猿板

遊山黒子衆SARUの記録

春の別子銅山遊山 還ること

焼鉱釜群

◆森へ還る
 植林帯を抜け稜線に近づくと
植生はヤシャブシやリョウブなど
土地が痩せていても育つ木々が
土壌を形成しつつあります。
 銅の採掘や薪採取の伐採や
精錬による亜硫酸ガスのため
森と土を失ったこの山域は、
自らの力で回復しているようです。

◆奇跡の植生
 人為的であれ四国にない環境が現れ
貴重な植生を呼び寄せました。

 今回求めた「ツガザクラ」も
四国の2,000mに満たない標高では
居るはずのない高山性植物です。

 ここは人が深く関わり姿を変えた山が、
自然の姿に帰っていく様子を見せてくれます。
 そして現在ある四国では珍しい植物達が
やがて植生回復と共に消えたとしても
それは自然の摂理なのでしょうね。

◆銅山越え
 今回の目的地は「銅山越え」
この峠を中心にツガザクラやアカモノなど
高山性の植物が群生しています。
 また眺望も良く北には瀬戸内海が一望で
海に近い山である事を実感します。

 お天気にも恵まれた遊山でした。
花にも会えたし、峠の風も気持ちよかったし、
さあ、あとは野宴、野宴(笑)

◆野宴で結ぶ
 いつもの持ち寄り宴会なのですが、
人数が増えれば益々張り切るのが
土佐の男和宏さんです。
今回も全力投球でしたよ(笑)


初参加の方々に和宏スペシャルは
コシアブラ」と「藤の花」の天ぷらに
「栗赤飯」とコシアブラの「山菜お吸い物」


 山猫も負けていません。
前日に寝る間を惜しんで仕上げた「シフォンケーキ」


すでにお腹一杯胸一杯な私は
お気持ちだけ頂戴します・・・(苦笑)
そんな持ち寄る心にも「花」が咲いたようでした。

blog Rankingへ ありがとうございましたm(_ _)m