猿板

遊山黒子衆SARUの記録

大雪のカヤハゲ遊山 新雪

                                         f:id:kurokoshusaru:20211221194610j:plain

 標高約1000mの登り口の
気温は0℃と思ったより高く
やはり四国山地の南は暖かい。

◆分け入る

 「新雪は綺麗ですね」

風は平均2mで体感は2℃下がるが
林道は風の通り道となり時折強く吹き
今日は防寒より防風対策を考えた。

f:id:kurokoshusaru:20211221194731j:plain

◆雪を観る
 林道は寒さで固くなった路面に
5㎝足らずだが新雪が乗っているため
靴底が固ければ雪が滑り止めとなり
出した足を真下に加重すれば滑らない。

                                                f:id:kurokoshusaru:20211221194840j:plain

アイゼン爪による引っ掛け転倒との
リスクを比較しないと危険な事もあり
雪道は無雪期と違った歩き方がある。

f:id:kurokoshusaru:20211221194935j:plain

 「アイゼン無しで大丈夫やろ」

雪も見定めれば身を守ってくれる。

 雪国では普通やろうね。

                       f:id:kurokoshusaru:20211221195024j:plain

◆地を見る

 「雪が降ってきたね」

 林道は幾つかの渓を横切る。
気圧差で稜線に上がってくる風は
川から渓に入り谷筋を吹き上がる。

f:id:kurokoshusaru:20211221195124j:plain

風が運んだ軽い雪は
谷や稜線に吹き溜まり
気温も下がるため水は凍る。

                  f:id:kurokoshusaru:20211221195203j:plain

確かに雪景色は美しいが
雪山に入るものは雪が覆った
地面の危険を見る必要がある。

f:id:kurokoshusaru:20211221195251j:plain

◆山を観る
 白髪山山麓の林道は高度を上げ
尾根を巻いて今冬目指す稜線が見えた。

                  f:id:kurokoshusaru:20211221195331j:plain

 「雲が早いね」

稜線は膝ぐらい乗ったろうか。
この雪が落ち着いて根雪になれば
今期こそテントを張れるけどね。

f:id:kurokoshusaru:20211221195446j:plain

 まあ いつものように
行けるとこまで行ってもうや
おっかなびっくりドキドキしながらね。

f:id:kurokoshusaru:20211221195515j:plain

                  新雪に一歩また一歩あゆみ出づ  相馬遷子