猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 育む

 

 かよう道から
谷へ向かう遠くに
栃の花が見え始めました。

   

 

 雨上がりの五月風が
緑の木々を揺らし
見上げると薄曇りから青空に変化する頃

 Mothertreeの大きな葉陰からも
陽を落とし

 よく見ると花穂が見えました。
「来たねー」

 少し降りるとシジュウカラ

 

 大きな鳥だと思ったらツツドリ

   

      

   
 命を育む季節
じっと見上げていると囀りがどんどん近づいてくる

 帰り道に遠くの枝の先から
見送ってくれたのはコルリのようでした。

                  空の音空にて消ゆる栃の花  正木ゆう子