「三嶺に乾杯!!」
今回の目的は「天辺で酒を吞む」
それが出来る貴重な気圧配置だった。
◆寝床を定める
山頂は気圧差で風が強いが
今日はそよ風も吹かない好条件。
こんな日は滅多にあるものでない。
「テントポール忘れた!」
この瞬間
のろやまさんは野宿が決定した。
◆風が止む
テントを張り終え
山頂に腰を据えたとき
風が完全に止まったようだ。
縦走する人はもういない
のろさんと二人で貸し切りの
至福の時がはじまる。
◆時が止まる
和宏さんの差し入れもあるし
そろそろ夕餐をはじめましょうか。
「お月さん見つけた」
山頂で飲んだくれる
猿を笑っていらっしゃる。
楽しいときは早く
陽は傾きはじめ
変化の時がはじまる。
囀りや山いただきに昼の月 三代川次郎