少し寂しい音の
ひぐらしが鳴き寂寥感が漂う頃
かよう三辻山を訪れました。
よさこいの喧噪を
少しずつほどいて行くような
心地よい風に吹かれ歩くいつもの道には
小さな秋の花が咲き始め
登山口からは
最終のミンミンゼミが背中を押してくれました。
草むらにはバッタもお出まし(^^)
蝉の音も少し濁ってきたね
命を繋ぐバトンを渡し
土に還る前の音でした。
いつの間にか
実をつけていた栃の実が台風で落実し
こんなに沢山の種子を育てていたことに驚きながらも
この風景に会えたことが嬉しかった
一足早く
秋を迎え入れたようなかよう道でした。
ひぐらしをきく水底にゐるごとく 木内怜子