猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2018-01-01から1年間の記事一覧

寒露の三嶺独り遊山 稜に乗る

尾根筋にある分岐から山道は山腹を横切るがこの夏道は冬は積雪による雪崩や道迷いなどリスクが高くなる。 ◆稜線に上がる 冬はそのリスク回避のため尾根を選んで歩くことが多く雪が降る前の確認が大切になる。 ◆尾根筋のこと 尾根を忠実に登れば頂に立つが地…

寒露の三嶺独り遊山 ブナの森

林道を離れ谷へ下り長笹谷に架かる橋を渡る。紅葉を促す谷の水はまだ多い。 ◆朝陽が描く風景 奥物部の森に登り返す南斜面を横断する山道に差し込む朝日が模様を描き 暗い対面を背景に木々の葉が輝きはじめる。 ◆森の母 ヌル谷のナロで一休みし谷の源流に根を…

tochikoな日常 水の道

八百とどろ この川は四万十川に続いています。 川底が岩盤で急峻な川は四万十川の支流梼原川で ここを遡った鮎が本物の鮎と言われています。 私が初めてヤマセミに出会った場所はこの川の上流。 この地区の久保谷という集落にセラピーロードとして整備されて…

寒露の三嶺独り遊山 分け入る

いつもの林道口に車を置く。光石登山口の駐車は多くなっていたがここはいつもどおり静かだった。 ◆秋の音色 林道対面の西熊山には朝陽が差しはじめていたが北面の林道は薄暗く敷かれた落葉が歩くたび軽快な音をたてていた。 ◆もののあはれ 林道脇の秋の花は…

寒露の三嶺独り遊山 朝が来る

明日は穏やかな秋空が広がり朝晩はヒンヤリとするものの昼間は過ごしやすい体感となる。 ◆独りの遊山 tochikoは仕事の週末。紅葉のはじまりが気になった奥物部の森に一人分け入った。 ◆R195 土佐は寒露に入ったとたん涼しくなり日の出も遅くなった。 稲刈り…

秋分の面河山遊山 一期一会

「これって花やおか?」tochikoが登りの途中笹の不自然な枯れ方に気がついた。 ◆笹の一斉開花 笹や竹の花は60年~120年に一度の頻度で一斉に開花し枯れる。その様に1世紀で一回咲くということからセンチュリーフラワーなどとも言われている。 昔は数十年に一…

秋分の面河山遊山 尾根の道

100年以上生きたであろうブナの大木が倒れ道を塞いでいた。これもまたキノコの苗床となり来年から2~3年は楽しめそうだね。 ◆共生する命 鹿が集まった三嶺でここ数年で激減した笹床がなんだか懐かしく感じた。 ◆秋の風 標高1500mを越え秋の色が現れはじめる…

秋分の面河山遊山 山麓の道

四国は亜熱帯から亜寒帯まで多くの植生が生きる遺伝子の宝庫。この森には温帯から亜寒帯までの豊かな植生に出会うことが出来る。 ◆橅の森へ 「けっこう荒れたねぇ」tochikoは面河尾根何年ぶりかね?隆起と崩壊を繰り返す日本の森はこの様なものだと思う。 標…

tochikoな山歩き 落実

深い渓谷から始まる 石鎚の信仰の道は 暖温帯から亜寒帯まで続きます。 遊歩道に落ちていた赤い実 見上げるとどうもカヤの実のようでした。 調べると食べられる実のようですが 果実のような酸っぱさと松ヤニが混ざったような 不思議な匂いがしました。 道は…

秋分の面河山遊山 信仰の道

鳥居を潜り始まる登山道は御神体である石鎚山頂へ至る「裏参道」と名付けられた古の道。 ◆信仰の道 標高1,982mの山頂まで続く13.3km標高差1,270mの山道は先人が積んだ石段から始まる。 ◆深田久弥:日本百名山「石鎚山」 石鎚山は四国のみならず西日本最高の…

秋分の面河山遊山 渓谷の道

面河渓駐車場に車を置く。ここから霊峰石鎚山山頂へ続く長い信仰の道がはじまる。 ◆分け入る 「山に行きたいと思ってました」そんなのぞみが見上げているのは高さ100m幅 200mの花崗岩の岩壁「亀腹」この堂々とした風景から遊山がはじまる。 ◆面河渓谷 昭和の…

秋分の面河山遊山 川を遡る

三連休の予定をリセットし作戦会議と称する飲み会へ山猫さんと岩と雪の峰と共に行きつけの串焼き屋を訪れた。 ◆串焼きとりまる ここに通うポイントは土佐の食材と地の炭に拘る心。 峰は道具の後方支援で今回は有雪期の下見を兼ねて面河尾根に行ってくるぞ! …

和宏さんの花巡礼「彼岸花」

高知市土佐山の彼岸花を見てきました。 昨年と同じ21日でしたが少し色あせたように思いましたが岸の彼岸花も増えていました。 彼岸花 (ヒガンバナ科ヒガンバナ属) 別名 「曼珠沙華」 花言葉:「再会」「情熱」 花のあとで葉が伸びてくるが、冬と春を越して…

雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ

台風25号による影響を考え楽しみにしていた木曽遊山を中止した。そんな日本には今年も次々と台風が訪れ地震や火山噴火でも各地に被害があった。 台風津波から朝鮮半島を守るように太平洋に向かって横たわる日本は全世界の水、火、大地の不幸の半分を受けてい…

tochikoのかよう道 初秋の風

先週は仕事で須崎市安和(あわ)へ 海を見たのは本当に久しぶりな気がします(笑) この海は 梼原から車でたった1時間足らず 近いなぁ。 さて、早朝の出勤途中 朝陽が川面を輝かせ よーく見るとサギが朝餌を探しているようでした。 山に向かえば朝の気温は13…

