰め込んだ四季折々変化の風景を見せて箱庭のような楽しさを感じる。 ◆恵…

台風の梶ヶ森遊山 承

登り口の草花は雨粒を纏い雨上がりの姿を見せてくれた。自然の変化の風景は美しいものだ。 ◆杉林のこと 山道は薄暗い杉林から始まる。この人工林は登山道があるためか間伐など比較的手入れがされていて日陰を好む草木が根を張っている。 ◆移ろうこと 節は秋…

tochikoな山歩き 雲とあそぶ

熱心に気象情報を集めていた河童の判断が当たり 見上げる梶ヶ森は秋空にゆっくりと薄い雲が流れていました。 この日までワイズさんとこっそり河童の誕生日の企てを・・・ 標高900m付近の登山口から先は秋へ向かう準備が始まり 摘果かな?ヤマボウシの実を食…

台風の梶ヶ森遊山 起

「特別警報級」「命を守る行動」 気象庁は相変わらずデータを出さず「曖昧」で「大げさ」な警告を発し国民自ら判断する様求め続けていた。 ◆空を読むこと 多額の税金を投じ気象衛星やスパコンを買った気象庁から数字が出ないから自分で集めるしかない。 よっ…

処暑の奥物部の森遊山 かえり道

「もう こんなに 大きゅうなっちゅうで」 虫が入った摘果だろうが栃は順調に実を育てているようだ。 ◆大きな樹の下 1時間ぐらい寝たろうか。大きな木陰は木が育たず開け谷筋は風を運び涼しくなる。 暑い日はこれが一番だろう。 お腹もへってきたしそろそろ降…

処暑の奥物部の森遊山 大きな木

「ヤマアカガエル?」 丘陵地と山間森林及び外縁部にある池、小川、湿地、水田に生息する。主に山地に生息することが和名の由来。 ◆まほらへ 長笹谷に流れ込むヌル谷に入る。私たちは30年この森の平坦地に通いまた多くの友人なども案内してきた思い出が沢山…

処暑の奥物部の森遊山 源流の道

積雲が纏まりはじめた。 午前中は大丈夫と見たが大雨になれば林道の心配もあり下山は急いだ方がいいだろう。 ◆空を読むこと海から流れ込む湿った空気は高い山や風どおしぶつかる事により積雲が発生し気温差により積乱雲に発達しこの時期の稜線は雷雨の発生が…

処暑の奥物部の森遊山 移ろう道

天高く馬肥ゆる秋。 はぐれ雲流れる空は澄み天が高く見えはじめた。 ◆静かなこといつもの登り口は私たちだけ。吸血虫は人間を追うものが多く人が通らない山道には少ない。 登り口の気温は23度。快適な運動が期待できるな。 ◆林道のこと 森林管理局管轄のこの…

tochikoな山歩き なびく

復旧工事のため通った迂回路脇の水田では稲の花が咲いていました。 受粉したら種子に栄養が蓄えられます。里人はお天道様と真剣にむ向かい合われているのでしょう かよう道では小さな秋の花と枯れ色が増えてきました。 いつもの長笹谷で腰を下ろすと沢山のア…

処暑の奥物部の森遊山 まわり道

四国は太平洋高気圧に覆われ日中は晴れて厳しい暑さが続き南から流れ込む湿った空気影響で山はニワカ雨や雷雨に注意が必要だ。 ◆空を読む特に平野部は晴れて強い日差しが降り注ぎ朝から気温が高く昼間は厳しい暑さになる。山沿いの午後は不安定だろうがこん…

処暑に入る三辻山遊山 帰り道

「はやブナが 実をつけちゅうで」 虫が入って摘果したのだろう。やはり今年山毛欅はヤル気だな。 ◆樹の心 でもなぜそれが解ってどうやって小枝ごと落とすのか?まだまだ人間には解らない自然現象が沢山あるのだろうな。 ◆自然の心 さあ 帰ろうか。 人間は五…