猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoの初詣遊山 山にかえる

夜明けの高知道

 「いつから山に入ってないろう?」
そうやねぇ八ヶ岳も登らんかったし
仕事も忙しかったし・・・・(苦笑)
 そんなtochikoのために
和宏さんが一肌脱いでくれました。
◆日本の遺伝子
 向かった山は大豊町の梶ヶ森。
その麓にある陽を求めた山間集落には
先人が残した美しい風景があります。

◆加持祈祷の森
 梶ヶ森(加持ケ森)は
弘法大師が修行したと言われる霊峰。
tochikoも何か霊気を感じているのか
リラックスしています。

                 
 5合目にある竜王の滝。
その乙女の姿に身を借りた
龍が住むと言われる姿は
雪を纏い一段と神々しく感じます。

◆色と音の奪い
 山と森の懐に抱かれ
雪を踏みしめ息を弾ませ登る。
        
その足音も呑み込む雪の山道に
小鳥たちの囀りが響きはじめ
風景は水墨の柞の森に入ります。

◆雪降れり
 8合目にある石段を上れば
定福寺の奥之院に辿り着きます。



            
かつて修験者や登山者で賑わっていた
宿坊も今は静寂の中に眠っています。



 そうか・・・。
今日はtochikoの初詣やね。
 「河童ちゃん。そうやねぇ。」


            
                            雪降れり時間の束の降るごとく  石田波郷