猿板

遊山黒子衆SARUの記録

十三夜の奥物部遊山 額の花

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 登山口は気温25度。
4連休の始まりであったが
いつもの登り口は誰もいない。

◆ 雲
 この日気にしていた寒気は
高層雲も高く次第に細くなり
午後のにわか雨は免れそうだ。

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◆ 水
 やはり渓水も少ないなぁ。。

走り梅雨を梅雨入りとした
今梅雨は雨量が少なかったと
tochikoの里のお百姓は心配している。

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梅雨がなければお米が獲れない。
やはり梅雨で大切な事は
恵みの雨がどれだけ降ったかだろう。

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◆ 花

 「岩煙草が咲いたで」

 この花を見かけると
沢登りしてた頃を思い出す。

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森の草花は温暖化も寒冷化も
関係なく正確に暦を刻んでいる。

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この日も「猛暑」「アラート」と連呼するが
遙か昔から夏とは暑いものではないのか。
室外機の熱がこもる都市部はなおさらで
「環境問題」とは「誰の環境」なのだろう。

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◆ 森

 「涼しくなったね」

30年前は覆う樹々が低く
暑かった林道は木々が育ち
緑のトンネルとなった。

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 深く切れ落ちた谷筋で
ザックを下ろし休憩した。
暑い時期の重荷背負いは
こまめに身体を冷やすこと。

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 「風が気持ちえい
    緑も濃くなったねぇ」

高層雲も見えなくなった。

 さあ 森に帰るかえ。

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                   谷深く日のとどきゐて額の花  江中真弓