「見えた!
咲いちゅう!!」
背の高い山桜だから
ある事も花吹雪で気が付いた。
◆再会
根元から花は見えないけれど
色合いで咲き具合が解るようになった。
それも心通じた絡合だと感じている。
「こっから見えるで!」
根元から山道を歩きながら
いつまでも山桜を見るtochiko。
嬉しい一期一会だなぁ。
◆舞う如く
tochikoが鳥笛鳴らして歩く
北斜面にある三辻山の樹々は
一斉に芽吹きが始まったようだ。
芽吹いたばかりの若葉が
森を吹き抜ける風に揺られ踊る。
私は葉に隠れるように咲く
楚々とした美しさを感じさせる
クロモジの小さい花が好きだ。
そしてBGMは
姿の見えない鳥たちの囀り。
何て美しい風景なんだろう。
◆もう一つの森
森のまほらの入口にある大岩の
シャクナゲが今年の少ない花芽を
咲かせはじめ迎えてくれた。
「やっぱり鳥が多いね」
そんな冬の眠りから目覚めた
喜びが森に溢れている様だった。
さあ 帰ろうか。
◆かえり道
「いいお休みやったね」
兵庫の遊山は1月分笑って
tochikoが追う桜の開花にも会えて
今年の春の連休は終わった。
山を歩いてきて良かったな。
山頂から山麓に目を向け通い続け
さらに風景が深まることもあるが
人との温かい縁も頂いてきた。
第二の人生の準備を進めているなか
生活を豊かにするお金も大切だろうが
自分に合った生き甲斐を見つけることで
人生がより温かくなるように感じている。
さあ
また暑い夏が来るな。
連休は人多かったろう?
「ここは
まあまあでしたよ」
頂きます。
青天に日はゆるぎなし山ざくら 相馬遷子