岩黒山の山麓を横切り
丸滝山との鞍部に上がれば
天を指す山容の石鎚山が現れる。
ここで一本しましょう。
◆丸滝山を巻く
筒上山との鞍部下る道は
急峻に切れ落ちた地形を横切り
過去滑落事故の救助の経験もある。
◆筒上山に取り付く
今回の目的は
筒上山山頂のテント泊。
重荷での鎖場登攀を回避するため
鞍部からメインルートを外し
稜線コースに入り頂上を目指した。
◆笹藪を漕ぐ
標高を上げるごとに
風景は秋から冬に移りゆく。
稜線コースはメインルートと比べ
登山者が少ないため道は笹に覆われ
藪漕ぎを要する箇所もある。
◆ロックガーデン
笹が低くなり頂上部に近づけば
木々の間に大岩を配した風景が現れる。
筒上山(つつじょうざん)の名は
本川村史に記される「躑躅王権現」とする説があり
ツツジ王の社床は現在の手箱山であったが
昔は手箱山含め筒上山と呼ばれていたと言う。
その名の通り手箱山と筒上山には
多くのツツジが自生している。
石鎚権現が祀られていたと言われる
「かむろ岩」が今でも手箱山の東尾根にある。
立冬のことに草木のかがやける 沢木欣一