深い渓谷から始まる
石鎚の信仰の道は
暖温帯から亜寒帯まで続きます。
遊歩道に落ちていた赤い実
見上げるとどうもカヤの実のようでした。
調べると食べられる実のようですが
果実のような酸っぱさと松ヤニが混ざったような
不思議な匂いがしました。
道は沢に沿って急峻な信仰の道になります。
道端には冬に彩りを添えてくれるツリバナの朱色の実が
針葉樹に混じり
水辺が好きな欅や栃の向こうに
色づいた木々が見え隠れしています。
標高を上げ
笹の道になるとブナやミズナラの実が落ちていて
大きく天を仰ぐ
圧倒的な存在感で迎えてくれました。
尾根に着き
ブナの実を拾いながらいただいた
ハロウィンケーキ 美味しかったな♡
帰り道のひと休み
深い谷からこぼれる斜陽に 足下の水が光っていました。
よろこべばしきりに落つる木の実かな 富安風生