猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

河童の日々遊山 恩返し

山に行かない休日に馴染みの家具屋さんをtochikoと共に訪れた。 ◆任せること 私は外食もそうだが全て職人さんに任せるほうで我が家のインテリアについてもイメージだけ伝えて選んでもらう。 その職人さんの一人の彼には家具のチョイスをお任せしていてときど…

雨上がりの三辻遊山 結

ここの山桜に気が付いたのは3年前ここで出会った花吹雪だった。その風もない淡い新緑に包まれる様に静かに降りる花びらを今も覚えている。 ◆出会いのこと 「根元には落ちてないね」 先回満開を見せてくれた山桜。 昨日の雨が強くて流れたかな。 「この花びら…

雨上がりの三辻遊山 転

「これよく観たら 山でも御躑躅でもないねぇ」 昭和42年全国初の自然休養林に指定された工石山の広場として整備した杖塚に上がる。 ◆人が関わること 「たぶん植えた園芸種やね」 ほぼ全てが外来種と言える日本の自然は先に来て長く生きたものが競走には強く…

雨上がりの三辻遊山 承

「ミズキも咲いたねぇ」 山野に自生するミズキ科の落葉高木。初夏枝頂に多数の小白色花を咲かせ夏が終わり紫黒色球形の果実を結ぶ。 ◆落ち着くこと 春と夏の花との端境期に入り静かになった登り口の気温は11度。雨上がりのしっとりした空気の中今日は気持ち…

tochikoな山歩き 住処

雨上がりのかよう道はより色濃くなった緑の上を転がるように水滴が落ちてきます。 人が築き開けた木段の道も周りから緑が覆い被さってきますが清楚な白のガクウツギが灯りを添えていました。 雨上がりは特に昆虫たちの姿が目に付くようで 久しぶりのシリアゲ…

雨上がりの三辻遊山 起

低気圧が本州南岸を東進。西日本は太平洋側を中心に雨が降りムシムシと雨が強まるところがあるが低気圧が離れる四国は次第に雨が止む。 ◆空を見る全般に大陸南部産の乾いた空気で雨のエリアは少ないが南の暖湿気や北の寒気が優勢になるとどうなるかそれが解…

立夏の奥物部の森遊山 栃の花

枝に腰掛ける木霊の様だ。 江戸時代から生きている老樹は枝や幹は多くの草木の苗床となり根も菌や腐性植物と栄養交換を行う。 ◆もう一つの森個々それぞれがお互いのために絡み合い助け合って生きている。そうしないと生き残ることが出来ない森の中のもう一つ…

立夏の奥物部の森遊山 銀竜草

この山域に追われた鹿達のため地を護る笹床を失った登り返しの道は大雨の度土壌が流れてザレ場となった。 ◆まほらに入る 風が強いところには樅がいる。脂が多い針葉樹は風にも寒さにも強くこの谷を護る樅の樹高は30mあるだろう。 足場が悪くなった登り返しを…

立夏の奥物部の森遊山 滝飛沫

「曇りやき解らんね」 急峻に渓に落ち込む地形は高木が育たず対岸の視野が開ける。 葉色は薄いように見えるがなぁ。 ◆春紅葉紅葉は樹々が落葉する前に大切な葉緑素を幹に仕舞い残った色素で葉が染まる現象。 春はその逆で葉緑素が遅れる木々が赤や黄色に淡く…

立夏の奥物部の森遊山 卯の花

今日も私達だけの登り口。ツツジなど春の花が一段落すれば夏山シーズンまで山は静かになる。 ◆静かなこと 登り口の気温は16度で快適だ。空を覆う雲は薄くゆっくり南東に流れ予想のとおり前線は四国を離れている。 さあ 回復に向かって歩こうか。 ◆分け入る …

tochikoな山歩き 育む

かよう道から谷へ向かう遠くに栃の花が見え始めました。 雨上がりの五月風が緑の木々を揺らし見上げると薄曇りから青空に変化する頃 Mothertreeの大きな葉陰からも陽を落とし よく見ると花穂が見えました。「来たねー」 少し降りるとシジュウカラ 大きな鳥だ…

立夏の奥物部の森遊山 柚の花

低気圧や前線が本州を通過。西日本と東日本を中心に雨が降り太平洋側は強雨や雷雨に注意が必要だが天気は西から回復し日差しが届くだろう。 ◆空を観る 前線が離れると北の高気圧が張り出し再び日本には弱いとは言え寒気が下りる。でもこの時期はこの様なもの…

深山の桜遊山 山桜

「見えた! 咲いちゅう!!」 背の高い山桜だからある事も花吹雪で気が付いた。 ◆再会 根元から花は見えないけれど色合いで咲き具合が解るようになった。 それも心通じた絡合だと感じている。 「こっから見えるで!」 根元から山道を歩きながらいつまでも山…

