猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

店長春の綱附森を行く 和み〜結ぶ

◆山の伝説 「綱附森」 この変わった山の名は 昔、物部川を船を引いて遡ってきた巨人が この山に綱で船を括り付けたという 地元に残る言い伝えが由来し その時の足跡と言われる池や 袂から落ちた大岩なども残っています。 山麓からみる山容は その船を連想さ…

店長春の綱附森を行く 涼風

◆稜線の道 登山道は稜線に上がり 剣山に至る縦走路に合流します。 その稜線は風にさらされるため、 風傷に強い「モミ」、「ダケカンバ」や 日光を好む「ミズナラ」などが 所々に樹林帯を形成しています。 植物はその条件により棲み分けしているのですね。 bl…

店長春の綱附森を行く 万緑

◆緑が降る 前日の雨は恵みになったようで、 木々も喜んでいるようにも見えます。 春の強い日差しも 木々の柔らかい若葉が受け止め 森は緑の光に包まれていました。 その眠りから覚めたばかりの木々は 深い呼吸をしているようで 新しい空気と共に体の隅々まで…

店長春の綱附森を行く 清水

◆春きたりて 今冬は雪が少なかった為 山からの流れ出す雪解け水が少なく しかも四国は小雨傾向で 貯水量が半分に満たないダムもあり 農業用水などの不足が心配されています。 でも春に水が必要なのは農業だけでなく 木々が若葉を吹くときも同様で たとえば「…

電脳秘書ちいの日記 パーゴラッ!

別子銅山遊山の帰り、和宏さんが素敵なところに案内してくれました。 「別子山森林公園 ゆらぎの森」 パーゴラ(藤棚)なんですが、その大きさが半端ではないんです。 直径45メートルのドーム型のパーゴラッ!! 日本最大級だそうです。あまりにも大きくて、…

店長の独り言  「火器について2」

以前書いたように、 SARUはガソリンバーナーが メインになる場合が多いですが、 その山行形態によっては ガスバーナーも使用します。 特に最近のお気に入りはこれです。 本体火力は1290kcal/hと小さいですが、 平均的バーナーの熱効率30%と比べ ジ…

tochikoな山歩き ミイ子と茶摘み

五月新緑香るある日、 ヒサヒト改め「ミイコ」は「ミイ子」になるために? 片道100km(一往復半)の長旅に出発。 田舎の暮らしにすっかり慣れたミイコ せっかく街に出てきたので 久しぶりの親子の対面をしました。 「久しぶりだね〜元気に暮らしていたかい…

山猫讃岐紀行

◆山の何でも屋 今回SARUの仲間入りした山猫さんは 実は初遊山で「靴擦れ」を起こしていました。 (魔王の出番!) 原因は紐の締め方もあるのですが、 念のため山の何でも屋グランパースで 彼女が買った靴を診てもらう事にしました。 ここのオーナーは自…

春の別子銅山遊山 還ること

◆森へ還る 植林帯を抜け稜線に近づくと 植生はヤシャブシやリョウブなど 土地が痩せていても育つ木々が 土壌を形成しつつあります。 銅の採掘や薪採取の伐採や 精錬による亜硫酸ガスのため 森と土を失ったこの山域は、 自らの力で回復しているようです。 ◆奇…

春の別子銅山遊山 人が生きたこと

◆牛車道 長い間多くの人が往来した道です。 今でも石畳が残り道幅も広く 路肩が崩れないように 崖には石垣が組まれています。 当時男100kg女50kgの荷揚げをしていたと言い 場所によっては2本溝が確認できます。 これは物資の荷揚げのソリで掘れたもので 牛や…

春の別子銅山遊山 集うこと

◆夢の跡 別子銅山は1690年(元禄3年)から、 1973年(昭和48年)までの約280年間に のべ70万トンを産出した坑道は全長700km、 最深部は海抜マイナス1,000mにもおよび 江戸当時は世界最大の銅山で その経営を一手に行った住友家が 日本を代表する巨大財閥とな…

店長の独り言  金色の朝日廊を目指し「田植え」

ついに父の決断が下りました。 ちょっと大げさに書きましたが、 田に水を引き 田植えがやっと終わりました。 私は少々田植えに係わっただけですが(苦笑) これから父は豊作を願い 今年の穏やかな気象を祈りながら 期待と不安の始まりでしょう。 でも私はこ…

電脳秘書ちいの日記 土佐山田町訪問

午後、土佐山田町へ仕事の打ち合わせに行っていました。 龍河洞や工科大学のある町です。 伺った所は、女性ばかりがきり持ってる寝具店。 で、そこの娘さんと打ち合わせをしたのですが、 …パワフルでしたね(笑) で、山田に行ったらぜひ寄ってみたい気にな…

tochikoな山歩き 花に会う

カンカケ谷に沿って登る このルートの魅力は 水と森の美しさにあります。 登山口から一番目の出会いは、 細い沢の日陰に静かに咲く 「ユキモチソウ」でした。 沢筋を歩いていると 水を好むサワグルミやケヤキ トチ、アサガラなどを多く見かけます。 標高10…

「春猿」天狗塚遊山 野宴から

◆歓び迎える 個人装備だけでも一泊分となれば それなりの重さになるのですが、 のべ標高差1,000m近いコースを 山猫さんはしっかり背負い上げました。 そして装備もこの日のために購入されたもの。 SARUはこれからもご一緒しますよ。 そんな山猫さんのが…

