猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

十三夜の奥物部遊山 額の花

登山口は気温25度。4連休の始まりであったがいつもの登り口は誰もいない。 ◆ 雲 この日気にしていた寒気は高層雲も高く次第に細くなり午後のにわか雨は免れそうだ。 ◆ 水 やはり渓水も少ないなぁ。。 走り梅雨を梅雨入りとした今梅雨は雨量が少なかったとto…

暑中お見舞い申し上げます

皆さまも暑さ厳しき折から 御自愛専一のほどお祈り申し上げます。 此あたり目に見ゆるものは皆涼し 芭蕉

十三夜の奥物部遊山 稲の香

西日本から北日本は太平洋高気圧に覆われて晴れる所が多く真夏の暑さとなる。 ◆空を観る 「四国地方の梅雨期間は 65日で過去最も長い梅雨に」 と言うけれど期間より雨量が問題であってそもそも梅雨報道は何のためにやってるのか。 ◆夏の終わりに 大暑に入る…

梅雨終わる梶ヶ森遊山 夏の雨

大岩が成す峰の上にある東屋で休憩することとした。ここから山毛欅の森に入り吹き上がる風も気持ちいい。 ◆山懐に入る 主稜線から北に突き出した岩尾根を下り紅葉谷に下った。私はこの尾根に挟まれた渓が梶ヶ森のまほらと思っている。 ◆出流ところ この日平…

梅雨終わる梶ヶ森遊山 蟬の声

「ブヨがおらんきえいね」 雨の日は吸血虫が少なくなる。ブヨにしたら巨大な雨粒は脅威で当たれば表面張力から逃げられない。 ◆雲に入る 遍照院の軒下で休んだ後石段を登り山道を歩きはじめた。今日も奥の院から山雲に入る。 「雲は明るいね」 tochikoは傘を…

梅雨終わる梶ヶ森遊山 蟹の子

「蟹や! かに!!」 苔に映える鮮やかな赤い色。 「あんたも 雨が気持ちいいもね」 ◆滝頭に上がる 深山の滝で涼んだのち谷を登り返し滝頭に上がる。この滝から奥は自然林となる。 滝の周りは植物や動物も豊富でそれは飛沫など水分だけでなく音も関係している…

梅雨終わる梶ヶ森遊山 滝仰ぐ

山道は杉の林からはじまる。この人工林は山頂付近より出流谷に切れ落ちる斜面にあって谷風が吹き上がり気持ちがいい。 ◆分け入る この時杉林を覆う雲は薄く雨は小降りで傘で衣服は濡れず女性たちの会話も弾んでいた。 「この梅雨の檮原は 雨が少ない言いよっ…

tochikoな山歩き 水の音

河童天気予報どおり梶ヶ森の北斜面は思ったほどの雨ではありませんでした。 それでも森に入ると小さな雨粒を受ける葉の音集まって大きな粒が落ちる傘の音 いつもよりざわざわと流れる沢の音と沢山の水の音に包まれます。 緑が生き生きして見えるのが好き森の…

梅雨終わる梶ヶ森遊山 青梅雨

日本は広く高気圧に覆われるが四国に関しては高気圧の縁にあってまだ南の湿った空気の影響を受ける。 ◆空を観る今年の特徴「偏西風の蛇行」が続き行き場を失った寒気が影響している。でも「梅雨入り」「梅雨明け」判定って何の意味があるのか私は解らないな…

小暑の三辻山遊山 かえり道

時々野鳥の囀りが止み樹々の葉を叩く音が聞こえても森では雨の降り始めが解らない。 ◆峠道に出る 三辻山北巻きの山道が樫山峠への峠道に出会えば私達は南を巻き登り口に帰る。 ◆今年も梅雨が明ける 今夏7月3日の24時間雨量 335ミリを朝日新聞「観測史上最多…

小暑の三辻山遊山 沙羅の花

変化の風が吹く山頂を下り三辻の森に帰る。これから森は夏を折り返す。 ◆三辻の森 三辻山から工石山の山頂部は亜寒帯と温暖帯の植生が共生する貴重な混生林が根を下ろしている。 「霧の中に原生の森 えい風景やいかぁ」 ◆晩夏の森 夏の終わりの季節。晩夏の…

小暑の三辻山遊山 とほき雲

北西から穏やかに雲が流れ来る森が開いた公園休憩施設に上がった。 まだ雨が降る様子はないね。 ◆杖塚 「いっつも ここから行きゆうか」 以前Kさんと訪れた時はまだ峠道の存在を知らなかった。 ◆赤良木峠 「いい風抜けるねえ」 両側に山が迫った鞍部はビル風…

