大岩が成す峰の上にある
東屋で休憩することとした。
ここから山毛欅の森に入り
吹き上がる風も気持ちいい。
◆山懐に入る
主稜線から北に突き出した
岩尾根を下り紅葉谷に下った。
私はこの尾根に挟まれた渓が
梶ヶ森のまほらと思っている。
◆出流ところ
この日平地は土砂降りと聞いたが
森は空に向かって無数の葉っぱを
層を成し広げているから解らない。
その森は先人の「蓑（みの）」と同じで
表層が半分にして次層が半分にを繰り返し
山毛欅など広葉樹は幹に雨水を集めるから
森の中ではどれだけ降っているか解らない。
それを今回2人とも
体験出来た事は良かったと思う。
この時風と共に
渓を雲が吹き上がってきた。
湿気が高いから風が見える
これも今日の一期一会だろう。
◆隠れ家のこと
ちょうど昼に
頂上部に上がれそうだ。
今回の遊山は登山経験の浅い
モッチさんに辛かったかもしれないけど
自然現象の雨の体験も有意義だと思う。
森が喜んでるの解るかい。
隠れ家の料理長はワイズさん
大盛りの冷し中華は絶品だった。
ご馳走様でした (^_^)
◆かえり道
今回南海の湿った空気は
南東から四国に流れ込んだので
北から登る梶ヶ森を選んだ。
稜線は風が強いろう。
雲の流れと地形を見ること。
高峰の山脈は雲を止めるが
独立峰は吹き流すことがあり
背面は雨にならない事もある。
天気予報で中止してもいいけど
雨も覚悟で入れば思いがけない
変化の風景に会えることがある。
「南は
降ったみたいやね」
次はどこに行こうかね。
夏の雨明るくなりて降り続く 星野立子