「春猿」天狗塚遊山 風のこと

◆風に出会う 「ブナの峰走り」を追い越し 森林帯を抜け笹原に飛び出せば 視野が開け心地よい風と共に、 スコンッと抜けた青空が迎えてくれました。 剣山系西方、西熊山と天狗塚の間にある 「おかめ岩のコル」で稜線に出会うこの登山道は かつては土佐と阿波…

「春猿」天狗塚遊山 緑のこと

◆森の水 SARUのフィールドである 四国の山や沢を歩いてみるに 物部川源流域の一つである ここ「カンカケ谷」の水が 四国でもっとも美味しく感じます。 それは豊かな森と生態系が そこにある証であると思います。 ◆森の呼吸 今、西熊の森は長い冬眠から目…

「春猿」天狗塚遊山 水のこと

◆変化の時 冬の眠りからから目覚める春。 町から見上げる山々も日々変化し、 我々含め山屋さんの休日は、 「花」に「山菜」と忙しくなります。 今回は我々は「山の目覚め」求めて、 「奥物部の森」の西の端にある 「天狗塚」にテントを背負って 魔王、tochik…

店長の独り言「火器について・・」

今日は山での調理用具の主役 バーナー(ストーブ)について SARUの場合を独り言(笑) バーナーは使用する燃料により 構造も使用方法も異なり それぞれ一長一短があります。 現在は取り扱いが比較的容易な ガスバーナーが主流ですが、 SARUは冬山でも使用し …

電脳秘書ちいの日記  収穫??  

GWウィーク、前日のTVのニュースを見て、 もう子供の頃から行ってない潮干狩りへ行ってました。最初に言ってしまえば、なんせ当日思い立っていったものだから 頭に描く「潮干狩り」とはほど遠いものだった…。。。「宇佐」の「天皇洲」に向かったわけですが、…

tochikoな山歩き 出会いの春

☆SARUもおだてりゃ 子供達に刺激され久しぶりに木に登りました。 沢ぐるみの木は固くしなり幼木でも丈夫です。 大人達は我も我もと、どんどん登って行きます。 子供達も木登り、そして水がおいしい!と言う。 ん?違いのわかる子猿達です(笑) ☆芽吹き …

「春猿」雨の休日のこと

◆山道具 山道具は時に生死に関わります。 装備の不足などによる遭難は 毎年後を絶たないようです。 正しく使うためには カタログ知識だけでは不十分であり 山岳会などでの経験も大切ですが 経験豊富な店員さんの居る店を選び アドバイスを受ける事も大切であ…

「春猿」神隠し遊山 後編

◆分け入る 今回のポイントは、 登山道から外れたところにある 沢に沿いに入り込んだ秘密の場所です。 沢に架かる小さい橋をこわごわ渡り、 木の根や幹を掴み必死ではい上がり(笑) 子供達はがんばりましたよ。 ◆タラダイス 我々がタラダイスと名付けたこの…

「春猿」神隠し遊山 前編

◆神隠し 猿板体験希望第2弾は身内から 電脳秘書ちいの妹けいと姪っ子2人です。 当初「こどもの日」にプレゼンツ予定でしたが、 雨天の予報で「みどりの日」に決行となりました。 そして子供といえば神隠しの天狗でしょう。 この日も讃岐から長男を連れて参上…

「春猿」チャリンコ遊山

◆家から遊山 GW後半戦第一弾は「チャリンコ」 家から約160km位ペダルを踏んで、 四国の山間で遊んできました。 山のトレーニングで始めた自転車ですが すっかりその魅力にはまったようで、 特にこの季節は新緑が気持ちよく、 自分が緑の風になった様な錯覚に…

店長の独り言「朝霧湖マラソン走って来ました」

5月3日愛媛県野村町の朝霧湖マラソンを魔王先生と走って参りました。到着まじか一面霧に包まれ風景がまったく見えません。今日は曇りで走りやすそうと思いながら到着するも、間もなく曇りの空が晴れてきました。ここで霧だったと認識し朝霧湖にふさわしい…

電脳秘書ちいの日記 タラの芽収穫大作戦決行!

当初予定していた5.6日はあいにくのお天気…。 ということで急遽日帰り作戦に変更。 行って来ましたさおりが原。 タラの芽収穫&そして取れたてを天ぷらでいただこう!! 今回は、猿ゲストとして、山初体験の3人も同行! …ワタシの妹と姪っこ2人。(猿チルド…

tochikoな山歩き 分蜂の話

山はお花見シーズン到来ですね。 春を待ち望んでいたのは、 人間だけではないようです。 先日里帰りした際に、 「分蜂」と呼ばれるミツバチの 巣別れに出会う事ができました。 ずっと昔からお世話になっている、 ご近所のIおんちゃんは猪追い名人で、 山仲…

「春猿」太平洋独り占め

◆家から歩く 自宅から見る「南嶺」の木々も、 新緑に輝いてきましたよ。 高知市は北には1,000mを越える「北山山群」と 南には太平洋と隔てるように横たわる、 「南嶺」と呼ばれる、 二つの山並みに挟まれています。 よっし、今日は天気もいいし、 家から歩い…

「春猿」なすび平遊山 口福遊山〜結ぶ

◆賑やかなお花畑 その四国最大と言われる カタクリの群生地には 今年も数百本のカタクリが咲きました。 又全国版の本に紹介され、 ここもすっかり有名になったようで、 この日も県内外から(大型バスまで!) たくさんの方が訪れるようになりました。 でも多…