猿板

遊山黒子衆SARUの記録

寒露の剣山 霧の道

RYO

 あの男が帰ってきた。
京都で和食の修行を積んだ
SARU最強の料理人RYO
彼との遊山は8年ぶりだろうか?


◆集う
 今日の目的は紅葉と
和宏さんの差し入れ遊山に
伊予から山猫さんも駆けつけた。



                   
◆自然の領域
 小雨降るが風はない。
標高1,400m見ノ残登山口に
鎮座する剣神社の石段から始まる。



境内を抜けしめ縄を潜り
自然林に覆われた神の域に入り
空気が変わることを感じる。
                   
◆霧の中へ
 雨雲や雪雲と言われる
乱層雲は低層が2,000m前後にあり
この日も登り初めてまもなく雲の中に入った。
                
晴れた日の紅葉もいいが
私はしっとりした風景がいいと感じる。



雨は森を養う。
雨には雨の風景があり 
それを楽しむ心を持つことは
実に日本的な感性だと思う。


             


  山霧の梢に透ける朝日かな  召波