冬は里山日溜まりハイク。
この週末は高知市内からも
乳房の様な優しい山容が見える
香美市の御在所山を訪れました。
◆茶屋からはじまる
土佐の信仰の山への登りは
大屋敷と呼ばれる集落跡にある
小さな茶屋から始まります。
◆人の関わりのこと
冬の日差しを浴びるクヌギ林は
椎茸のほだ木にするものでしょう。
そして道端に里人が祀った
江戸の年号が刻まれた石灯籠
石積みの古い祠などの信仰や
楪(ゆずりは)、シュロ、竹林に
かつての人の暮らしが見えてきます。
◆石の道へ
道は廃屋となった最後の民家から
鬱蒼とした山道に分け入る。
落ち葉を踏み沢を渡る
巧みに組まれた石積みの道端にある
大正15年の暦を刻む道標が
私たちを古の世界に導いています。
楪の下の親しき歩みかな 中山世一