八百とどろ
この川は四万十川に続いています。
川底が岩盤で急峻な川は
四万十川の支流梼原川で
ここを遡った鮎が本物の鮎と言われています。
私が初めてヤマセミに出会った場所は
この川の上流。
この地区の久保谷という集落に
セラピーロードとして整備されている水路の道があります。
今週は、梼原町「百一草園」の園主中平さんにガイドをお願いし
初めて梼原に来てくれた大切な友人を案内しました。
片道3キロの道は高低差がわずか10mと
緩やかですが
水量も豊かで流れも早く
時には爬虫類も流れています((^^ゞ
深い谷にサギも飛んでいました。
かつて林業で栄えたこの地域は
山が急峻で米を作る農地が乏しく
斜面の小さな棚田に水を引くため
百年近く前にこの水路が築かれたそうです。
急峻な山肌に石を詰み
小さな棚田を築いた跡もありました。
谷を見れば
遙か下をゴウゴウと流れています。
だんだんと谷が近くなり
追いついた場所が水路の始まりでした。
この本流が小さな棚田を潤していたのですね。
次の日記では
ここで教えていただいた植物のことを
綴りたいと思っています。
落ち落ちて鮎は木の葉となりにけり 前田普羅