登り口の気温は17度は
梅雨によくある寒気の影響だが
この時入山者は私達だけだった。
◆分け入る
「やっとウリノキが咲いた」
山地に自生するウリノキ科の落葉大低木。
夏に大型の葉の下に白色の花を下向きに開く。
梅雨時期咲くき葉の下で下向きやおかね。
◆人の林
三辻山への山道は杉の林から始まる。
いま杉は花粉症などで嫌われているが
かつてのように30年で切られていたら
杉は花を咲かせることはなかった。
「草紫陽花が蕾をつけた」
夏至は太陽が最も高く昇り
昼が一番長く夜が一番短くなる。
夏はもう真ん中だな。
◆雑木の林
「茂ったねぇ」
山道は杉林を抜けて
伐採から回復する二次林にはいる。
雑木はえらいもんだな。
山里で一番の仕事は草刈りだろう。
夏は何度刈っても草木は生えてくる。
日本はそれほど大気に種子が飛んでいて
人の保護など必要としていないと思う。
「杖塚寄るろう?」
そうやね。
一本立てるか。
夏の雨きらりきらりと降りはじむ 日野草城