猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2017-01-01から1年間の記事一覧

立冬の国見山遊山 口福

国見山はその名のとおり 頂上からの眺望が魅力なのだが 「何ちゃぁ見えんきねぇ」 私もここでいいと思いますよ。 ◆居場所 北風も強いだろうから 今日も大岩前の避難小屋で 昼餐を広げることにした。 ◆山猫亭と山食堂 本日の山猫亭は 和宏さんリクエストのパ…

立冬の国見山遊山 枯山

双耳峰である国見山の なだらかな稜線部に上がる。 風が強いから防寒着を着ようか。 ◆山毛欅の森 国見山もそうだが 植林が多い四国の山でも 稜線だけは伐採を免れた 自然林が生きている。 ◆水の中 私は霧の中にいることが好きだ。 人間は魚の頃の構造をして…

tochikoな休日 佳日の旅

週末は 名古屋で姪っ子の結婚披露宴土佐からも それぞれの家族が集まります。 河童と私は先行して お隣木曽路に向かいました。この風景が懐かしい! 木曽路はみんな温かい 駒ちゃん 本当にお世話になりました(*^-^*) 二日目は奈良井宿 何年か前に河童の土鈴…

立冬の国見山遊山 山霧

「ここらで一本しましょう」 単調な風景の植林を抜け 直登前の平坦地に着いたとき 私たちは雲の中にいた。 ◆気温5℃ 時折小雨が混じる 寒気は流れ込んでいるが 今日も雪に変わる様子はない。 ◆植林防火帯 国見山の植林帯には 山火事の延焼を防ぐため 切り開か…

立冬の国見山遊山 落葉

今回国見山を選んだ理由は 気圧配置から北風が強いとみて 南斜面を登るルートの山としたこと。 ◆風を避けたこと 国見山への登りは 林道脇駐車スペースから始まる。 低気圧は予想天気図どおり進んだ様で 雲は北から流れ込んでいた。 ◆若いこと 登りはじめは急…

立冬の国見山遊山 冬雲

今週末も冬型の気圧配置。 しかし先週同様寒気は北に偏り 四国山地の雪化粧は もう少し先になりそうだ。 ◆高知道 強いだろう北風を避け 少し霧氷を期待した週末は 和宏さん山猫さんと共に 祖谷の国見山を訪れた。 tochikoは1ヶ月ぶりやね。 ◆R32号 吉野川に…

電脳秘書ちいです。

この週末 河童とtochikoは親類の婚礼と 木曽の新蕎麦と漆器を求めた遠征に発ったため 猿板は月曜日までお休みします。 さて早いもので 今年もX'masシーズン到来ですね。 今年もキチキチのクリスマスオードブルで お家で、ゆっくり、大切な人とすごしませんか…

筒上山の天辺遊山 夜明け

期待していた星空の撮影は 一晩中山頂は雲に覆われ叶わず 明け方前まで降っていた小雨は 朝まで雪に変わることはなかった。 ◆朝のこと 寒気が北に偏っている様で 四国の初雪はまだ先になったが 下山後瓶ヶ森から霧氷の便りが届き 確実に冬は近づいている。 ◆…

筒上山の天辺遊山 山上泊

「美味いっすねぇ〜♪」 しっとりしたフランスパンとケーキ 豚肉など3種類のパテが並ぶ。 この女性ならではのセンスが嬉しい。 ◆至福の山頂 穏やかな山頂を包む 静かな風景は黄昏に向かい 気温が急に下がってくる。 防寒をしっかりしましょう。 ◆変化のとき …

筒上山の天辺遊山 山の上

ルートに気を配る藪漕ぎと アキレス腱が伸びきる急登に息を切らし 瞬発筋でアスレチックを乗り越えたら なだらかな筒上山頂上部に至る。 ◆空に出る 低い背丈のなだらかな笹原に 米躑躅が点在する山頂に上がる。 Tommyさん山猫さんお疲れさまでした。 ◆荷を降…