深山の桜遊山 若葉

「雄しべが五つが山躑躅 雄しべが十が御躑躅」 複雑な地形の生える処によって花期が変わる山は長く花を楽しめる。 ◆咲き散ること 「桜やね」 雑木林に入る道や草に舞い降りた花びらが乗っている。 「あれや!」 若葉の向こうに山桜色が見える。 三辻の桜に期…

深山の桜遊山 青葉

四国付近は低気圧や前線の影響でスッキリしない天気となり太平洋側は一時的に雨が降るかもしれない。 ◆空を観る 「田圃も青々してきたね」 大型連休最後の遊山はtochikoが毎年追い続ける三辻山の山桜の元を訪れた。 ◆川を遡る 山間県道で高知の北山を越え鏡…

播磨の国遊山 凪ぎ

鹿嶋神社は武甕槌神を祭神とする神社。東北・関東地方を中心として全国に約600社ありこの神社は奈良時代に播磨国の国分寺が創建された折その鎮守社として創建されたのに始まるとされる。 ◆境内から登る 鹿島神社の境内をとおり社殿西斜面の石段から山道は始…

tochikoな山歩き 散る花

この季節は春の花が散り初夏に向かう変化のとき その役目を終えて結実する姿を美しいと思うようになりました。 緑で覆われるかよう道で命のバトンは継がれています。 この小さな生き物たちも命の流れの中で生きている このような気づきがあればこそ山歩きが…

播磨の国遊山 若葉

4日にかけて本州付近を移動性高気圧が通過する。このため西日本や東日本は晴れるところが多くなる。 ◆親戚より近しい友 四国を出るのは3年ぶり? GW中盤は橋を渡り兵庫県へ。Tommyさん宅を根城にした播磨国の遊山に訪れた。 「いらっしゃ~い!!」 Tommyさん…

河童の日々遊山 鳥の棲むところ

中西なちお TORANECOBONBON 「青い鳥の本と原画の展覧会」 青い鳥の本、布、原画、焼き菓子の販売 ◆雨には雨の遊山 春の嵐のため山泊を中止した休日。山の宴会をウチでの前泊宴会に変更したY'sと共に馴染みのギャラリーを訪れた。 ◆鳥たちと共に 青空をゆっ…

夏へ移ろう三辻遊山 散る花

お天道様が暈を被っていた。 太陽または月の周囲に見える光の輪。光が微細な氷の結晶から成る雲で反射・屈折を受ける結果生じる。 ◆山を巻く道 山道は三辻山の北側を巻き南側を横断する古の峠道に入る。ここから杣達が古くから関わり木々も若い中低木が中心…

夏へ移ろう三辻遊山 緑さす

「まだやねぇ。。。」 tochikoが見たかった山桜は芽を膨らませる様子はない。 「去年は5月中頃やった」 ◆三辻の山桜 標高が1000mを越える稜線の北側にある山桜の開花はまだ先のようだった。 また次の楽しみやな。 ◆山頂に立つ 山頂直下の赤良木園地から標高1…

夏へ移ろう三辻遊山 つつじ

「これが土佐水木ですか」 「そうやけど 花は終わっちゅね」 スプリング・エフェメラルだからな。 ◆腰を下ろす 自然休養林広場として整備された杖塚にあがり春の陽射しの中に出る。空には高層の巻雲が長く尾を引いて寒気が押している事を告げていた。 「オン…

夏へ移ろう三辻遊山 春の日

飛行機の排気に含まる水蒸気が極低温な外気に急激に冷やされて水滴や氷の粒になるのが飛行機雲。 やはり寒気が押しているな。 ◆静かなこと 「ここはみんな スタートが遅いきね」 高知市内から1時間足らず手軽な山歩きがここの魅力だろう。 ◆林道のこと 登り…

夏へ移ろう三辻遊山 椎の花

前線を伴った低気圧が本州南岸を通過。西日本から東北にかけて広範囲で雨が降り特に太平洋側では雨量のまとまる可能性がある。 ◆空を観る 今年の大型連休は春の嵐で始まるが翌日は寒気を伴う高気圧が張り出して四国は澄んだ空気に覆われ晴れるだろう。 初日…

穀雨の奥物部遊山 鳥帰る

「今年もわんさか」 この沢胡桃の風景は変わらない。鹿が嫌い残されたバイケイソウはむしろ毎年増えているように感じる。 ◆鳥の巣 「やっぱり鳥が多いね」 姿の見えない鳥の囀りに囲まれた。tochikoのもう一つの目的は一昨年見つけたコガラの巣穴。 「今年も…

穀雨の奥物部遊山 おそ桜

古の峠に続く林道に両側の山が迫る終点近くでも陽が高くなり光が射しはじめた。 ◆森に入る林道終点手前の道標から長笹谷に下る山道に入り奥物部の森に分け入った。 ◆渓に咲く 白髪分かれより出流長笹谷は新緑の風も流していた。 「咲いちゅう!」 深い谷底に…