猿板

遊山黒子衆SARUの記録

節分の出雲国遊山 承

                       

 「気持ちいい風景やね」

 土佐を発ち二つの山地を越え
島根半島南側にある宍道湖に着く。

◆景勝の地

 「広いねぇ」

 汽水湖宍道湖
最大深度6m。面積79平方km。

 シジミが楽しみやなぁ

◆記念館のこと
 Tommyさんご夫婦と合流。
私が最も尊敬す日本人の一人
小泉八雲先生の記念館を訪れた。

    = 館内は撮影禁止です =

                 

 「その眼が見たもの」「その耳が聞いたもの」
 「その心に響いたもの」というコンセプトのもとに
 生涯を編年で紹介します。    =記念館HPより=

僕らは隣接する小泉八雲旧居に向かった。

◆日本人より日本を愛したこと
 小泉八雲ラフカディオ・ハーン)は
ギリシャ生まれのアイルランド人系で
明治23年8月に島根県尋常中学校
英語教師として松江に赴任した。

                 

ケルト系民族アイルランド人の
宗教は自然崇拝の多神教を基とし
自然と祖先を神とした日本人に似ていて
日本の文化、精神を広く世界に紹介して下さった。

◆見定めた心のこと

 「日没と同時に暗くなる
  大陸や南方の国と比べて
  湿気が多い日本の夕暮れは違う。

                       

  他国には「たそがれ」がない。
  それは色彩ではなく色合い。
  色合いには変化がある。
  「移ろい」の美が日本文化の原点。

  蛙や岩も全てが美の対象となり
  それは自然で健全な感覚なのだ。」

             小泉八雲
展示物にもその心を観ることが出来た。

               

 そして最後の著「日本-ひとつの解明」に記した。

 「日本人よ古来の玉を失うなかれ
   西洋の同胞よ日本人の実力を見誤るなかれ」

先生 日本を救って下さりありがとうございました。

                       古池や蛙飛びこむ水の音  芭蕉