小暑の三辻山遊山 晩夏入り

雨雲の収束帯が近づいているが今のところ山に架かる雲は薄く明るい。 「こりゃあ 下りるまで持ちやあせんか」 ◆叢林のこと 三辻山への山道は自然休養林として整備された杉が立ち並ぶ人工林からはじまる。 「この風景もえいがねぇ」 私もそう感じますけどね。…

tochikoな山歩き 跡を追う

「久しぶりやねぇ さあ行ってみるかよ~」 何年前だったか久しぶりに三辻山を訪れた時もKさんと一緒でした。 今日もガスがかかってえい雰囲気やね(^^)/ 「この道が好きでねぇ」所々で一緒に歩いた記憶が蘇る そして「えいやいかぁ~」 後ろからKさんの声がす…

小暑の三辻山遊山 梅雨の空

梅雨前線は東西日本付近に停滞する。前線に向かって南から湿った空気が流れ込み活発な雨雲が発生しやすく特に西日本では激しい雨や大雨の恐れがある状態が続く。 ◆空を観る 週明けは太平洋高気圧の勢力が強くなり梅雨前線は不明瞭になり梅雨明けの兆しが見え…

梅雨雲の剣の遊山 雲の海

昨夜は何時まで吞んだか?窓の外が明るくなってるなぁ。。。 状況を思い出して飛び起きた。 ◆変化のとき 小屋の窓からファインダーを覗く。昨日日暮れから山頂を覆っていた雲が風と共に音もなく山頂を去ってゆく。 キタ キタ 来たっ!! 朝食の準備をしてい…

梅雨雲の剣の遊山 山小屋

標高1955mの山を神とする山の鳥居を潜り私達の居場所に帰る。 この騒動で2ヶ月空いたねぇ。 ◆頂に上がる 「頂上いくでね」 この時剣山は梅雨前線が運ぶ変化に巻かれている様な気がした。 東西に長い四国山地の東端にあり石灰が故に2000m近く標高を上げた剣山…

梅雨雲の剣の遊山 梅雨晴

山道は柞の森を抜けて大きい樅が並ぶ落盤帯に入る。切れ落ちて風の強い地形には針葉樹が根を張り森を守る。 ◆森を抜ける 「小屋は雲の中やね」 山道は樅の林を過ぎていったん森を抜け笹原に出る。 ◆西島リフト駅 剣山登山リフトの終点標高1750m西島駅に辿り…

梅雨雲の剣の遊山 山法師

不浄なものの侵入を禁ずる注連縄を潜り剣山の森に分け入る。この森は信仰と共に生きてきた。 ◆分け入る 「ツルアジサイが咲いた」 アジサイ科アジサイ属の落葉つる性木。幹や枝から気根を出して高木や岩崖に付着し絡みながら這い登り高さ15~20m位になる。 …

tochikoな山歩き 夏風

「頂上まで雨は大丈夫やわ~」 民宿まつうらさんの予報どおり辺りのガスも切れ夏風が雲をさらって行きます。 スポットライトが当たったようにナツツバキが浮かび上がり 夏の白い花があちらこちらで輝いていました。 「今日は来て良かった~」 雨でも曇りでも…

梅雨雲の剣の遊山 雲の峰

梅雨前線は日本南海に停滞し前線に向かって湿った空気が流れ込む。特に前線に近い太平洋側では寒気の影響で雨が強まる恐れがある。 ◆空を観る 雨だから行く山があり人に会いに行く山もある。そんな雨を覚悟した週末は寝袋持って剣山を訪れた。 ◆雲を観る 吉…

夏至の三辻山遊山 鎮

木は広げた葉にも水を貯め森全体にすると膨大な量になり緑のダムは土壌だけの話ではない。 ◆雫のことそんな森は雨の降り始めは傘となり風などで長い間ポタポタ落とすので雨が止んでも解らないこともある。 ◆森に入る 「この前と同じ囀りがおる」 森の中のも…

夏至の三辻山遊山 結

近道は三辻山の登山道に入る。私はこの道をかつて山中を漂泊した木地師の道であったと考えている。 ◆木地の道 程なく山道は忘れられた昭和の頃整備された赤良木園地に入る。 「今日は頂上に 上がる価値ありやね」 ◆頂に立つ 園地は山頂直下にあり家からも2時…

夏至の三辻山遊山 転

30年前初めて訪れたこの山を昨年新型コロナ騒動をきっかけに毎月幾度か通うようになった。 ◆杖塚 家から最も近い1000m峰県立自然公園である工石山は全国初の自然休養林指定の山。 「土佐水木も実になった」 そんな人間の騒動など関係なく自然は確実に暦を刻…

夏至の三辻山遊山 承

登り口の気温は17度は梅雨によくある寒気の影響だがこの時入山者は私達だけだった。 ◆分け入る 「やっとウリノキが咲いた」 山地に自生するウリノキ科の落葉大低木。夏に大型の葉の下に白色の花を下向きに開く。 梅雨時期咲くき葉の下で下向きやおかね。 ◆人…

tochikoな山歩き 雨を受ける

この道も緑で覆われてきたなぁ 途中傘を外したら小雨を受けそれがあまりにも気持ちよかったので そのまま歩く事にしました。 山に入ると雨は恵みなのだと実感する沢の音が心地よく感じる 人間も自然やもね そういえば子供の頃はしょっちゅうずぶ濡れになって…