雨の遊山 台風迫る

台風24号が近づく週末。山は雨も風も影響が早く予定していた山行は中止して雨には雨の遊山を楽しもうか。 ◆初めて会うのに想い出のような人 「確か10年くらい前 この人のブログに出会った印象。 その作者夫婦とリアルに出会えて 一緒に語える機会に感謝しま…

河童の道具箱 孫猿の装備

小学校4年生になった孫猿ルイの山での装備更新に友人ガイドが働く店を訪れた。 「お~ 大きくなったね!」 ◆子供用こそ本気 子供たちの山道具をきちんと選んであげることが子供の好奇心を育てるため大切な事だと思っている。 子供用はついつい「すぐ大きくな…

河童の四方山話 お酒の飲み方

「酒は百薬の長」を裏付けるデータはあるが内容は適量を飲む分には死亡率が下がるが一定量を超えると死亡率は上がる。 炭酸が入っている方がアルコールの吸収が早い。そのお酒の飲み方でもう一つ喉頭癌を防ぐことが大事だと思う。 人間の身体はかつて経験の…

剣山独り遊山 結

足早に雲が流れる中行楽客は少ないようで西島リフト駅は穏やかだった。 ◆雲を止める 雨雲の下端(雲底)の高さは平均的には約500m ~ 2,000m程度でだいたい多くの雨粒はこの距離を落下し四国山地が雨を止める理由はそれだ。 ◆雲の中へ 標高約1700mの西島駅か…

剣山独り遊山 転

祖谷川源流点で一本立てる。山は雲を生み水を蓄えるが私は細菌などが気になるため山の生水は飲まないことにしている。 ◆紅葉の始まり 剣山の広葉樹は今年の光合成を終えようとし葉緑素を幹に仕舞い始めた様だ。 ◆命の源 = 二酸化炭素 全ての生物の食料は「C…

tochikoなかよう道 秋の夜長へ

暑さ寒さも彼岸まで と言われますが お彼岸の連休は暑かったです。 連休は人ひとヒトで賑わうイベントに参加し故郷で過ごしました。 お彼岸が開けたら朝の気温が十度台になり 少し肌寒く感じるようになりました (^^ゞ 周りの緑は いつの間にか明るくなってい…

剣山独り遊山 承

剣山への登りは劔神社への石段から始まり時折青空が覗いていた。 ◆変化のとき 境内から見る山にはまだ重い雨雲が流れ込んでおり山の天候は下界の予報とは違う。 ◆秋風抜ける 鳥居を潜り神の山に分け入る。今日は独りだからマイペースで行こう。 山麓から吹き…

剣山独り遊山 起

大陸の高気圧が張り出し天気は回復に向かうが山間部は雲は広がりやすく時々降る雨は覚悟しなくては。 ◆独りも良し 秋雨前線が横たわる週末病院を出て山に向かった。今回tochikoは仕事で一人遊山だ。 ◆秋の気配 R32から見る吉野川の色は今夏の繰り返し訪れた…

中秋のヌル谷遊山 火を操る

まず薪を集め炎を上げ赤く輝く熾火を敷かないと何もはじまらないよな。 ◆温かいとき 「強火の遠火」真っ先に焼き始めるのはtochikoが仕入れた四万十天然鮎。 今夏の大雨で鮎は下流に押し返されたと言うがこれだけの鮎を獲る技は大したものだ。 私は早速「鮎…

中秋のヌル谷遊山 森の香り

やはり今年はキノコが早い。 「河童さん これって・・・(嬉々」 もう覚えたようやね。 ◆居場所に帰る ヌル谷のナロは私とtochikoが25年間春夏秋冬通い続け森の変化や人の関わりを見据えてきた学びの場でこれからも仲間と共に通い続けると思う。 ◆山食堂と山…

中秋のヌル谷遊山 沢を渡る

私は苔むす森が好きだ。寝転がるとヒンヤリと気持ち良く街の疲れを吸い取ってくれるそんな不思議な感覚がある。 ◆苔むす 海の水が雲となり山に降った雨が流れ落ち沢に集まり川となり海に帰る。その循環により命は養われる。 ◆沢へ下る 林道を離れ山道に分け…

tochikoな山歩き 秋の扉

雨上がり森に入ると植物が水滴を纏い輝いています。 五感が働き自然と足取りが遅くなる(苦笑) 数年減っていたアケボノソウが目立ち小さな花の蜜腺溝に蟻が止まっています。 <p></p>

中秋のヌル谷遊山 秋の訪れ

秋の連休が始まり三嶺登山口は賑わっていたがいつもの林道口は我々だけだった。 ◆分け入る 「泊装備は久しぶりやぁ!」体力低下を心配していたtochikoも何の何のしっかり背負ってるやんか。一度出来た筋肉は半分の時間で復活する。 ◆水のこと 雨上がりの森の…

中秋のヌル谷遊山 分け入る

雲が多く時々雨が降り 回復に向かい低い雲が時々通過し 雨は降っても弱く短時間だが 急な雨には要注意だろう。 ◆約束の週末 よさこい中は山泊は出来ず テント泊は道具を片付ける休日が欲しい。 そんな三連休に限定した一泊遊山は 古巣ヌル谷からはじめること…

河童の道具箱 2018秋冬物

tochikoがiPadを買っている間に 私は秋冬物入荷がはじまった 岩と雪に出かけることにした。 ◆シーズンイン 朝から荷が届いている。 なにせ秋冬物はかさが張り 注文との検品も大変な作業。 ディスプレーも ギュウギュウだ(笑) ◆河童的今期の目玉 「あっ 入…