猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 山粧う

 もみじや楓などの木々が色づき
野山が美しく染まるころ

 

 これから錦色へと変化する木の葉を
朝陽が照らしていました。

 

 歩き始める時間は
ほとんど変わらないから
陽の傾きがよくわかります。

 これが一期一会

 

 水源地近くの沢に降りると

 

 取り囲んでいた木の葉が
はらはらと少しずつ落ちていました。

 

 ここにも陽が射してきました。

 水が輝いています。

 

 見上げた空に
色合いのシルエットが重なって

 

 土へと還ってゆく時に
出会えました。

                    寂寞と滝かけて山粧へり  永作火童