猿板

遊山黒子衆SARUの記録

寒の内の峠道遊山 冬の山

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 私達が冬に黒を着るのは
黒色は日光を吸収して暖かく
雪による濡れの乾きも早いため。

◆陽が射すこと
 お天道様は有り難いねぇ。
空気の澄んだ冬は紫外線が強く
景色を覆う雪も紫外線を反射し
女性は紫外線対策が肝心だろうね。

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◆山に囲まれること
 尾根越しに見える雪雲の流れは早く
西熊山から三嶺の稜線の風は強いようだが
この南西斜面を登る峠道の風は穏やかだった。

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 「テラスも見えますね」

奥物部の南に座す白髪山が現れた。
尾根から仰ぎ見る山容は堂々として美しい。

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 「あれ西熊山ですか?」

 この森の主峰がやっと姿を現した。
今変化の風を受けているようですね。

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◆見極めること
 見え始めたカヤハゲ山頂目指し
土砂に埋もれた斜面を登り始めたが
目印の樹も倒れ幾度か道を見失った。

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 「雪が乗ったら
    余計解らんなるね」

もうこのルートは一般的ではないね。

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 仲間を安全なナロにおいて
ルート確認のため先行した私は
10年前に発生した土石流跡に出た。

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 お~いっ!!
ここで止めにしようや。

 ちょうどお昼やし(笑)

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                     めぐり来る雨に音なし冬の山  蕪村