猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2025-08-01から1ヶ月間の記事一覧

処暑の三辻の森遊山 団栗

山道は植林を抜け主稜線に乗る。 風が強い稜線は土壌が乏しくリョウブやツツジなどの菌根で共生できる木々が根を張っている。 ◆赤良木園地 一本しょうや。 稜線から緩やか下った山道は昭和の頃の忘れられた園地に至る。 「お腹どう?」 ◆静かなこと ここでオ…

処暑の三辻の森遊山 通草

「アケビが育ちゆうで」 山野に生えるアケビ科の蔓性落葉木。実は楕円形で熟すると果皮が裂けはじめ黒い種子を多く含んだ白い果肉が見える。 ◆杖塚の空 「深い空色は秋のもの」 山道は自然休養林の公園広場杖塚に上がり南方に開けた空でいつもその日の天気を…

tochikoな山歩き 秋の初風

木陰に入ると風が変わったことを感じました。 太平洋を望める身近な低山でも緑の中に秋の気配を充分に感じます。 トサノミカエリソウに現れた果穂 キンミズヒキの黄色 前回は出会えなかった変化でした。 可愛い昆虫の姿を見つけながら 立ち止まる そんな歩み…

処暑の三辻の森遊山 蝸牛

「ヒオウギは 順番に実をつけるがや」 今まで生き残って来た何か有利な訳があるのだろうな。 ◆登り口のこと 標高約900mの登り口から見上げる空の積雲は穏やかに流れ気温23℃午前の急な雨はないだろうな。 「テジロも減って元気ないね」 吸血虫も自然の中での…

処暑の三辻の森遊山 台風

台風が変わった熱帯低気圧は四国沖へ。このため暖湿気が流入する四国太平洋側や東日本も大気が不安定で雨雲の発生する。 ◆空を観る 後に前線や低気圧は北日本を通過し周辺では雨が降りやすくなり南の高気圧は日本の南海上に中心を持ち暖湿気が流入する。 西…

初秋の加持ヶ峰遊山 緑の涯

祖先が真理を求めた大岩に架けられた鎖場の階段を登り真の清水が出流森を目指した。 ◆滝頭に上がる 真名井の滝の頭にはもう一つの滝があり季節毎の掛け軸の様な風景を見せてくれる。 涼しげな風景になったな。 「今日は風が弱いね」 いつも休憩する岩頭の昭…

初秋の加持ヶ峰遊山 秋の風

歴史を1300年溯る定福寺。その奥ノ院は佐賀山谷川の支流湧き出す深い処にある。 ◆深山のお寺 「さらさらした秋の風」 風が吹き上げ気温は22℃登り口から3℃下がった。 秋を感じる新涼だな。 「皮ごと食べれるで」 tochikoが冷やして荷揚げた葡萄。皮も森の神様…

初秋の加持ヶ峰遊山 木の実

「こうやぼうき咲いた」 山野に自生するキク科の落葉小低木。葉は卵形で秋に枝先に白色の頭状花を頂生。茎を刈って箒とする。花言葉「働き者、清潔」 ◆滝頭のこと 山道は深山の滝を成した大岩左岸の急登を這い上がり滝頭から上流の自然林に入る。 滝頭には上…

tochikoな山歩き 寒蝉鳴

寒蝉鳴 夏の終わりを告げるかのようにひぐらしが鳴き寂寥感が漂う頃 麓で窓を開けるとミンミンゼミが鳴いていて夏休みの終わりを思い出す音でした。 次はツクツクホウシかな。 山道ですれ違った方が 「滝は涼しかったですよー」と 手を振って送ってくれまし…

初秋の加持ヶ峰遊山 水の音

登り口から見上げる空は澄んだ秋空に浮かぶ夏の積雲が穏やかに流れ急な崩れはない様だ。 ◆登り口のこと 今日はいい汗掻けそうだな。 標高約900m登り口の気温25℃は夏の気温だが湿度は感じさせない。 「北面の渓沿いやきね」 そこが梶ヶ森のいいところ。 「ア…

初秋の加持ヶ峰遊山 山の奥

高気圧圏内で広く日差しが届くが山沿いを中心に急な雨の降ることがあり街は引き続き厳しい暑さとなる見込み。 ◆空を観る 翌日は低気圧や前線が日本を通過。北日本は雨が降りやすく強雨や雷雨のおそれ。前線から遠い東日本や西日本は大気の状態が不安定で急な…

わいチャンの夏休み2025 夏休

「時を忘れて お過ごし下さい」 壊れた時計に張られた心。これがここの全てだと思う。 ◆預かりもの 古来僕らの祖先至った考えは 「子供は神から預かったもの」 江戸末期から訪れた他国の人達もそれを証す記録を多く残している。 今回は生憎の天気だったけど…