筒上山の天辺遊山 神の山

岩黒山の山麓を横切り 丸滝山との鞍部に上がれば 天を指す山容の石鎚山が現れる。 ここで一本しましょう。 ◆丸滝山を巻く 筒上山との鞍部下る道は 急峻に切れ落ちた地形を横切り 過去滑落事故の救助の経験もある。 ◆筒上山に取り付く 今回の目的は 筒上山山…

筒上山の天辺遊山 紅葉晴

最も賑わう秋の三連休 石鎚スカイラインの崩壊により 土小屋登山口はガラガラだった。 自然には勝てないなぁ。 ◆分け入る 筒上山への山道は 薄暗い樅の林から始まり 林に差し込む朝日は 今日の晴天を約束していた。 ◆錦織なす森へ この山域には山の隆起と 水…

筒上山の天辺遊山 寄り道

北に偏った前線が抜け 寒気を伴った高気圧が張り出す。 日本列島は冬型の気圧配置になり 四国山地は初雪が期待出来るかな。 ◆仁淀川を遡る 予定していた山域は 林道の崩落により断念し 行き先を筒上山に変更した。 自然相手だから仕方ない。 ◆吉野川を遡る T…

tochiko居ぬ間の一輪挿し 悲しんでいるあなたを愛する

リンドウ(竜胆) リンドウ科リンドウ属の多年生植物 花言葉:「悲しんでいるあなたを愛する」「正義」「誠実」 本州から四国・九州の湿った野山に自生する。 花期は秋。花は晴天のときだけ開き 釣り鐘型の綺麗な青紫で 茎の先に上向きにいくつも咲かせる。 …

台風一過の梶ヶ森 口福

梶ヶ森の頂上に続く 稜線の自然林にあがれば ツツジの紅葉が迎えてくれた。 ◆居場所に帰る 双耳峰である梶ヶ森は なだらかで広い山頂部を持ち 鳥囀る広葉樹林を抜ければ 笹とススキの高原が待っている。 「今日は風もあるし 頂上はえいろう」 もちろん異議は…

台風一過の梶ヶ森 錦色

山麓の宿坊跡にある 気温計が示していた5℃は 私にとって丁度いい気温だった。 ◆宿坊の跡 「ちょうどいい色合いですね」 四国山地の内部にある梶ヶ森は 台風の被害が少なかった様で 枝に残る葉が錦色を見せてくれた。 ◆祈りの山 信仰の山であった梶ヶ森には …

台風一過の梶ヶ森 出流

水音が聞こえる。 私達は大蛇に化身した娘が 住んでいると言われる滝に下る。 ◆滝のこと 轟々と流れ落ちる龍王の滝 頂上付近より湧きだした水が 巨大な岩を削り落差20mを下る。 台風の後でもそれほど増水していない。 それは落葉樹林の 保水力のお陰だろうか…

台風一過の梶ヶ森 黄葉

台風が通り過ぎて 大陸から寒気を引っ張り込む。 四国山地は初雪かもしれないなぁ。 ◆暗雲流れる 強い冬型の気圧配置となる日 北風を避ける事が出来る梶ヶ森へ 紅葉を求めホーリーくんと 山猫さんと訪れることにした。 和宏さん 梶ヶ森は雲の中ですね。 ◆秋…

tochikoな休日 街角

ここに引っ越して 1年経ちました。 投票所こっちやったでね。 普段通らない道を歩いていたら 小さな小さな喫茶店を見つけました。 7時からやりゆう・・・(*^o^*) モーニング食べて帰ろう! とても感じの良いママさんが 笑顔で迎えてくれました。 「あと何…

寒露の剣山 帰り道

「そんなこと言うてくれるのは あんたらぁだけじゃわ」 ここで温かい時が過ごせるのは ヒュッテの皆さんのおかげですから。 ◆帰るとき これから季節は秋から冬に変わる。 11月の予定はすでに埋まり始めて 小屋閉めまでに来ることが出来るかどうか。 でも年末…

