天高く馬肥ゆる秋。
はぐれ雲流れる空は澄み
天が高く見えはじめた。
◆静かなこと
いつもの登り口は私たちだけ。
吸血虫は人間を追うものが多く
人が通らない山道には少ない。
登り口の気温は23度。
快適な運動が期待できるな。
◆林道のこと
森林管理局管轄のこの林道は
車の進入を遮るゲートはあるが
登山者に解放されていることは
高知中部森林管理署に確認している。
この夏土砂が流れ込んだ
箇所など綺麗に均されており
この復旧工事も深山の里には
貴重な現金収入となっている。
税金は直接地域に活かす
使い方こそ大切だと思う。
◆彩ること
風の通り道となる林道には
森の中とは違う植生が根を張り
それぞれ秋の姿を見せていた。
まもなく秋雨の節に入り
一雨ごとに秋が深まっていく。
◆木陰のこと
「そりゃあ
30年経っちゅうも」
この林道を通い始めた頃は
日当たりがよくもっと暑かった。
陽を求め枝を伸ばす樹が
30年の間に林道を覆い尽くした。
これも森の気温を一定に
保とうとする自然の回復力なんだろう。
ほんと 涼しい道になったなぁ。
風立つや風にうなずく萩その他 楠本憲吉