わいチャンの夏休み2025 西瓜

「さあ ご飯だよ~」 わいチャン家族の遊山二日目は昨夜バーベキューで残った野菜でtochikoがこさえた味噌汁で始まった。 ◆朝餉のこと 「ボクおにぎり大好き!」 梼原のお米で握って下さったおむすびは本当に美味しかったな。 ◆嵐のあと 「観に行ってみよう…

わいチャンの夏休み2025 水遊

tochikoの里梼原町は明治22年施行町村制により合併した西津野村から始まり歴史は1100年溯る土佐最深山郷の一つ背後に四国カルストが迫る山間集落だ。 ◆山郷のこと 「梼原のお肉を食べたいです!」 わいチャン家族との遊山は地元食材の買い出しから始まった。…

tochikoな里帰り 本流

四国カルストの南斜面梼原町越知面に源を発する梼原川 わいちゃん家族と訪れた簡易宿所になっている廃校はこの川沿いに建っています。 様々な支流が流れ込みやがて四万十川に注ぐ海に達する水の流れには 小さな支流で暮らす里人の生活が育まれています。 降…

わいチャンの夏休み2025 秋雨

この連休は前線がやや北上し西日本や東日本では広く雨が降る。湿った空気暖湿流の流れ込みもあり前線近傍では強雨や雷雨に要注意。 ◆空を観る 秋雨前線は本州付近に停滞し前線近傍では強雨や大雨に警戒。少しずつ北上するため大雨の範囲は西日本から東北付近…

晩夏の三辻の森遊山 緑蔭

三辻山北面にある自然林は亜寒帯の橅と温暖帯の樫が並び共生するここだけの混生林がある。 「森が透いてきたね」 ◆ともに生きる森 陽射しや虫に食され痛んだ葉をこの頃から木々は落としはじめてそれらを待っている命を養っている。 今年も秋が来るな。 ◆森を…

晩夏の三辻の森遊山 油蟬

「気持ちいい汗かいたぁ」 仕事道の急登を終えた山道は伐採のため通行できなくなった三辻山南面からの登山道に入る。 ◆登山道のこと 「アブラゼミやね」 一休みの後歩きはじめた登山道は葛籠折れてなだらかに標高を上げる。 また季節がすすんだな。 ◆稜の道 …

晩夏の三辻の森遊山 通草

南に開けた杖塚の空でこれからの天気を見ている。 今日は雲一つない空の深い青色に秋を感じた。 ◆杖塚のこと 全国初の自然休養林の広場として整備された杖塚でいつも一休みしている。 思ってたより暑くないな。 「通草の実 お猿さん喜ぶね」 アキアカネも気…

tochikoな山歩き ウマオイ

かよう道の帰り道ウマオイに出会いました。 子供の頃は鳴き声のスィーッチョンが呼び名でした。懐かしいなぁ。 耳を澄ませばもう秋の昆虫が聞こえてくる季節になりました。 ブナの森も葉が空いてきて陽射しが射すようになり 実を結んだ植物と葉を揺らす風に…

晩夏の三辻の森遊山 山雀

標高約900mの登り口は澄んだ空から陽が射していた。下界は海洋の暖気で蒸し暑いけど山風に微かな秋の肌ざわりを感じた。 ◆登り口のこと 「大きいアブが一匹だけ。。。」 登り口の気温25℃は涼しく森の中ならいい汗掻けそうだな。 アキアカネが上がって来たきね。…

晩夏の三辻の森遊山 大暑

台風9号が北東に転じ東の海上に離れる。関東や東北では雨から天気が回復に向かうが台風の湿った暖かい空気で大気の状態が不安定になり東日本では山沿いを中心に急な雷雨の可能性がある。 ◆空を観るその後高気圧が日本を覆い広く晴れるが厳しい暑さで山沿い…

大暑の加持ヶ峰遊山 清水

修験場であった事を伝える鎖場に架けられた階段を登り真名井の滝の滝頭に上がる。 ◆滝頭のこと 四季折々に変化する一段目の滝は自然が造る日本画の風景を見せるがよ。 「渓っていいですね」 沢登りの頃は見えなかった風景やな。 「いい処にありますね」 四季…

大暑の加持ヶ峰遊山 蜜柑

歴史を1300年溯る定福寺。その奥ノ院は佐賀山谷川の支流湧き出す深い処にある。 ◆深山のお寺 「いい風吹きますね」 梶ヶ森の八合目奥ノ院宿坊の軒下でいつも最初の休憩を取る。 「みかん食べや」 「うわ! 信州柑橘少ないんです」 Y良かったな。 ◆修験の森へ…

大暑の加持ヶ峰遊山 蟾蜍

山道は深山の滝を成す大岩右岸の急な岩盤を登り自然森が広がる滝頭に上がる。 「石に隠れました!」 ◆滝頭のこと ヒキガエルの2歳位かな。 「こんにちわ」 「この草の実は何ですか?」 「栃葉人参の実やね」 「綺麗な渓水ですね」 この龍王の滝の滝頭にある…