猿板

遊山黒子衆SARUの記録

和宏さんの初詣2013 雪景色

雪景色

 風と共に流れる雲から
静かに降る雪は天の恵み
この雪の中で森は眠ります。
◆もり眠る
 空気を多く含む雪は
一定の温度を保つ保温材。
人には凍えるように見える風景も
森にとっては欠かせないもの。

◆雪や来む来
 雪やこんこ 霰やこんこ
  降つては降つては ずんずん積る
 山も野原も 綿帽子かぶり
  枯木残らず 花が咲く

「雪やこんこ」とは「雪よこい」の意味。
先人とは自然をきちんと見据え
言葉も巧みに使う達人だった様に思う。



◆冬が空へ
 雪帽子被った大剣神社の
鳥居を潜れば霊峰の頂は近い。



風の音と共に天が近づき
雲の切れ間から冬の空が覗く。



 最後の鳥居を潜れば
山神様がいらっしゃる頂です。



                                  風景の何処からも雪降り出せり  柿本多映