猿板

遊山黒子衆SARUの記録

夏至の三辻山遊山 承

                             f:id:kurokoshusaru:20210627084242j:plain

 登り口の気温は17度は
梅雨によくある寒気の影響だが
この時入山者は私達だけだった。

◆分け入る

 「やっとウリノキが咲いた」

山地に自生するウリノキ科の落葉大低木。
夏に大型の葉の下に白色の花を下向きに開く。

 梅雨時期咲くき葉の下で下向きやおかね。

f:id:kurokoshusaru:20210627084351j:plain

◆人の林
 三辻山への山道は杉の林から始まる。
いま杉は花粉症などで嫌われているが
かつてのように30年で切られていたら
杉は花を咲かせることはなかった。

                                            f:id:kurokoshusaru:20210627084558j:plain

 「草紫陽花が蕾をつけた」

 夏至は太陽が最も高く昇り
昼が一番長く夜が一番短くなる。

 夏はもう真ん中だな。

f:id:kurokoshusaru:20210627084713j:plain
                    f:id:kurokoshusaru:20210627084754j:plain f:id:kurokoshusaru:20210627084846j:plain

◆雑木の林

 「茂ったねぇ」

 山道は杉林を抜けて
伐採から回復する二次林にはいる。

 雑木はえらいもんだな。

f:id:kurokoshusaru:20210627085014j:plain

山里で一番の仕事は草刈りだろう。
夏は何度刈っても草木は生えてくる。
日本はそれほど大気に種子が飛んでいて
人の保護など必要としていないと思う。

                             f:id:kurokoshusaru:20210627085109j:plain

 「杖塚寄るろう?」

そうやね。
一本立てるか。

f:id:kurokoshusaru:20210627085208j:plain

                夏の雨きらりきらりと降りはじむ  日野草城