いつもの林道の先は
ヌル谷と韮生越に分かれ
上韮生川に降りる道の脇に
樹高25mはあろうハリギリの木があります。
三嶺に向かう尾根への近道として
よく歩いていた峠道の韮生越えにも
=2011年=
わたしたちがかよう時
いつも目印にしていたハリギリの大木があり
=2008年=
その大きな針桐は
いつの年からか大地に横たわり土に還ろうとしていました。
歩きながら思い出す同じ道
あの日は大雪やったね。
=2011年1月=
思い出を辿りながらも
何度か道を見失いそうになりましたが
この角度から見る西熊山を見ていたら
あの頃の景色を思い出しました。
波打つような山肌に
雪によって隠された倒木や石があり
足を取られながらの下山
見上げると
空の広さに驚きました。
私たちは大きな流れの中で生きています。
大空に伸び傾ける冬木かな 高浜虚子