寒露の剣山 温まる

山頂部にある剣山本宮 宝蔵石神社の鳥居を潜り 私たちの居場所に帰る。 ◆剣山頂上ヒュッテ 「立派な山小屋やいか!」 RYOは剣山は初めてやったね。 さあ 出番が来たぜよ。 ◆荷を降ろす まずは乾杯!! RYOとは久しぶりの山やに 天気予報外してごめんよ。 「…

寒露の剣山 霧の中

和宏さんの置き土産。 冬の山は野鳥が少なくなるが ここで越冬するものもいる。 ◆傘差すこと 私は合羽を羽織るのが嫌いで 雨が降れば傘を差して登り 傘が役に立たない悪天は登らない。 雨の山が嫌いになるのは 雨具の蒸れなどの不快感が 原因の一つであると…

寒露の剣山 山粧う

9月末頃始まった紅葉は 山麓に下りはじめていた。 良い感じじゃないですか。 ◆空が開くこと お気に入りだった 山毛欅の老木が折れていた。 「大木は切っちゃらにゃ 山が動くがよ」 かつて杣人がそう言っていた。 「大木の下には何ちゃあ生えんき」 薄暗い森…

寒露の剣山 霧の道

あの男が帰ってきた。 京都で和食の修行を積んだ SARU最強の料理人RYO 彼との遊山は8年ぶりだろうか? ◆集う 今日の目的は紅葉と 和宏さんの差し入れ遊山に 伊予から山猫さんも駆けつけた。 ◆自然の領域 小雨降るが風はない。 標高1,400m見ノ残登山口に 鎮座…

寒露の剣山 秋の雨

台風が近づいているが 秋雨前線が一時離れそう。 この週末はこのワンチャンスだろう。 ◆思い切ること 風がなければ少々の雨は覚悟して 変化の風景を求め四国山地の北にある 剣山を訪れることにした。 う〜ん・・・ 南から湿った空気が 流れ込み始めたかなぁ…

tochiko居ぬ間の一輪挿し 純情

山母子(ヤマハハコ) キク科ヤマハハコ属の多年草 花言葉は「純情」 北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し山地の草原に生え西日本のものはホソバヤマハハコ 和名の由来は母子草(ハハコグサ)に似て山に生えることからきている。開花時期…

のろやまさんと西熊遊山 朝陽

私の山の朝はおじやで始まる。 ご飯は足の先まで温めてくれる。 日本人には長年食べたお米がよく お米には魚が合うと思っている。 ◆朝が来る 他にこんな贅沢があるだろうかと 思わせるほど静かでいい夜明けだった。 だから野宿はやめられない。 「おはようご…

のろやまさんと西熊遊山 変化

日が傾き始めて のろさんとの会話が途切れた。 「綺麗ですねぇ・・・」 ◆夕照 茜色の陽が差し始め 変化のときがはじまり 音のないドラマに包まれる。 ◆鹿が啼く 陰りゆく山麓から ピーィ ピーィと 牡鹿の鳴き声が聞こえてきた。 西熊の大きな陰が 三嶺に続く…

のろやまさんと西熊遊山 天辺

「三嶺に乾杯!!」 今回の目的は「天辺で酒を吞む」 それが出来る貴重な気圧配置だった。 ◆寝床を定める 山頂は気圧差で風が強いが 今日はそよ風も吹かない好条件。 こんな日は滅多にあるものでない。 「テントポール忘れた!」 この瞬間 のろやまさんは野宿…

のろやまさんと西熊遊山 笹原

「いい風景ですね」 ここから西熊山山頂までは 四国らしい笹の稜線歩きとなる。 ◆眺望のこと 目の前には白髪山 振り返れば躄峠がどっしり座り 北には祖谷郷が見下ろせる。 ◆コメツツジのこと この斜面に生きるコメツツジは 秋は笹の海の珊瑚礁のように染まり…