猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 淡雪

 淡雪

春先に降る うっすらと積もって
すぐに融ける雪

 雪は雲を旅立ち
地上に降りてくるまでの環境で変化します。

 

 静かに舞う雪は
結晶が絡み合ってふわりと枝先に降りていました。

   

 

 淡雪に染められた山から
いつもの太平洋を眺めると

 煙る雪の向こうに
光る海が微かに見えました。 

 北斜面は

 冷たい風のせいか
越冬芽を付けた細い枝に
針のような霧氷がついています。

 

 自然は計算通りにはいかないけれど
今日も河童の空読みは大当たりやったね。

 

 帰り道
枝に乗った雪はもう融けてなくなっていましたが

   

 足下には
ヤマネコノメソウが顔を出していました。

                    淡雪の降り漂へる木の間かな  比叡