猿板

遊山黒子衆SARUの記録

梅雨雲の剣の遊山 雲の海

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 昨夜は何時まで吞んだか?
窓の外が明るくなってるなぁ。。。

 状況を思い出して飛び起きた。

◆変化のとき
 小屋の窓からファインダーを覗く。
昨日日暮れから山頂を覆っていた雲が
風と共に音もなく山頂を去ってゆく。

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 キタ キタ 来たっ!!

朝食の準備をしていた主人も
私の勢いに驚き表に飛び出した。

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◆神々の目覚め
 山頂に上がった。

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 山の神々が目覚めるとき。

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 雨を覚悟しても
通ってこそ会える風景がある。
この美しさを現す言葉を私は知らない。

 来てよかった。

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私は雲一つない御来光よりも
この風景のほうが好きだなぁ。

 ありがとうございました。

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◆静かな朝

 「表で食後の珈琲どうですか」

 今週末の天気予報では
今日も登山者は少ないろおねぇ。

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そんな毎週末雨の予報が続いた6月は
山小屋はキャンセルが相次いたが

 「でもこれ何って
     天気があったんよ」

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◆かえり道
 不安定な前線とは言え
最近週間天気予報は外れが多い。

「気象学に正解はなく
 正解があれば予報は100%当たる」

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 私も気象予想は
いくつ仮説が立てられるかで
解らないことは解らないと
言ったほうがいいと思う。

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 「いいかげん
    コロナでしんどいにね」

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登山はそれぞれの責任で
地形が複雑な山に入るのだから
最悪の仮説で装備を調え入山し
空を観て対処するのがいいと思う。

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  雨に遭わんかったで。

「そりゃあよかったわ」

 今日はざる蕎麦と
蒟蒻の刺身頂きます (^_^)

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 行ってきます。

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                    雲海の音なき怒濤尾根を越す  福田蓼汀