猿板

遊山黒子衆SARUの記録

ろくべえさんと大寒の遊山 転

half moon

 大寒の前夜は半月さまが
流雲に見え隠れしていました。
この様に森に生きるもの達も
月を見上げているのだろうか?
◆乾杯すること
 共に荷を背追い
共に辿り着いた友と
酒を酌み交わすこと。
これが一番の肴だと思います。

◆月光の元で
 互いに持ち寄った食材で
鍋を囲み互いを讃え合う。



山はその様な相互扶助の世界
鍛えるも荷上げるものも「心」
それが一番大切な装備だと思っています。



冬の大三角
 酒は身と心を心地良く包み
厳冬の夜は静かに更けて行く。



冬は大気が澄み
凍空の星の光は鋭い。


 なんて美しい風景なんだろう。



                                  再びは生れ来ぬ世か冬銀河  細見綾子