「もう こんなに
大きゅうなっちゅうで」
虫が入った摘果だろうが
栃は順調に実を育てているようだ。
◆大きな樹の下
1時間ぐらい寝たろうか。
大きな木陰は木が育たず開け
谷筋は風を運び涼しくなる。
暑い日はこれが一番だろう。
お腹もへってきたし
そろそろ降りようかね。
◆「生物多様性」?
自然には国境が無いから
私は外来種とは何を指して
言っているのかよく解らない。
例えば海に囲まれた日本は
概ね300年ごとに寒暖を繰り返し
その都度やって来た新参者のうち
その時の気候にあったものが残ってきた。
背骨の様に3000mが連なる
日本列島は世界でも珍しい
複雑な地形を持っているため
多くの種が生きながらえた。
なので私は「希少種」って
何を指しているのかよく解らない。
まして「自然保護」って何なのだろう?
◆命は巡る
久しぶりにアナグマに会った。
彼は森に帰ろうとしたが振り返り
私たちを見つめて動かなくなった。
よく見るとハエが数匹集っている。
死期を悟ったか。
ファインダー越しに彼の眼の光りを見ていて
これほど堂々と生きたことがあるかと自問した。
◆鎮めること
「山どうやった?」
お腹すいたで(笑)
私たちは日々
多くの命を頂いて命を繋ぐ。
自然の中の無数の命は
一つ一つが他の役に立っている。
最近私はその様に感じ始めた。
橡の実やいく日ころげて麓まで 一茶