猿板

遊山黒子衆SARUの記録

寒露の剣山 霧の中

置き土産

 和宏さんの置き土産。
冬の山は野鳥が少なくなるが
ここで越冬するものもいる。


◆傘差すこと
 私は合羽を羽織るのが嫌いで
雨が降れば傘を差して登り
傘が役に立たない悪天は登らない。



雨の山が嫌いになるのは
雨具の蒸れなどの不快感が
原因の一つであるとも思う。
                 
◆嵐の前のこと
 剣山8合目標高1,750mの
西島リフト駅は雲の中にあった。
                
今日は猿田彦命をまつる
枝折神社を通る直登コースをとった。



 テンニンソウも紅葉している。
                
 「おはようございます」
山神様も近づく台風に備えていた。
 いつもありがとうございます。
どうぞお昼は上がって来て下さい。
                  
◆雲の中へ
 最後の登りは木々が葉を落とし
下草も今年の役割を終えつつあった。
           
雨は小降りになったが
まだ剣山頂上付近は
厚い雲に覆われていた。



その静寂の中で
冬の眠りについた岳樺の
シルエットが印象的だった。


             


  見えざれば霧の中では霧を見る  折笠美秋