結構急ですね。
紫雲山山群の山道は
室山への葛籠折れから始まる。
「色んな道がありますよ」
◆登り始める
二十四節気「雨水」は
雪やあられが雨に変わり
氷や霜が融けはじめる頃。
高山は雪仕舞いに入る。
◆常緑樹の森
「大きい木やね」
この山域は椎や樫などの
常緑樹に覆われ冬も葉が茂る。
これは樫やろうなぁ。
「ドングリも
どっさり落ちちゅうで」
葉も実も多くの種が混生している。
こりゃ~ 動物も喜ぶろう。
「この山があるからいいんです」
室山は名勝栗林公園の背後にあり
借景として緑が大切にされてきた。
祖先の自然観は深いものだ。
◆室山(標高200m)
「一つ目の登頂です」
山道は登り口から30分で
山域の東に立つ室山山頂に立つ。
鳥が鳴きはじめたな。
「ここは見えんので
先に進みましょう」
ろくべえさんのガイドで
僕らは山域主稜線を歩きはじめた。
「サクサクと
気持ちいい山道やね」
◆小鳥の泉
「ここ餌付けしていて
手にも止まるんですよ」
山の自重で湧き上がったのだろう
山中の湧き水が溜まった池があった。
ドラミングが聞こえた。
「いたいた!」
Kaoさんが見つけた鳥に
tochikoがレンズを向けた。
「コゲラや」
日本のキツツキ類中最小で
スズメぐらいの大きさの鳥。
いい出会いを頂いたなぁ。。。
落ちてゐし種ふくらめる雨水かな 滝沢伊代次