猿板

遊山黒子衆SARUの記録

台風一過の梶ヶ森 錦色

宿坊

 山麓の宿坊跡にある
気温計が示していた5℃は
私にとって丁度いい気温だった。


◆宿坊の跡
 「ちょうどいい色合いですね」
四国山地の内部にある梶ヶ森は
台風の被害が少なかった様で
枝に残る葉が錦色を見せてくれた。



                     
祈りの山
 信仰の山であった梶ヶ森には
幾つかの修験場に通じる道がある。



 行場の一つ真名井の滝は
細く曲がった約12mの滝。
                
滝頭に登る鎖場は
今は階段が架かっている。



◆眠りに入る森
 山頂付近まで遡る沢は
紅葉前線のまっただ中にあり
美しい変化の風景を見せてくれた。
              

 紅葉とは秋の半ばより
木の葉が赤く色づくこと。
                    
「もみじ」の名は
赤く染めた絹地を意味する
紅絹(もみ)に由来する。
 ドンピシャでしたね。



 植林帯からはじまり
広葉樹林の沢を遡り
2時間足らずで頂上に至る。
 梶ヶ森は土佐の自然の箱庭。


                


  全山のもみぢ促す滝の音  山内遊糸